アルファ模型

現役の鉄道会社社員です。 戦前から現在までの時刻表を基に鉄道史の研究を行っております。…

アルファ模型

現役の鉄道会社社員です。 戦前から現在までの時刻表を基に鉄道史の研究を行っております。 鉄道ダイヤに関する話題をご提供したいと考えております。 1980年代より収集した多種・多量(未走行品)のNゲージの販売も検討中です。

マガジン

  • 北海道新幹線函館駅乗り入れ計画の実現性を検証する

    北海道新幹線函館駅乗り入れ計画の実現性について、①東京駅⇔函館駅間直通運転の可能性、②札幌駅⇔函館駅間直通運転の実現方法(設備改造)、③札幌駅⇔函館駅間直通運転の実現方法(列車運転方法)を解説していきます。

  • 仙台~秋田間の優等列車の沿革

    1960年代より運転が行われていた、陸羽東線・北上線・田沢湖線・花輪線・東北本線(青森駅経由)・仙山線を使っての多彩な優等列車の歴史を、列車発着時刻と年表とともに解説していきます。

最近の記事

青春18きっぷ制度改悪について思うこと

はじめに  10月24日、JR各社より冬の青春18きっぷについて概要が発表された。その内容によれば、これまでの青春18きっぷは全く別物の商品といっても過言ではないほどまでにリニューアルされた内容となっている。まずは発表された商品の中身をみて見よう。 青春18きっぷ新旧内容比較  今回の冬版と(前回の夏版)での仕様を比較しよう。 ・有効回数と日数:1回3日間連続または1回5日間連続(5回延べ5日間) ・複数人利用:不可能、1人のみ(可能、最大5人まで) ・自動改札機:利用

    • 松山駅新旧駅舎移り変わりを記録

       9月29日松山駅は新駅舎に移行した。旧駅舎が撤去されないうちに記録しておこうと訪問した。同じ1番線に停車する特急いしづちと宇和海は、新駅舎では対面乗り換えとなりもう見られない。  また同日よりJR四国のダイヤ改正が行われ、乗務員不足に対応する減便改正となった。

      • はやぶさ・こまち6号分離事象を総括する

        1.概況  9月19日(木曜日)8時7分頃、東北新幹線古川~仙台駅間を時速315㎞で走行していたはやぶさ6号とこまち6号の連結部が外れ停車するという、前代未聞の事象が発生した。それぞれの車両は分離を感知し非常ブレーキが自動で掛ったことにより、はやぶさ6号は4.8㎞、こまち6号は4.6㎞走行し停車した。はやぶさ6号には乗客200名、こまち6号には乗客120名が乗車していたが怪我などはなかった。 2.運転再開までの対応  事象発生後下りでは東京~盛岡間、上りでは新青森~東京

        • ハローキティ新幹線乗車

           先日、500系新幹線引退予定が2027年と発表され、これに伴いハローキティ新幹線の運行も終了となることが報道された。  この報道を受け、今更ながらではあるが乗車しに出掛けることとした。   車体老朽化で仕方のないことですが、無くなるのは残念です。まだ乗っていない方は、お早めに。

        青春18きっぷ制度改悪について思うこと

        マガジン

        • 北海道新幹線函館駅乗り入れ計画の実現性を検証する
          3本
          ¥200
        • 仙台~秋田間の優等列車の沿革
          3本
          ¥600

        記事

          南仙台駅100周年記念式典挙行

           2024年9月10日は、南仙台駅が開業して100周年とのこと。これを記念して式典が挙行された。ちょうど前日に仙台出張があったため、本日は休暇を取り式典を覗いてみた。  1924年の開業当時、宮城県名取郡中田村だったこの場所は名前の示す通り周りは田んぼだった。このため駅名は村名を用いて「陸前中田駅」となった。その後1941年に仙台市に編入され、1963年5月25日地元の要望を受けて現在の「南仙台駅」に改称され現在に至る。  駅の東西にはバスやタクシーが発着するロータリーがある

          南仙台駅100周年記念式典挙行

          埼京線の人身事故で新幹線が運転見合せ!?

