北乃銀猫

短歌を詠んでいます。無所属、独学の歌人見習いです。 一日一首投稿を目指しています。無言…

北乃銀猫

短歌を詠んでいます。無所属、独学の歌人見習いです。 一日一首投稿を目指しています。無言フォロー、ご容赦ください。 日本人/日本語ネイティブ/日本生まれ日本育ち/常に英語学習者/(微)語学フェチ

マガジン

  • 銀猫せつない思いの短歌

    きゅんきゅんをぐぐっと三十一音に凝縮しました。 相聞歌と言ってしまってよいのか悩みますが、好きな人がいるからこそ抱えてしまう思いを詠った短歌を集めています。

  • 銀猫猫短歌

    短歌をはじめたきっかけは、我が家の猫たちへの気持ちを残しておきたくなったからです。 彼らとの出会いに感謝するわたしからのラブレターです。

  • 銀猫音楽短歌

    特定の曲やバンド、シンガーをモチーフに詠んだ短歌を集めました。

  • ご紹介ありがとう

    わたしの短歌、わたしの記事をご紹介くださった方の記事をマガジンにしています。

  • 銀猫母短歌

    母との関係にいい思い出はあまりありません。いまだにいろいろ葛藤があります。そんなこんなを短歌にしています。

記事一覧

短歌:後悔

 既に人生の後半戦に入っているので、できるだけ後悔のないように、やりたいことをするようにしています。どうしようか悩むときは、それをしなくても/またはしても、死ぬ…

北乃銀猫
12時間前
7

短歌:海の向こうには

 夕陽を見に浜辺に通ってた夏の日に詠んだ歌です。水平線は陸からどのくらい離れているのか考えていたのと同じ時期ですね。  わたしは海に多大な憧れがあるので、ついつ…

北乃銀猫
1日前
7

猫短歌:がまんがまん

 パートナーの悪い足癖には、ご容赦を。  恋愛と嫉妬、独占欲、依存心、執着心などなど、さわやかではない記事が続いたので、久し振りに猫短歌を。  我が家の三女猫、…

北乃銀猫
2日前
7

短歌:死なばもろとも

 まだ続きものぽいかも。  黒薔薇の花言葉には「永遠の愛」というのがある一方で、見る角度を変えたような「あなたはあくまでわたしのもの」というのもあるそうです。こ…

北乃銀猫
3日前
7

短歌:自棄

 一昨日、昨日、今日と、続きもののようになっています。  依存していたものを手放す局面で、まあまあこういう心理状態になってしまうことは不思議ではありません。  …

北乃銀猫
4日前
9

短歌:依存性

 昨日の記事で"Love Is the Drug"の話をしたので、 今日はこんな歌を。  「君こそすべて」だったら、明るくおおらかな恋のイメージなのに、「君こそ麻薬」だとどうして…

北乃銀猫
5日前
15

短歌:制御できない

 英語を入れてしまったので、破調ということで。  一単語よりも多く英語/外国語を入れた場合、音数をカタカナ落としで考えるべきか、その言語のシラブル(音節)で考える…

北乃銀猫
6日前
13

短歌:秋晴れデート

 わたしが住む自治体では、比較的頻繁に食イベントが開かれます。市の中心部にある東西に延びる公園では、少なくとも年に4回、大きな食イベントがあります。  現在開催…

北乃銀猫
7日前
11

短歌:忘れられない

 竿が少し高いところにあるので、洗濯物を干すときは、必然的に上を見ることになります。今日は、真昼間に月が見えました。  真昼の月って、ぼんやりしていて儚げという…

北乃銀猫
8日前
10

短歌:秋雨

 毎年9月中に暖房の点火式を執り行うのですが(単に、本格的暖房機を稼働したということです)、やってしまいました、今年も耐え切れず。  朝起きて、猫娘たちの世話を…

北乃銀猫
9日前
14

短歌:お別れの前に

 夏至の頃から、夕陽を見るために何度も浜辺に足を運んだ話を何度も記事にしてきました。今期はもう行かないと思います。だってもう、お風呂上りにエアコン暖房を入れるよ…

北乃銀猫
10日前
8

短歌:強くなりたい

 東野圭吾さんの作品が好きで、けっこう読んでいます。素晴らしい作品がたくさんあるのですが、「容疑者Xの献身」は印象深い。  「赦す」ってどういうことだろう。  …

北乃銀猫
11日前
12

短歌:「気象通報」の思い出

 いまでも、NHKの「気象通報」は毎日16:00からラジオ第二で放送されているようです。この時間帯に第二放送を聞くことはほぼないので、しばらく聞いたことはありません。 …

北乃銀猫
12日前
10

短歌:「好き」って?

