北乃銀猫

短歌を詠んでいます。 無所属、独学の歌人見習いです。 一日一首投稿を目指しています。

北乃銀猫

短歌を詠んでいます。 無所属、独学の歌人見習いです。 一日一首投稿を目指しています。

マガジン

  • 銀猫せつない思いの短歌

    相聞歌と言ってしまってよいのか悩みますが、好きな人がいるからこそ抱えてしまう思いを詠った短歌を集めています。

  • 銀猫音楽短歌

    特定の曲やバンド、シンガーをモチーフに詠んだ短歌を集めました。

  • 銀猫猫短歌

    短歌をはじめたきっかけは、我が家の猫たちへの気持ちを残しておきたくなったからです。 彼らとの出会いに感謝するわたしからのラブレターです。

  • 銀猫母短歌

    母との関係にいい思い出はあまりありません。いまだにいろいろ葛藤があります。そんなこんなを短歌にしています。

  • ご紹介ありがとう

    わたしの短歌、わたしの記事をご紹介くださった方の記事をマガジンにしています。

最近の記事

  • 固定された記事

短歌:You're mine.

 かつてはこんな気持ちになったこともあったような…   だから、作った直後は「うーん、いい短歌できた」と思っていたのですが、少し時間が経つと、これ、怖いかも(笑)   でも、若い頃の恋って、こういう気持ちになりますよね。個人的には、なっていいんだと思います。  周囲に知れたら、間違いなく「重たい」けれど。  これが366記事目です。閏年なので1記事多くなりましたが、昨年7月3日にスタートして、丸一年経ちました。  何度か連作を載せたので、このnoteだけで約370首に

    • 短歌:自信

        先日、生まれ直しの短歌の記事を載せました。  わたしは、生まれ育った家族に強い感情を持っていません。負の感情が勝り憎んだり恨んだりということもなく、大変あっさりした感情しか持ち合わせていません。執着など、当然ありません。  でも、いまのパートナーには、出会えたことを大変感謝しています。これを一般的に惚気というのであれば、そう取っていただいてもかまいませんが、わたしとしては惚気ているつもりはなく、パートナーは生きていくための大切なバディだと思っています。  だから、次

      • 短歌:見つからない

          わたしは「助けて」と言えないし、「大丈夫?」と聞かれると、大丈夫ではなくても「大丈夫」と答えてしまう人間です。  人間、ときには弱みを見せて素直に助けを呼べる方が何かと得だと思うのですが、わかっていてもそれがなかなかできないまま、すっかり成長しきって人生の後半戦になだれ込んでしまいました。  得、という表現をすると、単純に損得勘定になってしまいそうですが、わたしがここでいう得は、ちょっと違います。  「当たり前」とするのが、いちばんよい言い換えかもしれません。  

        • 短歌:地球は丸い

           「海のトリトン」の主題歌のせいか、水平線は遥か彼方にあるというイメージを持っていました。  いままでそんなことを考えたことなどなかったのですが(自分の人生において、水平線の存在は大きなものではなかったので)、夕陽を見に海へ行ったとき、いつになく水平線がくっきりと見え、気になったのです。 「あー、あそこまでどのくらいの距離があるんだろう…」  わたしの身長(目の高さ)がわかれば、数学の知識で計算できるんだよね、と考えつつも、数学はとてもとても苦手で自力解決は無理だったの

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        短歌:You're mine.

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        • 銀猫せつない思いの短歌
          45本
        • 銀猫音楽短歌
          16本
        • 銀猫猫短歌
          71本
        • 銀猫母短歌
          12本
        • ご紹介ありがとう
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        記事

          短歌:搔き消される

           わたしの住まいは小さな地方飛行場の近くにあると、何度か記事にしています。この飛行場では民間航空機が離発着していますが、そもそも、防衛省管轄の陸上自衛隊の飛行場です。  という事情で、訓練機もよく飛んでいるのです。飛行機もヘリコプターも。  ヘリコプターのローターの音はなかなか強烈ですから、編隊が飛んでいると、室内にもびんびん響いてきて、ふつうの音量での会話は難しくなります。  ※わたしは、それに対しての苦情は一切ありません。  どうやらわたしは飛行機よりヘリコプターが

          短歌:搔き消される

          短歌:恋人繋ぎ

           晴れた日は海辺に日没を見に通っているわけですが、平日でもそれなりに人出があります(混んでいるわけではありません)。  みな、美しい夕陽と日没を目当てにやってきています。人種は、おおよそ三分類されます。  ・写真が趣味の人    老若男女問わず、カメラ系のギアをセットしています。  ・ローカルの中学生や高校生    男子3,4名のグループが目立ちます。「おーい、部活の帰りに浜で夕陽     見てから帰ろーぜー」な感じで、自転車でやってきます。  そして、  ・恋人同士

          短歌:恋人繋ぎ

          短歌:重くてごめん

           The Policeの"Every Breath You Take"も、わたしのお気に入りのバラードのひとつです。  Spotifyで自分の好きな曲をプレイリストにするのが好きなのですが、いろいろな曲のアラカルトで作ることもあれば、ある一曲だけを、オリジナルの他に様々なカバーも加えてプレイリストにすることもあります。この曲は、そんなわたしの偏愛曲のうちの一曲です。  パートナーと雑談していて、「この曲って、ストーカーだよねー(笑)」と大笑いしました。 ちなみに、歌詞は

