はじめの一歩 物理探査学入門

ブログの練習のために、このページを作りました。私の拙著『はじめの一歩 物理探査学入門』…

はじめの一歩 物理探査学入門

ブログの練習のために、このページを作りました。私の拙著『はじめの一歩 物理探査学入門』の紹介と物理探査の普及を目的とした超ニッチなブログです。書名の通り、一歩一歩更新していきたいと思っています。一人でも多くの方に、”物理探査学”を知ってもらえれば、望外の幸せです。

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

見えないフロンティアへようこそ

心で見なくちゃ,ものごとはよく見えない。肝心なことは,目に見えないんだ。[星の王子様(サン・テグジュペリ著)]  地球から遠く離れた恒星を見ることが可能になった現代でも,わずか数cm下の地下を直接見ることはできません。なぜでしょうか。人間の目が感じる電磁波(可視光)は,狭い波長域に限られているので,その他の波長域の電磁波を感じることができないからです。有名なサンテグジュペリの星の王子様の一節に,「肝心なことは,目に見えないんだ」という台詞があります。この台詞のように,世界は

    • 他責思考は良いこと無し!

      毎日の仕事や日常生活で、大なり小なり失敗することは、しょっちゅうです。そんな失敗の原因は、多くの場合は自分にあります。失敗の原因を追究し、次に活かすことができれば、それは失敗とは言わずに”経験”となります。大学の研究に限って言えば、そのほとんどは失敗で、成功はほんのわずかしかありません。でも、それで良いのです。 最近の若い人は失敗はしたがらないし、成功のための最短ルートを知りたがります。もう随分前の話ですが、卒業研究のテーマを決めた時にある学生さんが「最も効率の良い研究方法

      • それにしても、よく降りますね。

        梅雨の時期だから当たり前なのでしょうが、雨がよく降ります。福岡県内でも至る所で大雨による被害が出ているようです。 私が若い頃にも、梅雨の時期には雨がよく降りましたが、最近の様な土砂降りではなく、しとしと長雨が続いていたような気がします。もちろん、主観的な感想なので、そうだったとは言い切れませんが・・・。 最近よく聞く『線状降水帯』というワードも、若い頃には聞いたことがありませんでした。やはり、昔と今では雨の降り方が大きく変化しているように思います。大雨/豪雨では短期的に雨

        • 初ボーナスの思い出

          先週末に夏のボーナスが出ました。こんなポンコツ教員にもボーナスを支給してくれる大学には本当に感謝しています。はじめてボーナスをもらったのは、今から30数年前の6月でした。私は、その年の6月に助手に採用されたので、その月に最初の給料と最初のボーナスを頂きました。 当時の大学の先生は、『文部教官』という国家公務員でした。国家公務員の給料支給日は15日でしたから、勤め始めて2週間しか経たないのに1か月分の給料をもらいました。それから2週間後の月末には、最初のボーナス(給料の半月分

        • 固定された記事

        見えないフロンティアへようこそ

        マガジン

        • 雑記コラム
          767本
        • 英語の勉強(仮)
          30本
        • 数学よもやまエッセイ
          22本
        • ぶったん四方山話
          52本
        • バークレーの思い出
          25本
        • ミリしら物理探査
          39本

        記事

          FIREの意味は炎だけではない

          英単語fireの名詞の意味は、火・炎や火事などですが、ミサイルやロケットの発射の意味もあります。また、動詞として使われる場合は、火を点けるや発射するという意味になります。 本来の”火”の意味で使われているfire関連の言葉には、fire fighter(消防士)、fire engine(消防車)、fire extinguisher(消火器)、fire department(消防署)などがあります。 また、fireには”社員をクビにする/解雇する”と意味があります。He w

          FIREの意味は炎だけではない

          今週は授業三昧でした

          大学はいま夏学期ですが、この学期には定期的な講義は担当していません。しかし、オムニバス形式の単発授業が今週3つも重なりました。これらは年に1回だけの授業なのですが、たまたま同じ週に集中してしまいました。 最初の授業は月曜日で、大学院の博士後期課程対象の授業です。この授業を受けるのはほぼ全てが留学生なので、講義は英語で行ないます。あまり得意ではない英語での授業ですが、何とか無事に終わりました。 二番目の授業は木曜日で、大学院の修士課程の学生が対象です。これは、大学院生対象の

          バックモニターが魚眼レンズに・・・

          私は車の運転が苦手です。特にバックは大の苦手です。そんな私が通勤で車を使えているのは、バックモニターのお陰です。今の車にはもちろんバックモニターは付いていますし、以前乗っていた車にも付いていました。 若い頃から長年運転しているベテランドライバーなら、バックモニターはむしろ邪魔でしょうが、私のようにペーパードライバー歴が25年と長い人には、有難い味方です。バックモニターのお陰で、難しい機械式駐車場にも駐車できています。 しかし、今日はチョッとドッキリしました。雨でバックモニ

          バックモニターが魚眼レンズに・・・

          数学の小ネタ#18 ゼロで割ること

          ネットの記事に、ちょっと気になるものがありました。それは、小学校の算数のテスト問題に、”0で割る問題”が出ていることと、その答えが間違っていることです。 下の画像がその問題です。18÷6の答えは、この生徒の解答の通りで”こたえなし”が正解です。しかし、この問題を出した先生は、正解を不正解として採点しています。これは由々しき問題です。 特殊な数学体型を除けば、0で割ること(ゼロ除算)は定義されていません。コンピュータのプログラミングでは、ゼロ除算は重大なエラーとなります。ま

