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短歌:脊髄反射的

こと君を護るためなら導火線なんていらない 君しか見えない/銀猫
こときみをまもるためならどうかせんなんていらない きみしかみえない

 脊髄反射という言葉は、比喩として用いられるときは、あまりいい例えにはなりません。「よく考えずにものを言う/行動する」ということを、間接的に表現しているにすぎません。

 この短歌を作るきっかけは、身近に非常に気が短い人がいることです。ことが起きてから怒りが爆発するまでの間に、タイムラグが存在しません。

 ああ、この人には導火線がないのだなあ、と、爆発が発生するたびに思うわけです。

 自分で言うのもなんですが、わたしは感情の振れ幅が狭いので、こういうエネルギーを自分で持つことはほぼありません(我慢しすぎて=導火線が長すぎて、最後にとてつもないエネルギーを放出してしまうことはありますけど)。

 でも、直情的なのも、心の健康のためには必要じゃないかとも思います。
 すべてに対して導火線皆無ですぐに着火するのもどうかと思いますが、大切な何かに対しては、すぐに燃えてもいーんじゃない? なんて。

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