snob1958

ITサービスを標榜する企業で働いていましたが、今は無職です。折に触れて書きたいこと、ま…

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ITサービスを標榜する企業で働いていましたが、今は無職です。折に触れて書きたいこと、またこれまでに書き留めたことを、表現したいと思います。An English translation is attached below the Japanese text.

マガジン

  • 読むこと 見ること 聞くこと 書くこと(表現すること)

  • 私より下の世代の人たち

    私より下の世代の人たちについての記事をまとめました。タイトル写真は2021年6月26日朝日新聞「人あふれる渋谷「コロナ前くらい」 宣言解除後の初週末」より

  • 私が買ったオーディオ機器  Audio equipment

    私が買った、オーディオ機器関連の記事を集めました

  • 同世代の人たち

    私と同世代の人達に関する記事をまとめました。タイトル写真は2021年6月24日朝日新聞「5月の都心の出社率 コロナ前の半分 ニッセイ基礎研」より

  • 私より上の世代の人たち

    私よりも上の世代の人達の記事をまとめました。タイトル写真は2020年12月24日読売新聞「「おばあちゃんの原宿」人出は半分…とげぬき地蔵尊に「コロナぬき」願う」より

最近の記事

富士通の「英国Post Office向け会計システムにかかる事案について」というお詫びの空虚さ

私がこの記事を書いた5日後に、富士通が自社のサイトに、お詫びの文章を掲載した。 英文のお詫びも掲示されている(当然だが)。 しかし、この告知では、富士通が何の問題に対応しようとしているのかについての説明がない。謝罪の姿勢はしぶしぶ示したものの、あまり詳しく言いたくないのだろう。相変わらずの企業姿勢だ(富士通がコンビニ交付システムの不具合を4月にまた起こした件については、別途書こう)。 イギリスの郵便局で起きたのは、富士通の海外子会社が作ったシステムの不具合による、帳簿残

    • その情熱の向き先

      この事件の記事を読んで、この岩の存在を知った。 この事件を報じる朝日新聞の記事の見出しは、「住民の執念で罰金刑」だ。告訴までには大勢の人の手を煩わし、かなりの費用もかかっただろう。 一方、こんな幼稚な悪さをするためにわざわざ東京から高知県まで行く、学生たちの、目的達成のために夜中に山道を歩く執念に感心する。 情熱しかとりえのない、行き当たりばったりのプロジェクトだ。 彼らが通う大学は、彼らのしでかしたことを知っているのだろうか。 タイトル写真は、高知市のホームページか

      • NHKのラジオ基礎英語のテキストが660円になっていた

        スティーブン・キングの文庫本が約2000円もするという記事を書いた。値上がりしているのはそれだけではない。 本屋に、NHKの語学番組のテキストの4月号が積まれていた。何気なしに定価をみたら、ラジオ基礎英語のテキストが660円もする。 私が中学1年生だったころ、基礎英語のテキストはたぶん200円ぐらいだったので3倍以上の値上がりだ(もっとも、例えば少年サンデーはその頃100円程度だったと思うが、今は360円なので、驚くことではないのかもしれない)。 3月号は550円で、一気

        • スティーブン・キングの文春文庫が2千円もする

          金曜日に近所の本屋に行ったら、スティーブン・キングの単行本の新刊が置いてあった。インターネットの書店では、この本は月曜日発売予定となっていて、金曜日には買えない。 これは、出版社からの、町の本屋さんに対する配慮だろうか? それとも、出版者が希望する発売予定日より前に入荷した本を、本屋がちょっと早めに売っているのだろうか? それはともかく、驚いたのは2021年に2,420円の単行本で出版されたスティーブン・キングの『アウトサイダー』が今年、1,980円の文庫で出たことだ。1

        富士通の「英国Post Office向け会計システムにかかる事案について」というお詫びの空虚さ

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        • 読むこと 見ること 聞くこと 書くこと(表現すること)
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          14本
        • 同世代の人たち
          4本
        • 私が買ったオーディオ機器  Audio equipment
          6本
        • 私より上の世代の人たち
          13本
        • AIとの対話
          13本