          数学の小ネタ#18 ゼロで割ること

          謎のスポーツカー 謎は深まるばかり

          伊都キャンパスの駐車場内で、”謎のスポーツカー”を見かけました。この車は、艶消しブラックの車体の二人乗りのスポーツカーです。車にはあまり詳しくないので、車種は全然わかりません。車の前方には見たことがあるようなエンブレムが付いていましたが、どこの自動車メーカーなのかすぐには分かりませんでした。 エンブレムを頼りに自動車メーカーを探しましたが、見つかりませんでした。でもこのエンブレムはどこかで見たことがありました。ある時、二輪車の画像を見ていたら、そのエンブレムが何処の会社のモ

          謎のスポーツカー 謎は深まるばかり

          数学の小ネタ#17 高度合成数

          数学では角度を弧度法でラジアン単位で表わすことがありますが、一般的には一回り360度を使います。なぜ一周が360度なのかというと、360は約数の数が大きいからです。約数の数が多いと、ケーキの様な円形のものを等分する場合に都合がよいからです。360の約数は「1, 2, 3, 4, 5, 6, 8, 9, 10, 12, 15, 18, 20, 24, 30, 36, 40, 45, 60, 72, 90, 120, 180, 360」の24個です。 ところで「自分より小さいど

          数学の小ネタ#17 高度合成数

          数学の小ネタ#16 ソフィ・ジェルマンの恒等式

          21世紀の今でも女性数学者の数は多いとは言えませんが、18世紀では女性が数学の研究者になることは、当時の常識では考えられませんでした。しかし、そんな悪条件の中、数学や物理学の研究に熱中した女性がいました。それが、18世紀後半のフランスに生まれたソフィ・ジェルマンです。 彼女の功績は、数論や弾性論など数多くありますが、受験生などに身近なのは『ソフィ・ジェルマンの恒等式』と呼ばれる数式↓↓です。この式は、4次式を2次式と2次式の掛算で表わしていて、因数分解などの整数問題に利用さ

          数学の小ネタ#16 ソフィ・ジェルマンの恒等式

          記憶に残るタバコの銘柄

          私はタバコは吸いませんし、副流煙も気になるくらいの嫌煙派です。しかし、タバコの銘柄には子供の頃から成人にかけての思い出があります。 最も印象深いタバコの銘柄は『ハイライト(hi-lite)』です。水色のパッケージが印象的なハイライトは、父が好んで吸っていました。この記事を書くために少し調べていたら、ハイライトは私が生まれた年に発売されたことを知りました。ちなみにハイライトのデザインは、少し前に亡くなった和田誠さん(平野レミさんの旦那さん)が手掛けています。 昔の我家には”

          記憶に残るタバコの銘柄

          特許の相談に行ってきました

          現在進行中のMT法プロジェクトの将来的な出口戦略としては、開発した技術の特許出願や商品化などを考えています。これまで三世代の試作機を開発し、プロジェクトも終盤に差し掛かっています。この新しい測定機の権利化の可能性を探るため、天神にあるINPIT福岡県知財総合支援窓口というところに相談に行きました。事前に予約をして言ったので、特許の専門家である弁理士さんが対応してくれました。 開発したものが特許になりうるかどうかは、以下の特許要件を満たしている必要があります。特許要件とは、そ

          特許の相談に行ってきました

          通勤途中の気になるお店#17 『女探偵わか』

          厳密に言えば”通勤途中”ではないのですが、調査フィールドに行く途中で見つけたので、このカテゴリーの記事にしました。 昨日、二丈町にある調査フィールドに、MT法の機器とデータを回収するために向かいました。伊都キャンパスから現場に向かう途中には、大きなピンク色の看板があって、そこには『女探偵わか』と大きな字で書かれていました。この看板は、先週の測定準備のために向かった際にも気付いていました。 気付いたという表現はちょっと違っていて、あまりにも大きな看板のため、自然と目に飛び込

          通勤途中の気になるお店#17 『女探偵わか』

          市民参加型”コスプレ”イベント!?

          キキマツガイでした。 カーラジオから「市民参加型コスプレイベント」という告知がありました。「たしか福岡のPayPayドームでは、5月末ごろ大きなコスプレイベントがあったばかりのはず・・・?。また、どこかでやるのかな?」と思いながら、よくよく聞いてみると、本当は『市民参加型ゴスペルイベント』でした。コスプレとゴスペル、似てますよね!。 ラジオの告知を聞いていると、このイベントは歴史が古く、10年前から行われているそうです。それまでは、”九州ゴスペルフェスティバル in 博多

          市民参加型”コスプレ”イベント!?

          ツバメの乱舞

          「ピーチク・パーチク」と何やら鳥の鳴き声がうるさいので、大学の部屋の窓から外を見ると、ツバメが群れを成して乱舞していました。私の部屋は4階なので、ちょうど3階から5階あたりの高さを飛んでいることになります。 ツバメ(燕)は、スズメ目ツバメ科ツバメ属に分類される鳥で、古くはツバクラメ/ツバクロと呼ばれていました。ツバメは渡り鳥で、日本には春ごろ台湾・フィリピン・ボルネオ島北部・マレー半島・ジャワ島などからやって来ます。 ツバメは、天気と関係づけられて語られることがあります。