 以前もわたしの拗れた感情を記事にしたことがあると思うのですが(noteには未掲載ですが短歌にもしています)、わたしは親に対して「大好き」という感情を抱いたことがあ…

北乃銀猫
13日前
11

短歌:懇願

 実家で少々片付けものをしてきました。  当たり前のことですが、良くも悪くも(良い<悪い)実家には思い出があるので、片付けながらあーだこーだと思い出しては、当時…

北乃銀猫
2週間前
9

短歌:秋にはJazz

 今年の夏は、「暑くて死んじゃう」とまでは思いませんでしたが、就寝中、暑さで中途覚醒し、午前3時頃に一階にもかかわらず寝室の窓を開けたり、あきらめて最初から開け…

北乃銀猫
2週間前
7
短歌:後悔

短歌:後悔

 既に人生の後半戦に入っているので、できるだけ後悔のないように、やりたいことをするようにしています。どうしようか悩むときは、それをしなくても/またはしても、死ぬときに後悔しないかどうかを基準に選択しています。

 九月はめずらしく、お久し振りの人たちと会う機会が数回ありました。というか、作りました。誘いを断りませんでした。来月もこちらからアプローチして、ほぼ五年振りの友人(というにはやや語弊がある

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短歌:海の向こうには

短歌:海の向こうには

 夕陽を見に浜辺に通ってた夏の日に詠んだ歌です。水平線は陸からどのくらい離れているのか考えていたのと同じ時期ですね。

 わたしは海に多大な憧れがあるので、ついつい美化した海の歌を詠みがちです。でも、万が一にもいつもの浜辺から漂流してしまったら、漂着先はほぼ間違いなくロシアですね。そんなことは起きないと思いますが、言葉がまったく通じないところに意図せず流れ着くのは怖い。船に救助されてアメリカに渡っ

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猫短歌:がまんがまん

猫短歌:がまんがまん

 パートナーの悪い足癖には、ご容赦を。

 恋愛と嫉妬、独占欲、依存心、執着心などなど、さわやかではない記事が続いたので、久し振りに猫短歌を。

 我が家の三女猫、そろそろ糖尿病発覚から一年となります。おかげさまで、インシュリン注射で血糖値も安定しており、朝晩に注射を打たなければならないほかは、ふつうの生活を送ることができています。宿泊を要するお出掛けにパートナーといっしょに出掛けられなくなりまし

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短歌:死なばもろとも

短歌:死なばもろとも

 まだ続きものぽいかも。

 黒薔薇の花言葉には「永遠の愛」というのがある一方で、見る角度を変えたような「あなたはあくまでわたしのもの」というのもあるそうです。ここまで行くと、依存もかわいいものです。これは執着ですね。

 春頃から、純愛やきゅんきゅんをテーマに、経験や感情経験を織り交ぜ、ときには妄想オンリーで恋愛の歌(すべてを相聞歌と言っていいものやら)を作っているのですが、どうも妄想が過ぎると

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短歌:自棄

短歌:自棄

 一昨日、昨日、今日と、続きもののようになっています。

 依存していたものを手放す局面で、まあまあこういう心理状態になってしまうことは不思議ではありません。

 二ヵ月ほど前に、似ている歌を載せています。

前は「忘れたくなかった」のに、たぶん状況が悪化して、今日の歌は狂うことを許容している。さらに君のことを「忘れたい」と必死に願っている。

 わたしは、自分の記憶のメカニズムにやや難があること

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短歌:依存性

短歌:依存性

 昨日の記事で"Love Is the Drug"の話をしたので、

今日はこんな歌を。

 「君こそすべて」だったら、明るくおおらかな恋のイメージなのに、「君こそ麻薬」だとどうしてヤンデレになるんでしょうね。言葉っておもしろい。内実は、どちらも大差ないと思いますが。

 「宗教は大衆のアヘン」と言ったのは、カール・マルクスです。わたしにはまったくの専門外の領域なので何も言及できませんが、この言葉

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短歌:制御できない

短歌:制御できない

 英語を入れてしまったので、破調ということで。
 一単語よりも多く英語/外国語を入れた場合、音数をカタカナ落としで考えるべきか、その言語のシラブル(音節)で考えるべきか、悩んでしまうのですが、外来語を含め日本語から飛び出してしまった時点でがっつり破調であること間違いないのですから、悩まなくてもいっかー… となりつつあります。

