(113) ”惨め”と”自己憐びん”
「自分の殻に閉じこもっていますね」
「いいえ、私は人と比べてもオープンな方で、殻に閉じこもっているとは思いません」
「愚痴と溜息が多くありませんか?愚痴は誰でもが言いますし、出て来ても不思議でもないのですが、それに溜息を伴うとなると少し別ではないかと思いますが、いかがですか?」
「溜息がいけないのでしょうか?」
「いえいえ、単独で溜息なら何の問題もありませんよ。愚痴の後、深い溜息というのが大きな意味があると思います。無意識でしょうが、これ以上愚痴を並べては・・・と、思い止めた