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短歌:見つからない

縋るような目をしてるよねたぶん僕心の欠片失くしたままで/銀猫
すがるようなめをしてるよねたぶんぼくこころのかけらなくしたままで

  わたしは「助けて」と言えないし、「大丈夫?」と聞かれると、大丈夫ではなくても「大丈夫」と答えてしまう人間です。

 人間、ときには弱みを見せて素直に助けを呼べる方が何かと得だと思うのですが、わかっていてもそれがなかなかできないまま、すっかり成長しきって人生の後半戦になだれ込んでしまいました。

 得、という表現をすると、単純に損得勘定になってしまいそうですが、わたしがここでいう得は、ちょっと違います。

 「当たり前」とするのが、いちばんよい言い換えかもしれません。

 誰だって、何事に対してもスーパーマン(このマンは人間の意)でいられる人はそうそういませんから、支え合って頼り合って生きていく方が自然だと思うのです。

 思うのですが、そうは育たなかったな、わたしってば。でも、まだ間に合う。

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