          1.事故の概要  9月7日10時35分頃、北戸田駅通過中の新木場駅発川越駅行き快速937Fで人身事故が発生した。並走する東北・上越・北陸の各新幹線は10時45分頃まで運転を続けていたが、その後運転を見合わせた。停車した新幹線車内の案内では、上野駅~大宮駅間線路内安全確認とのことであった。しかし、Xなどに投稿された情報から推測すると、実態は一部が新幹線軌道内に入り込み(※)、それを収容するため運転見合わせとなったものと思われる。これを裏付ける情報として、東京駅20番線に32分

          埼京線の人身事故で新幹線が運転見合せ!?

          東海道新幹線7月~8月ダイヤ乱れの総括

          はじめに  今夏、東海道新幹線にとっては厳しい運行を迫られる事象が相次いだ。7月はJR東海の問題に起因するものが多く発生したのに対し、8月は自然災害に起因するものが中心であったが、いずれも大規模な遅延と運休に繋がり利用者は大混乱に見舞われたのである。  私は毎日JR東海のWebサイトから列車走行位置等を参照し、各列車の遅延データと運休列車データを収集しているのだが、今回はこの2か月間で発生したダイヤ乱れについて整理総括しておきたい。 7月6日のぞみ12号車両故障  12

          東海道新幹線7月~8月ダイヤ乱れの総括

          青春18きっぷの移り変わり

          はじめに  一時は発表の遅れから発売が懸念されていた、今期の「青春18きっぷ」も無事先日から発売が開始され、7月20日より利用も可能となった。  この「青春18きっぷ」、前身は1982年3月1日から発売が開始された、「青春18のびのびきっぷ」である。当時は1日券3枚と2日券1枚の4枚組みで価格は¥8,000-となっており、延べ5日間利用できることや2日券以外は当日限り有効のルールは現在と変わらない。但し4枚組みの券片が切り離し可能となっていたことから、同伴者が同一行程を共に

          青春18きっぷの移り変わり

          収集Nゲージ大放出・販売開始

           プロフィールにも記載しておりましたが、1988年から2020年頃までの約30年間にわたり、国産メーカー3社(KATO・TOMIX・MICROACE)のNゲージを発売と同時にほぼ漏れなく収集してまいりました。しかし購入資金が底をついたため、ここ数年はJR東日本車両に絞って収集する方針に切り替え、更にこの度はコレクション整理のため広く皆様に販売することといたしました。  Nゲージの殆どは、購入後パッケージを開けることなく棚や段ボールに入れたままの状態で暗所に保管している状況で

          収集Nゲージ大放出・販売開始

          タワー×鉄道 全日本タワー協議会加盟塔めぐりお勧め旅

           全国各地に多くのタワーや塔が設置され、その高さが100mを超えているのは一般の人が通常立ち入ることができない放送塔や橋の主塔を含めて100ヵ所弱存在している。このうち全日本タワー協議会に加盟しているのは19ヵ所であり、すべて見学が可能でスタンプラリーも実施されている。今回はこれらのタワーを鉄道を使って回り制覇したい。  いつもは北から南下するルートを採っていたが、今回は北上してみたい。それではタワーめぐりの旅、行ってみよう。  1日目(金曜日)各地⇒福岡  初日は、各地

          タワー×鉄道 全日本タワー協議会加盟塔めぐりお勧め旅

          現存12天守×鉄道 城めぐりお勧め旅

           江戸時代から天守が残されているのは、12城のみ。これらの天守を一気にめぐるお勧め鉄道旅を立案してみた。行程の途中は出来るだけ観光列車を利用しており、天守の拝観にも時間をとっているため、その分日数も掛かり増しになっているが、是非お城だけではなく、移動の過程も楽しんで頂ければと考える。  それでは天守×鉄道の旅、行ってみよう。 1日目(金曜日)各地⇒弘前  旅の初日は、各出発地から弘前に移動して頂く。弘前城本丸の入場は17時までなのでそれまでに拝観が出来るよう来て頂きたい。

