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メグレ長編53『メグレと口の固い証人たち』Maigret et les témoins récalcitrants(1958)紹介と感想
ジョルジュ・シムノン 長島良三訳『メグレと口の固い証人たち』河出書房新社,1983 あらすじ 11月3日の月曜日。定年まであと2年のメグレは不機嫌だった。 司法警察局でラポワントが逮捕した『修道者』グレゴワール・ブローと話していたメグレの元に殺人事件の知らせが入る。 被害者はレオナール・ラショーム。1817年創業の老舗菓子会社ラショーム・ビスケットの中心人物だった。 メグレが現場へ行ってみると、家の前時代的な古臭さと、通常の場合に見られるような反応が家族に見られないのが気
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ブリュノ・クレメール主演 メグレ警視30「野菜畑事件 Meurtre dans un jardin potager」(1999)紹介と感想
原作:ジョルジュ・シムノン『フォンシーヌの喪』(1945) 脚本:ピエール・グラニエ=デュフェール、ドミニク・ルレ 監督:エドヴィン・バイリー 時間:89分 あらすじ ヴァンデ県にある村の野菜畑で身元不明の男が射殺された。 男を射殺した銃は、先週パリで人を殺していたため、事件の捜査にメグレが派遣された。 パリで殺された男はコルダと言い、昔は事件が起きた野菜畑の辺りに住んでいたらしい。 現在の畑の共同所有者であるシルエ姉妹は仲が悪く、家を分割して悪口以外の会話は交わさずに住
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