        記事

          図書館の老人たちと大学生たち

          最寄りの市立図書館に行くと、新聞コーナーがある。この記事に書いたような、定年退職した男たちが日経新聞を取り合う、という光景を目にしたことはない。 行きつけの理髪店の店主によると、ある図書館では、朝、常連のグループのメンバーが、新聞各紙を順番に回して読んでいる。そこにグループ外の新参者が来て新聞を読もうとすると、気まずい雰囲気になるそうだ。 そういった光景は日本だけではない。 時々、その市立図書館で日経新聞を読む。時には、過去2週間ほどの日経新聞をまとめて机に持って行って

          図書館の老人たちと大学生たち

          ワンダーボーイを失った大谷選手はサボイスペシャルを手にすることができるか

          アメリカのメジャーリーガーの大谷選手が、違法賭博容疑で解雇された専属通訳の事件に関して、声明を出した26日の午後、NHKBSで、映画『ナチュラル』を放送していた。なんという絶妙なタイミングだろうか。 この1984年制作の映画を、私は2,3回見ているので録画しなかったが、あらすじは覚えている。 ロバート・レッドフォードが演じる、将来を嘱望される野球選手が、謎の女に刺された16年後にオールドルーキーとしてメジャーリーグで活躍する、という不思議な展開の映画だ。 謎の女の正体と

          ワンダーボーイを失った大谷選手はサボイスペシャルを手にすることができるか

          日本に来る留学生にとって最初の障壁となる、銀行口座の開設

          大方の留学生にとって、日本に来たときにしないといけないことの一つが、銀行口座の開設だ。 しかし、日本語が不慣れな若者にとって、それは容易ではない。 多分、日本に来る留学生の多くが同じような苦労をしているのだろう。 私の知り合いの日本語学校の教員によると、学生の出身国によって、手続きの難易度を変える銀行がある。 つまり、アメリカ合衆国の人と、東南アジアの人とでは、扱いが違うそうだ。 その知り合いが働く日本語学校の場合、職員が学生に付き添って、ゆうちょ銀行に口座をつくっていた

          日本に来る留学生にとって最初の障壁となる、銀行口座の開設

          生成AIに、田中角栄氏に関する質問をしたら、眉唾もの(死語)の回答を出してきた

          田中角栄氏の屋敷の記事を書いたとき、彼がいつからそこに住み始めたのかを検索したが、その情報が見つからなかった。そこで、生成AIに聞いてみた。 この「1950年代半ば」の出典は、2024年1月10日の朝日新聞「天声人語」だそうだ。確かに、田中氏の邸宅についてこのような記述がある。 Copilotは朝日新聞のサイトの天声人語を読んでいるのか、と思ったがそうではなかった。Copilotが出典としているサイトは、朝日新聞のサイトではなく、個人のBlogだった。そこに天声人語の記事

          生成AIに、田中角栄氏に関する質問をしたら、眉唾もの(死語)の回答を出してきた

          今でも多くの職場でファックスが使われている

          パートタイマーの仕事が終わったので、再び、職業安定所のサイトで職を探している。その中に、ファックスで送られてくる発注書の内容をテキスト入力して、csvに変換する作業の求人があった。 今でも、企業でこういう作業をする人が必要なのだなあ、と思う。 勤労者約4千人に対する2023年1月のアンケート調査によると、4割強が業務でファックスを利用している。 アメリカではもっと多い。 勤労者約1,900人に対する2023年2月のアンケート調査によると、業務でファックスを利用している人が

          今でも多くの職場でファックスが使われている

          田中角栄氏がリーダーズ・ダイジェスト1973年1月号に記事を載せていた

          国会図書館がインターネットで読めるように公開した出版物の中に、リーダーズ・ダイジェストという雑誌がある。その1973年1月号に、田中氏が文章を寄せていた。 これは本人が書いた文章ではないかもしれない。しかし、当時の状況や田中氏たちの問題意識が簡潔に表現されている。 この中に、「両三年の間に経常収支の黒字額を国民総生産の1パーセント以内にとどめるために有効な国際収支対策を実施しなければなりません」とある。この背景がわからなかったので、調べてみた。 やはりアメリカとの関係改善

          田中角栄氏がリーダーズ・ダイジェスト1973年1月号に記事を載せていた

          有名大学出身というブランド

          私が働いていたとき、同僚の子どもが東京大学に合格した。 同僚は、千葉大学の出身だったが、「親戚は自分が合格した時よりもずっと、子どもの合格を祝ってくれる」とひがんでいた。 関東地方のテレビ番組の題名を見ると、「東京大学」はブランドとして扱われている。 過去に時々、政治家の学歴詐称事件が起きている。政治家の業界でも卒業校の名前がブランドとして尊重されるのだろう。 しかし、東京大学出身だろうが、京都大学出身だろうが、変な人はいる。 この文部科学省の大臣は、東京大学出身だった

          有名大学出身というブランド

          ハンバーガーショップで供されるフライドポテトの塩加減は標準化できるか?