          現存12天守×鉄道 城めぐりお勧め旅

          miffy×鉄道 ミッフィーの聖地巡礼お勧め旅

           今回は趣向を変えて、ミッフィーの推し活をテーマに関連するお店をめぐり、併せて観光列車や地元の代表列車に乗車しながらの全国聖地巡礼お勧め旅をご紹介したい。尋ねるお店はお菓子やパンなどのご当地食品が購入出来たり食事が楽しめる個所とし、ミッフィースタイル等のグッズだけの販売店は今回除いている。  それでは、ミッフィー推し活12日間の長旅に出かけよう。 1日目(水曜日)各地⇒小樽  各地から札幌または小樽まで移動、ホテルでゆっくりするも良し市内観光地を見物するもよし。聖地巡礼は

          miffy×鉄道 ミッフィーの聖地巡礼お勧め旅

          みどりの窓口廃止状況を考察する

           はじめに  JR東日本は2021年5月11日に、みどりの窓口を廃止し業務の効率化を推進していくことを表明した。それによると、当時440駅(首都圏231駅・地方209駅)を順次廃止し、2025年度までにそれぞれ70駅程度(=300駅廃止)とする方針である。それからちょうど3年となり、みどりの窓口がどの程度廃止が進んできているのか分析してみたい。  当初は、首都圏でも山手線内や新幹線停車駅などは除外されるものと推測されていたがさにあらず、駅を利用する乗車人員数の多さも関係

          ¥300

          みどりの窓口廃止状況を考察する

          仙台~秋田間における優等列車の変遷③完

          【花輪線経由】  田沢湖線が全線開通していなかった時代、盛岡⇔秋田間の都市間輸送ルートは大幅な迂回や十和田南・大館でそれぞれスイッチバックとなるものの、花輪線がメインであった。このような事情から1962年2月20日から同区間には準急「よねしろ」が運転されていた。一時期2往復体制にもなっていたが、1968年10月1日の改正でいったん廃止となっていた。  一方1965年10月1日から運転を開始した、仙台~弘前間を釜石線・山田線および花輪線経由で結ぶ急行「さんりく」は、1966年

          ¥350〜

          仙台~秋田間における優等列車の変遷③完

          仙台~秋田間における優等列車の変遷②

          【東北本線経由】  東北本線を縦貫し仙台から青森まで運転されたのが1963年10月1日に運転を開始した多層建て急行「むつ」である。この時は青森止まりであったが2年後の1965年10月1日改正で奥羽本線に乗り入れ秋田まで運転される、所要10時間を超える長距離運用であった。この列車は青森を境に列車種別が異なる異色の列車となった。仙台~青森間は急行列車、青森~秋田間は準急列車となっていたのだ。  しかし、旅客は青森駅を通しての乗車が多くはなかったことから、1968年10月1日の改

          ¥200〜

          仙台~秋田間における優等列車の変遷②

          仙台~秋田間における優等列車の変遷①

           東北の中で仙台市は中核都市として、他の都市との結びつきが深く人的交流も盛んであった。このため、1960年代から仙台と東北主要各都市とを結ぶ優等列車(急行および特急列車)が運転されてきた。その中でも、東北の背骨を縦貫する東北本線内に存在する福島・盛岡・青森を連絡し設定される優等列車や、隣接する山形を仙山線で連絡する優等列車とは別に、奥羽山脈を横断し奥羽本線を経由する秋田とを結ぶ優等列車は、その経由する横断線が複数存在することから多彩な列車が数多く運転されてきた。今回は仙台~秋

          ¥200〜

          仙台~秋田間における優等列車の変遷①