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埼京線の人身事故で新幹線が運転見合せ!?

1.事故の概要

 9月7日10時35分頃、北戸田駅通過中の新木場駅発川越駅行き快速937Fで人身事故が発生した。並走する東北・上越・北陸の各新幹線は10時45分頃まで運転を続けていたが、その後運転を見合わせた。停車した新幹線車内の案内では、上野駅~大宮駅間線路内安全確認とのことであった。しかし、Xなどに投稿された情報から推測すると、実態は一部が新幹線軌道内に入り込み(※)、それを収容するため運転見合わせとなったものと思われる。これを裏付ける情報として、東京駅20番線に32分遅れて到着したつばさ128号(L69編成)の車体には、その跡があったとの情報が知人から寄せられた。
 ※埼京線(北赤羽駅~北与野駅間約15㎞)と東北新幹線の軌道は、場所によっては高低差があるがほぼ並行している。

2.事故発生後の状況

 これらの状況から、やまびこ・つばさ128号(大宮10時23分発)が北戸田駅脇を通過中に人身事故が発生したものとみて間違いないであろう。その後現場付近の上り線をかがやき522号(大宮10時27分発)と、はやぶさ106号(大宮10時31分発)および、たにがわ406号(大宮10時35分発)の3本が通過している。また下り線をかがやき509号(大宮10時46分着)と、はやぶさ303号(大宮10時50分着)の2本が通過し、10時45分頃の運転見合わせ指示によって、はくたか559号(大宮10時57着)が戸田公園駅付近に停車となった。
 一方大宮駅では、13番線にあさま612号、14番線になすの270号、15番線にはやぶさ・こまち10号がそれぞれ停車し運転を見合わせた。その後11時50分に運転が再開されるまで、最大で東北新幹線は東京駅~仙台駅間、上越新幹線は東京駅~新潟駅間、そして北陸新幹線は東京駅~長野駅間で運転を見合わせるなど、週末の新幹線各駅は大混乱となった。また運転再開後も遅れは収束せず、終日影響が続く形となった。 

3.運転再開後の影響

 大宮駅~上野駅間に停車となったたにがわ406号の駅間長時間停車を回避するため、上野駅22番線に停車していたかがやき522号は当駅にて打切り運休とし、回送列車として上野駅~東京駅間へ移動、空いた22番線にたにがわ406号を収容している。このほか列車遅れによるお客様救済のため、とき317号は上毛高原駅、あさま624号は熊谷駅にそれぞれ臨時停車扱いの措置が取られるなどのイレギュラーな運用が行われた。
 なお人身事故が発生した埼京線であるが、こちらは赤羽駅~大宮駅間で運転を見合わせたのち12時7分に運転を再開している。

 埼京線:上下30本が運休し、16本に最大1時間32分の遅れが発生。
     12,000人に影響があった。
 新幹線:上り1本が区間運休し、13,700人に影響があった。
 東北新幹線:上下70本に遅れ(最大やまびこ・つばさ137号仙台+114分・新庄+114分)
 上越新幹線:上下14本に遅れ(最大とき314号東京+104分)
 北陸新幹線:上下22本に遅れ(最大かがやき506号東京+101分)
 *JR東日本アプリ参照による新幹線列車遅延状況
 
※画像資料:フォトライブラリー(photolibrary https://www.photolibrary.jp/)

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