私のなかの樹木が 年輪を増やしたらしい まだ真ん中が洞になり 小動物の巣となるほどには 空虚ではない どこに根を張っているのか 私には見えない 私が吸い込む水が どこから来て 私の中を循環し どこに蒸散してゆくのか 私の中の世界樹は やはり見えない
後部座席に座り、何気なくバックミラー越しに見た自分の首。私の首、横のしわが増えてる⁇首の年輪⁈ギャアーと思わず、叫ぶ。これは私の首⁈なの?と家族に聞きまくり…家族はいまさら、何をいう?の顔ばかり。思わず、下にしわを伸ばし、悪あがきをする…年輪よ、どうかこれより、数増えず…