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短歌:自惚れていい?

君からのプレイリストは一曲で"You are so beautiful"だけ/銀猫
きみからのぷれいりすとはいっきょくで"ゆーあーそーびゅーてぃふる"だけ

 "You Are So Beautiful"は、Joe Cockerが歌うバージョンが有名ですが、わたしはオリジナルのBilly Prestonバージョンの方が好きです。

 Joe Cocker版では、オリジナルの歌詞の冒頭の方のみが使われていて、「美しすぎて」という邦題と相俟って、恋人の美しさを賛美するラブバラードとしての認識が高いようです。プロポーズに使えそうですよね。

 わたし個人の英語遍歴による解釈では、beautifulは確かに「美しい」ではあるのですが、「すばらしい」「素敵な」「みごとな」という意も強く、けっして美醜の美のみを形容する単語ではないと思っています。

 ですから、Joe Cocker版で歌われている歌詞の部分も、面の皮一枚を褒め称えているのではなく、人間性を含めて「僕にとってすばらしい人」と言っていると解釈しています。

 Billy Preston版は歌詞がもっと長く、彼自身がゴスペルを基とする音楽性を持っていることもあり、もっと精神愛、人間愛、神の愛のようなものまで感じられます。このバージョンに「美しすぎて」という邦題は似合いませんね。

 興味をお持ちの方は、お聴きになってみてください。ライブバージョンとレコードバージョンを置いておきます。歌詞は、レコードバージョンの方が聞き取りやすいでしょう。

 そして最後に、Joe Cockerの"You Are So Beautiful"を。これはこれで、究極のラブソングです。


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