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100. 改札口を見下ろして

この日記を書いている今、駅の改札口が見える喫茶店にいる。休日のお昼すぎ。最近のお気に入り曲を聴きながら、本日のコーヒーを飲み、キッシュとワッフルを食べる。

まぁまぁのビッグターミナル。たくさんの人が改札口に吸い取られたり、吐き出されたりしていく。人と人が交差して、ぶつかりそうになって、うまく避けて歩いていく。誰かと待ち合わせたり、待ちぼうけしたりして、再会して、笑顔になる。ここにいる人の分だけ、それぞれの人生のドラマがある。

本日のコーヒーはpike place roast

それぞれがそれぞれの道を歩んでいるんだなぁなんて、当たり前の事を考えたりして。

数年前までの私は、そこらへんにいるオバサン。彼との出逢いの日から、人生が修正されて、油が差されて、部品が交換されて、回り始めた。もし、この国に階層制度があるなら、彼は私の手が届かない優秀な層に住んでいて、同じコンビニや同じネットショップを使うなんてことはなかったと思う。まったく違うフロアの上層階の人だと最近も思った。私には足りないものが多すぎて、もっと下層階の住人なんだと思った。毎日をもっと真剣に勤勉に、知識や常識や適した言葉使いを習得して、彼の住む階層まで、努力して目指していくんだと感じている。住む世界が違う、とはこうゆうことだ。そうなんだ、きっと。彼は産まれた時から今でも、努力の人。完璧にこなしていくし、目指しているし、超賢い。優秀なロボットかと思うことがある。(以下参照)


戦国時代で言えば、武将。
私は大奥の一番下の女中。

でも、出逢い、惹かれ、恋して、愛して、後ろには戻れないし、戻りたくない。だから、彼の飼い犬になる、と決めたら、心が軽くなった。最近。わんわん。

noteを始めて3ヶ月。日記はこれで100本。正確に数えると1本ネガティブなことを書いてボツにして削除してるけどね。公開しているのはこれで100本となった。

そんなことを考えていたら、YOASOBIの「夜に駆ける」が流れてきた。


YOASOBIにとって原点の曲って言っていたけど、私たちにとってもそうだよ。「夜に駆ける」そのタイトルでさえ愛おしい。この曲を聴いていると、泣けてくる。あの頃のふたりに一瞬で戻ることができる。今もこの日記を書きながら、わけもなく半ベソになっている。涙と鼻水を拭う。ツバのある帽子で顔を隠す。

曲を聴きながら人の流れを見ていて、また彼のことを想う。愛おしいなぁ、恋しいなぁ。心の中に漂っているこの想いを甘噛みする。

彼のことも咬み咬みしたい。わんわん。歯型を残して、私という刻印がしたい。狂犬だぜぃ、わんわん。彼が若い頃から今まで咬んできた女の分だけ、私は彼の腕に咬み付く。わおん。そして、私の飼い主様なんだと主張しておきたい。くんくん。片腕で足りなければ、両腕に咬む。

うそ。忠犬だから、そんなことしないよ(笑)飼い主様の嫌がる事はしない。

そんなことを思った暖かい冬の日の昼下がり。100回目おめでとう、私。

ありがとう、note♡

書いている間に、外は暗くなった。
またあとでね。

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