阿津川辰海

阿津川辰海、いいね。

私はゆるい本格ミステリファンだ。 絢辻行人や有栖川有栖とは同世代だし、彼らの作品は親近感をもって追ってきた。 それより若い世代では、三津田信三とか好きだな。(もともとディクスン・カーみたいな怪奇趣味が好きだった) 評判になるような本格はなるべく読みたいのだが、問題は、お金がなくて新刊が買えないことだ。 そこで図書館で予約することになる。すると、予約数が100を超えていたりする。 「1年以上、待ちかよ」 しかし、退職老人は、お金はないが時間はある。いくらでも待てるの

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閉ざされた空間で、事件は起きる。傑作揃いの「クローズド・サークル5選」

(カドブン10月7日より転載) 10月7日は「ミステリーの日」。 1849年のこの日にミステリー小説の先駆者である小説家エドガー・アラン・ポーが亡くなったことから、日本ではそう定められているそうです。 つまり今日は……ババーン!とおすすめのミステリーをご紹介すべき日ということです!! “ミステリー”の中からだと無限の可能性があるので、今回は”クローズド・サークル”に条件を絞りましょう。 吹雪の山荘! 絶海の孤島!! なんかやばいことになって出られなくなった館!!! 閉ざされ

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9月第2週 今週のおすすめ「本の話」 5選!

今週は、10月に文庫化される冲方丁さん『剣樹抄』のドラマ化が発表されました! そして10月29日より全国で公開される『そして、バトンは渡された』のプレミアム試写会をご案内。 ほかにも、9月14日に『土になる』が発売される坂口恭平さん、8月に行われた與那覇潤さん×安田峰俊さんのオンライントークイベントの抄録、文春きってのミステリー通編集者の座談会『2021年上半期 傑作ミステリー』をお送りします! ◇ ◇ ◇ ★10月8日待望の文庫化! 光圀と異能の子どもたちが江戸を駆け

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【ミステリーレビュー】蒼海館の殺人/阿津川辰海(2021)

蒼海館の殺人/阿津川辰海 葛城&田所コンビが再登場する、令和版"館シリーズ"の第二弾。 「紅蓮館の殺人」の続編にあたる本作。 タイムリミットサスペンスと本格推理小説の合わせ技、という作風はそのまま踏襲。 今度は台風によるダムの決壊で、館が沈むのは時間の問題という状況に追い込まれてしまう。 学校に来なくなった名探偵・葛城に会うため、友人の三谷を連れて葛城が滞在している蒼海館に行くことになった田所。 台風の影響で、館に宿泊することになった田所たちだが、その夜、凄惨な殺人事件

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【ミステリーレビュー】紅蓮館の殺人/阿津川辰海(2019)

紅蓮館の殺人/阿津川辰海 新進気鋭の作家、阿津川辰海による令和版"館シリーズ"の1作目。 ファンである文豪の邸宅に行ってみようと高校の合宿を抜け出した田所と葛城は、落雷による山火事に巻き込まれる。 なんとか館に辿り着き、避難することに成功するが、炎が館まで到達するのも時間の問題。 そんな中、館の内部で死体が発見される。 全焼まで約35時間。 真相を暴くか、脱出を目指すか、葛藤している間にもタイムリミットは近づいていく。 早い話、タイムリミットサスペンスと、本格推理小説を

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日記 2021年5月 僕たちが生きる「デタラメ人間の万国ビックリショー」の世界。

5月某日 「斜線堂有紀のオールナイト読書日記」なる連載が始まっていた。  紹介文の中に「1日1冊、3年で1,000冊の本を読み、月産25万字を執筆し続ける小説家・斜線堂有紀。」とあって、読んでる量が多い=偉いみたいな感じの語り方をされていて、少し複雑な気持ちになる。  そういえば、斜線堂有紀って幾つだっけ? と改めて調べてみると、1993年4月1日とあって年下かぁ。  読書って量じゃないよね、とか本を出版したことがない僕が言っても負け惜しみにもなっていない。  と思いつ

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〈読み始めたが最後、ラストまで無我夢中で読んでしまう。〉阿津川辰海の解説全文!/『旗師・冬狐堂【一】狐罠』(北森鴻)

解 説 終わりなき騙しの世界に生まれつく  ~あるいは、宇佐見陶子の「三種の神器」~                         阿津川辰海    ○名シリーズ、復刊!  北森鴻──その名をご存知であろうか? 「とっくに知っている、作品も読んでいるよ」。そんな皆様には、失礼いたしました。この名作の復刊を共に寿ぎましょう。  しかし、もし、まだ知らない人や、あるいは「古美術のミステリって、なんだか難しそう……」と二の足を踏んでいる方がいたら、安心してほしい。  実を言う

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3月第3週 今週のおすすめ「本の話」 5選!

 3/18は文春新書の発売日! 内田也哉子さん、中野信子さんの『なんで家族を続けるの?』、原田隆之さん『あなたもきっと依存症』からちょい読みを掲載します。  文庫解説からはジェフリー・ディーヴァー『オクトーバー・リスト』、コラム・エッセイからは榎田ユウリさん、中野京子さん、オール讀物からは池波正太郎『鬼平犯科帳』『仕掛人・藤枝梅安』映画化、主演発表をお届けです! ◇ ◇ ◇ ★池波正太郎『鬼平犯科帳』『仕掛人・藤枝梅安』 映画化&主演発表!  池波正太郎の生誕100年と

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2月第2週 今週のおすすめ「本の話」 5選!

 今週は、呉勝浩さんの大河ミステリー『おれたちの歌をうたえ』が発売されました! そして2月の文春文庫は「大切な人へ贈る本」フェアとして、担当編集者のイチオシ本をご紹介。  文庫解説からは中山七里さんの『静おばあちゃんと要介護探偵』、インタビュー・対談からは穂村弘さん、そして阿津川辰海さん×斜線堂有紀さんによる、白熱の2万字対談をお届けします! ◇ ◇ ◇ ★阿津川辰海×斜線堂有紀「特濃ビブリオバトル! 白熱の2万字対談」  別冊文藝春秋 電子版35号では、数多の名作ミス

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次世代ミステリの最前線【阿津川辰海】のおすすめBEST3!【新刊発売記念】

最近、ミステリ作家の紹介について筆が止まっていたので久々に書こうと思う。 いや、元々このnoteはミステリ作家の紹介チャンネルではないのだけれど。 とはいえ、もっともっと世に出てほしいミステリ作家がたくさんいるのは事実で、僕は彼らを一人でも多くの人に知ってほしいと思っている。だから今日も元気に期待のミステリ作家を紹介しよう! 今回紹介するのは来る2月16日に待望の新作の発売を控えている若き気鋭、その名も 「阿津川 辰海」だ!!! ↑発売予定の新作『蒼海館(あおみかん)の

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