あち

日常のちょっとした気づきを書き残しています。 人生哲学をつまみに、お酒やコーヒーを飲む…

あち

日常のちょっとした気づきを書き残しています。 人生哲学をつまみに、お酒やコーヒーを飲むのが好き。 誰かにプレゼントするような記事を毎日届けたい。 2024年1月からnote毎日更新チャレンジ中。

マガジン

  • エッセイ

    日常の気づきを切り貼り。

  • コーヒーとわたし

    コーヒーとわたしのちょっとした物語

  • 「光る君へ」の感想集

    2024年大河ドラマ「光る君へ」の感想をまとめました。

  • ストーリー

    悩んできたことをストーリーにしてお届け。

最近の記事

水族館と私

水族館のよさがずっとわからなかった。 いつからだろう。 ひとりで行くのが当たり前になるほど、好きになったのは。 友達と遊ぶとき「水族館に行こう」と自分から誘うようになったのは。 小さいころ、よく水族館に連れて行ってもらった。 だけど、魚を見たところで何も感じないし、たくさん歩かないといけなくて疲れる場所としか思わなかった。 そんな私が大学で選んだ学部は、水産系。 といっても、魚や海が特段好きというわけではない。 環境問題に取り組む研究者になりたくて、陸地よりも研究がされ

    • 好きな水族館

      水族館が好き。 北から南まで、全国の水族館をそれなりに回っているほうだと思う。 ただ水槽があって、似たような魚がいて、水族館はどこも同じ。 と思う人もいるかもしれないが、まったくそんなことはない。 それぞれの水族館で、魅せ方の工夫をこらしている。 企画や展示のされ方も含めて、楽しいのだ。 直近で行ったおもしろい水族館は、高知県にある「むろと廃校水族館」。 名前の通り、廃校を水族館にしている。 わりと学校の形そのままである。 高知の中でも行きやすい場所ではないけれど、

      • 好みは、なりたい自分を反映する

        昔と花の好みが変わったな、と思う。 小さい頃は、かすみ草が大好きだった。どの花とも相性が良くて、他の花の印象をやわらかくしてくれる。一輪で飾っても、ふんわりしたかわいいフリルがたくさんついていて、つい見とれてしまう。一つひとつの小花のかわいらしさは、じっくり向き合って見ないと気づけない。 今では、大ぶりでインパクトのあるダリアやあじさいが好き。一輪でも堂々としたたたずまいの存在美に惹かれる。 きっと、生き方に対する価値観の変遷が好みに反映されているのだろうと思う。 小

        • 花のある暮らし

          とあるカフェで大ぶりのドライフラワーがたくさん飾られているのを見て、「こういうの、おしゃれだなぁ」と思った。 ドライフラワーは水替えの必要がない。瓶に挿しておくだけでいいから、管理が簡単だ。「私にも真似できそう」と思い、花瓶とドライフラワーを買ってきて家に飾る。いつもの生活空間が、一気に華やかになった。 ドライフラワーといえど、寿命はある。数カ月たった今、さすがにしおれてきてしまう。寂しいけれど、花瓶から離してそっとお別れした。 ちょうどお客さんが来るタイミングだったの

        水族館と私

        マガジン

        • エッセイ
          96本
        • コーヒーとわたし
          4本
        • 「光る君へ」の感想集
          5本
        • ストーリー
          3本

        記事

          ショートヘアの絆

          エレベーターで一緒になった女の子が私をじっと見てくる。何かと思えば、「今から美容室でショートカットにしてくるの」と言う。 なるほどな、と思った。私はショートヘアだ。彼女は私を見て、自分がショートヘアになった姿を想像したのだろう。今から髪を切ることへの期待と不安をショートヘアの私だからこそ、共有したいと思ってくれたのかもしれない。 ショートカットにすると、重い髪が一気に軽くなる爽快感を味わえるし、自分の変化も楽しめる。一方で、手直しが効かないという緊張感もある。 だから、

          ショートヘアの絆

          「アウトドア派かインドア派か」の問いに思うこと

          「アウトドア派?それともインドア派?」という質問。雑談のきっかけで使われることが多いけど、なぜこの分け方なんだろう、といつも思う。私は、両方好きだし、優劣つけられない。 バーベキューやキャンプ、釣り、ダイビング、スキー・スノボも最高に楽しいし、ゲームや読書、アニメ鑑賞をしたり、内省したりする時間も私を癒してくれる。 声量が大きくないせいか、 いざというときに力を発揮できるよう省エネモードで生きているせいか、 私はインドア派オンリーだと思われやすい。 ひとりで炭から火をお

          「アウトドア派かインドア派か」の問いに思うこと

          仕事の属人化をなくしたい

          人がやめてしまったとき、前任者の仕事のプロセスをたどる作業が必要になる。そこで、プロセスが残っていないと困ってしまう。初めからやりかたごと一新してしまえたらいいのだけど、結果ごと引き継がないといけないこともある。結果を比較したいときなんかがそうだ。 先日の取材相手も、組織の課題として仕事の属人化を挙げていた。属人化がなくなれば、休みがとりやすくなる。男性の育休取得率も上がるんじゃないかという話だった。 ブラックボックス化や属人化に悩む声はよく聞く。なのに、なくならないのが