          先日、店で、ハンバーガーを食べていた。 近くの席の、高齢の女性客が、店員さんと話し込んでいた。 どうやら、買ったフライドポテトが、いつもよりしょっぱかったらしい。 店員さんが、代わりのポテトを持ってきて、謝っていた。 その客はなじみの客らしく、それで一段落かな、と思ってみていた。 すると、その隣の席の若い男性客が、自分のポテトも塩辛かった、とその店員に言った。 「もう食べてしまったし、代わりのポテトはいらないです」 「前に食べた時はそれほど塩辛くなかった。辛さを一定にして

          ハンバーガーショップで供されるフライドポテトの塩加減は標準化できるか?

          田中角栄氏の屋敷は焼失したが、『日本列島改造論』の復刻版が去年に出ていた

          「目白御殿」の名前で知られていた、田中氏の邸宅は、今年1月に焼失した。 背広姿で下駄ばきという、ユニークな人だ。 1972年当時、『日本列島改造論』という本が、本屋で山積みになっていた。当時、中学生の私も手に取って、中身をさっと見て元に戻した。 その『日本列島改造論』は、去年復刻版が出た。ある程度の数の読者が見込まれるのだろう。 「内閣改造」は常套句だが、それ以外で「改造」という言葉はあまり聞かない。 『日本列島改造論』というタイトルは、石ノ森章太郎が漫画のテーマにして

          田中角栄氏の屋敷は焼失したが、『日本列島改造論』の復刻版が去年に出ていた

          「記憶にない」という答えは、日本では1976年にリリースされた

          この記事に書いた、「はっきり覚えていない」の元祖は、ロッキード事件の証人喚問での、小佐野賢治氏の答弁だった。 質問者がこの答えに戸惑ったせいか、質問の仕方が下手で、小佐野氏から肝心なことを何も引き出せていない。 50年近くたった今も、この答弁は、やましい人の最終兵器として使われている。3年前のことなんか覚えていない、と誰かが言ったら、普通その人は信用されない。しかしそんな人でも務まる業界には、たぶんそんな人しかいないのだ。 なお、田中角栄氏は、ロッキード事件に関する、衆議

          「記憶にない」という答えは、日本では1976年にリリースされた

          教育「勅語」という権威にすがる広島市長

          広島市の松井市長が2012年から、新規採用職員と新任課長級職員の研修で、教育勅語の「爾 臣民 兄弟に 友に 博愛 衆に及ぼし 学を修め業を習い知能を啓発し進んで公益を広め 世務を開き」という部分を引用して講話しているという。 教育勅語は、今でも時折、ニュースの種となる。 勅語とは、「旧憲法(大日本帝国憲法)下で,口頭で行われる天皇の意思表示」(百科事典マイペディア)である。 こんなものに頼る人がなぜ今でもいるのか、不思議だ。 ウィキペディアに、文部省図書局による「教育に関

          教育「勅語」という権威にすがる広島市長

          記憶力はしっかりしていると強がる81歳と、3年前のことは忘れたと平気で言う70歳

          アメリカのバイデン大統領は、81歳で、たびたび記憶力の衰えを指摘されているが、自分は大丈夫だ、と言い張っている。 民主党が、このように記憶力を疑われる人を次の大統領候補にたてるのはどうかと思う。実際、彼の高齢を危惧するアメリカ人は多い。 一方で、日本には、3年前のことなど覚えていない、と公言する、70歳の大臣がいる。 逆バイデン。 彼が若い頃に、こんな政治家を見たらどう思っただろうか。 この人なら借用証にも無造作にサインするかもしれない。 タイトル画像は、「旧統一教

          記憶力はしっかりしていると強がる81歳と、3年前のことは忘れたと平気で言う70歳