          短歌:重くてごめん

          短歌:君と見ている海

           九日振りに、海へ夕陽を見に行ってきましたが、あいにく沖合には靄が出ており、日の入り前に太陽が見えなくなってしまいました。  今週は、晴れて気温が高い日が続くようなので、時間を取ってできるだけ夕陽を見に行ってこようと思います。  いまの季節は、19時頃に到着すれば、ほどなく海に夕陽が没していくのが見えます。自宅から20分あれば海に着くので、ちょうどよいドライブです。  ああ、ほんとうのこの季節の海に沈む夕陽が好きです。美しい風景が20分で手に入るなんて。眼福💛

          短歌:君と見ている海

          短歌:粋には返せない

           昨日の短歌、連作にしましたので、昨日分の再掲とともに。  「月が綺麗ですね」にまつわる夏目漱石の逸話は、それに対する返しも有名で、いちばん有名なのは、 「死んでもいいわ」 でしょうね。  このあたりは説明すると長くなりますので、興味をお持ちの方は、「月が綺麗ですね 返し」などで検索していただければよろしいかと思います。  この逸話をご存じなければ、この連作自体がまったく意味不明になっておりまして、悪しからずです。  それにしても、日本人の言語コミュニケーションっ

          短歌:粋には返せない

          短歌:恋情

           有名な夏目漱石の「月が綺麗ですね」の逸話をモチーフに作った短歌です。  片思い中に、好きな相手が夢に出てきてくれたらうれしいでしょうね。  しかし、「月が綺麗ですね」と言われてしまったら、やはり捻って返答しなくちゃ。  あとで返歌を考えてみることにします。

          短歌:恋情

          短歌:脊髄反射的

           脊髄反射という言葉は、比喩として用いられるときは、あまりいい例えにはなりません。「よく考えずにものを言う/行動する」ということを、間接的に表現しているにすぎません。  この短歌を作るきっかけは、身近に非常に気が短い人がいることです。ことが起きてから怒りが爆発するまでの間に、タイムラグが存在しません。  ああ、この人には導火線がないのだなあ、と、爆発が発生するたびに思うわけです。  自分で言うのもなんですが、わたしは感情の振れ幅が狭いので、こういうエネルギーを自分で持つ

          短歌:脊髄反射的

          短歌:いつまでも青く

           青春という言葉のほかに、朱夏、白秋、玄冬があり、それぞれに色が当てはめられているのは知っていました。  その中でも、いちばん耳にする人生の季節は、やはり青春です。  青春は、日本の感覚だと高校生から大学生くらいまで、おおよそ15~22,3歳と理解をしていました。  それはそれで現代では正しいのですが、わたしは人生における青春、朱夏、白秋、玄冬という言葉そもそもの由来を知らなかったので、調べてみました。  なんと、まず並びが春夏秋冬ではない。冬・春・夏・秋なんですね。  

          短歌:いつまでも青く

          短歌:言葉の無力さ

           わたしが夏の夕陽が好きで好きでたまらないことは、何度も短歌にも記事にもしています。  どうしてそんなに好きなのかといえば、単純に、美しいからです。それだけ。  その美しさを言葉で表そうとしてみるのですが、実際に見て感じてもらわないと、少なくともわたしの言葉では伝えることができません。  色の名前をいくらおぼえたところで、語彙力も説得力も足りないなあ、と思ってしまいます。  さて、妙に蒸し暑い日が続いているのですが、日中にきれいな晴れがやってこなくて、美しい夕陽を見に行

          短歌:言葉の無力さ

          短歌:君のやさしさ

           雨に濡れることが嫌いではないせいか、相合い傘というラブラブいちゃいちゃした経験がありません。パートナーや若かりし頃のそういう人物とひとつ傘に入ったことはあると思うのですが、それを相合い傘の経験として思い出せない、という方が正確でしょうか。たぶん、ただの相傘だったのでしょう。相席や相乗りみたいなもので。  楽しめないほどの降りの中、外を歩いて移動しなくてはならないときは、単純に、走ります。  それでも、持っている傘の本数が多いことに気付きました。コンビニのビニール傘は一本

          短歌:君のやさしさ

          短歌:自惚れていい?

           "You Are So Beautiful"は、Joe Cockerが歌うバージョンが有名ですが、わたしはオリジナルのBilly Prestonバージョンの方が好きです。  Joe Cocker版では、オリジナルの歌詞の冒頭の方のみが使われていて、「美しすぎて」という邦題と相俟って、恋人の美しさを賛美するラブバラードとしての認識が高いようです。プロポーズに使えそうですよね。  わたし個人の英語遍歴による解釈では、beautifulは確かに「美しい」ではあるのですが、「す

          短歌:自惚れていい?

          猫短歌:ひとりっコだった頃

           7月8日は、亡き長男猫のお迎え記念日です。2007年生まれで、生きていれば17歳。  小さな小さな手乗り猫だった彼を連れ帰ってきたのが17年も前のことだったかと思うと、月日が過ぎゆく速さを感じずにはいられません。  ずっとふたりきりの生活を維持してきたパートナーとわたしにとって、初めての同居生物でした。あ、金魚や鯉はいましたけれど。  その後、この年の10月に長女猫を迎えたため、長男猫がひとりっコでいられたのは、3ヵ月半程度の短い期間でした。  当時、パートナーもわた

          猫短歌:ひとりっコだった頃