          仕事の属人化をなくしたい

          ICカードのピッ音が織りなす相関図

          駅の改札で、ICカードをかざしたときに出る「ピッ」音。偶然、隣の人とかざすタイミングが重なって、同時に「ピッ」とハモる。それが不協和音でうわっとなってしまった。 思えば、改札機はすべて同じつくりに見えるのに、違う音が出る。不思議だ。今まで意識したことがなかったけれど、改札機ごとにわりと音程が離れている。改札機が完成した当初は同じ音を繰り出しても、時間の経過とともに変わっていくものなのだろうか。それだと、使い込まれ具合でも変わる気がする。 改札機にも先輩後輩やモテるモテない

          ICカードのピッ音が織りなす相関図

          「私のこと覚えていますか」と聞いてはいけないらしい

          再会した人に「私のこと覚えていますか」と聞くのは、イケていないらしい。相手に失礼なんだとか。たしかにそうだ。 覚えてくれている人だったら、相手を信用していないみたいになる。 覚えていなかったとしても、相手は覚えていないなんて言えない。 結局、どちらのパターンも気を遣わせることになる。 とある記事を読んで、なるほどなぁと思ったことがあった。 筆者いわく、そもそも人は、自分のことを覚えていないのが当然と考えるらしい。声をかけるときも「以前、どこどこでご一緒した〇〇(名前)

          「私のこと覚えていますか」と聞いてはいけないらしい

          「私のこと覚えているかな」という不安が失うもの

          「私のこと覚えているかな」という不安が私の交友関係を狭めているな、と思うことが増えた。 先日、いつものコワーキングスペースにこもっていたら、 以前、働いていた会社の顧問をお見かけした。 ワインを片手に、何やらおしゃれそうな分厚い写真集のページをめくる。 会社の前線を退いてもう何年も経つはずだが、相変わらず情報のアンテナを立てて行動しているさまが流石だと思った。 大好きな方だったので、お話ししたいと思ったのだけど、 「私のこと、わからないかもな」と頭をよぎる。 話しかけ

          「私のこと覚えているかな」という不安が失うもの

          私的スタンダード #朝食編

          朝ごはんに何を食べているのか人に聞くのが好き。 朝食は、誰かと暮らしていても、ひとりで食べる人が半数以上を占めるらしい。自分で何を食べるか決めて、自分で用意している人が多いからこそ、〝その人ならでは〟の価値観が出やすい。 私の話。 実家で暮らしていたときは、食パンにジャムやチーズを乗せて食べることが多かった。食パンは、しっかり咀嚼する必要がある。おいしいパンならいいのだけれど、安価で、買ってから日数が経っているものだと、噛めば噛むほどいまいちな味が口の中に広がる。おいし

          私的スタンダード #朝食編

          今の環境がしっくりこないとき

          今の環境がしっくりこないとき、 関わる人を変えてみることって大切だ。 仕事とは関係ないセミナーやイベントに参加してみたり、 知らない人と交流しやすい居酒屋やコーヒー店に行ってみたり。 未知のコミュニティに足を踏み入れようとするとき、 行っても自分だけ浮いてしまうんじゃないかとか 圧倒されて何も言えずに気を遣わせてしまうんじゃないかとか いろいろと考えてしまって、行けずじまいなことがある。 それだと、せっかく何か変えようと思っても、変わらない。 興味があるなとか、新しい仲

          今の環境がしっくりこないとき

          新しい土地を知る

          少し前にひとり旅をした。 その土地がとても気に入って、私の大好きな場所になる。 今日、とある飲み会で、その土地の出身だと言う人がいた。 ひとり旅の話をして、 その土地の好きな場所、好きな食べ物について語る。 「そんな風に言われたことがなくて嬉しいです」と言われた。 私も、その土地の良いところを誰かに伝えたくてしようがなかった。 誰かに話したとしても、 「でも、遠いし行かないだろうな」というような反応をされて、 相手に刺さっていないことがよくわかっていたから。 誰だって

          新しい土地を知る

          私的スタンダード #ファッション編

          世間の基準ではなくて、 自分の中でのスタンダードってあると思う。 それを『私的スタンダード』と呼ぶことにする。 ファッションの『私的スタンダード』は、 人の価値観が色濃く出る部分で面白そう。 ファッションのスタンダードと聞いて一般的に思い浮かぶのは、オフィスファッションだ。「オフィスカジュアル」とも呼ばれている。派手すぎない色合いやデザインに、カーディガンやジャケットを合わせる。 私も会社員になりたての頃は、オフィスカジュアルがスタンダードだった。 大学生の頃は、ビビッ

          私的スタンダード #ファッション編

          私的スタンダード

          スタンダードについて特集された雑誌を読んでいて、 ふと「私にとってのスタンダードって何だろう」と思った。 ファッションでも 文具でも 食べものでも。 例えばコーヒー豆。 お店には、それぞれスタンダードがある。 店名のあとにブレンドと続くものが多くて、どの商品がスタンダードなのかわかりやすい。『カルディブレンド』とかね。 だけど、自分にとってのスタンダードって、 お店のスタンダードとはまた別のものだなぁと思う。 実家にいたときは、母の友人がおすすめするコーヒー豆をネット

          私的スタンダード

          3カ月に一度会いたい人

          3カ月に一度くらいの頻度で、連絡をくれる人がいる。 「会いたいです」と。 だけど、遊びに忙しい人で、 だいたい会う約束を取り付けられるのは、 連絡をくれた2カ月後くらいになる。 予定が詰まっているのに、前もって私との予定を押さえようとしてくれるのが嬉しいなぁ、といつも思う。 誘い方も上手で、私が好きなものを一緒に楽しもうと提案してくれる。 会ったときの話題も、行き当たりばったりではなくて、 私への相談だったり、意識高い仕事の話だったり、私向けに用意されている。 スケジ

          3カ月に一度会いたい人