 Love is the drugかどうかはさておき、先達の言葉はとり

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短歌:秋晴れデート

短歌:秋晴れデート

 わたしが住む自治体では、比較的頻繁に食イベントが開かれます。市の中心部にある東西に延びる公園では、少なくとも年に4回、大きな食イベントがあります。

 現在開催中の9月のイベントがいちばん規模が大きく、ふだんは行けないような地域のお店が来ていたり、イベント限定メニューがあったりと、会期中に店舗が入れ替わりながら3週間ほど開催されます。

 行こう行こうと思いながら最終週になってしまいましたが、わ

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短歌:忘れられない

短歌:忘れられない

 竿が少し高いところにあるので、洗濯物を干すときは、必然的に上を見ることになります。今日は、真昼間に月が見えました。

 真昼の月って、ぼんやりしていて儚げというか、頼りなさげですよね。夜はあんなに存在感があるのに、昼間は別人(?)のようです。

 どんなにしっかりしている人でも、気が抜けるというか糸が切れるというか、人前でそんな風になってしまうこと、あると思います。完璧な人が、強い人が、自分の前

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短歌:秋雨

短歌:秋雨

 毎年9月中に暖房の点火式を執り行うのですが(単に、本格的暖房機を稼働したということです)、やってしまいました、今年も耐え切れず。

 朝起きて、猫娘たちの世話をして、筋トレして汗かいて、食事して、まではよかったのですが、さすがに汗が乾いた状態はイヤなのでシャワーを浴びることにしました。筋トレ→シャワーはもはや日課ですが、肌寒さがどうも心許ない。風邪引きそ。外出予定もあるしね、と。
 ここ数日は洗

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短歌:お別れの前に

短歌:お別れの前に

 夏至の頃から、夕陽を見るために何度も浜辺に足を運んだ話を何度も記事にしてきました。今期はもう行かないと思います。だってもう、お風呂上りにエアコン暖房を入れるようになりましたから。

 当地の冬は、エアコン暖房で乗り切れるようなものではないので、暖房と言いつつまだまだ序の口の序の口ですが、暖房がなければ風邪を引きそうということは、夕方に海に行くのには気候が不向きになったということです。

 今年は

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短歌:強くなりたい

短歌:強くなりたい

 東野圭吾さんの作品が好きで、けっこう読んでいます。素晴らしい作品がたくさんあるのですが、「容疑者Xの献身」は印象深い。

 「赦す」ってどういうことだろう。
 そんなことを考えさせられた作品です。ミステリー小説なのでここであらすじやネタバレはしません。

 福山雅治さん主演の映画を見たことがある方も多くいらっしゃると思います。あれはあれでよい映像作品だと思いますが、あの映画がおもしろいと思った方

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短歌:「気象通報」の思い出

短歌:「気象通報」の思い出

 いまでも、NHKの「気象通報」は毎日16:00からラジオ第二で放送されているようです。この時間帯に第二放送を聞くことはほぼないので、しばらく聞いたことはありません。

 「気象通報」の概要はこのようなもので、

こちらが実際の番組の音声です。

 子どもの頃、実家でよく聞いたんですよね、この番組、というか、お知らせって言えばいいのでしょうか。母が聞いていたんだろうかと思いますが、性格的にはまった

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短歌:「好き」って?

短歌:「好き」って?

 以前もわたしの拗れた感情を記事にしたことがあると思うのですが(noteには未掲載ですが短歌にもしています)、わたしは親に対して「大好き」という感情を抱いたことがありません。大嫌いという感情もありません。好きとか嫌いとかいう感情の対象外なんです。

 子どもの頃は、どうして自分が親を好きになれないのかよくわからなくて、好きではないことが悪いことに思えて、好きであることを精神的に強要されて、常に張り

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短歌:懇願

短歌:懇願

 実家で少々片付けものをしてきました。

 当たり前のことですが、良くも悪くも(良い<悪い)実家には思い出があるので、片付けながらあーだこーだと思い出しては、当時の自分と、その出来事に関わっていた家族のことを分析していました。

 分析したかった訳ではありませんが、考えちゃうと必然的に分析に至ってしまったのです。この思考の流れは、経験則上あまりよくありません。やっちゃったけど。

 わたしは、漫画

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短歌:秋にはJazz

短歌:秋にはJazz

 今年の夏は、「暑くて死んじゃう」とまでは思いませんでしたが、就寝中、暑さで中途覚醒し、午前3時頃に一階にもかかわらず寝室の窓を開けたり、あきらめて最初から開けっ放しで寝たりなど、子どもの頃にはあり得なかった北国の夏の夜を何度か体験しました。蒸し暑かったんです。ちなみに、エアコンはリビングにしかありません。

 季節は着実に進んでおり、当たり前ですが日没時刻もだんだん早くなっています。9月16日は

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