北極羆

アガサ・クリスティー作品全般と銭形平次を中心とした野村胡堂作品好きの中年男子。読んだ本…

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アガサ・クリスティー作品全般と銭形平次を中心とした野村胡堂作品好きの中年男子。読んだ本や観た映像作品について、書きたい時に残しておく場として。

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大川橋蔵・主演 銭形平次 第140話「春姿一番手柄」(1969)紹介と感想

原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ 脚本:野上龍雄 監督:佐々木康 あらすじ 正月を迎えた江戸は、2年ぶりに現れた義賊・ましら小僧の話題で盛り上がっていた。 平次も、羽子板を楽しんだり、お静と正月を祝ったりしていたが、ましら小僧の一件で仕事へ出かけることになった。 一足先に芸人宿へ踏み込みをかけた万七は、芸人を片っ端から取り調べ始める。 そんな騒ぎを尻目に、瓦版屋が面白半分で仕込んだネタだと気づく平次。 騒ぎの元凶に説教をして事件は解決したと思われたが、再び現れたま

    • 鞍馬天狗 長編第3作『角兵衛獅子』(1927~28)紹介と感想

      大佛次郎『鞍馬天狗 第一巻』中央公論社, 1969, p.1-200 野村萬斎が鞍馬天狗を演じたNHK時代劇が好きで、いつか嵐寛寿郎の映画も観ようと思っていた『鞍馬天狗』。今回、原作を手に取る機会があり読んでみました。 最初に選んだのは、鞍馬天狗と言えば杉作少年とのイメージから、超有名作『角兵衛獅子』にしました。 ちょうど、入院中に読んだ『ねこぱんち』で大佛次郎と猫の関係を描いた漫画を読んだので、これもまた一つの運命だと思うのです。 あらすじ 角兵衛獅子の杉作は、稼ぎ

      • アガサ・クリスティー関連書籍 紹介と感想『ポワロと私 デビッド・スーシェ自伝』『アフター・アガサ・クリスティー 犯罪小説を書き継ぐ女性作家たち』

        デビッド・スーシェ ジェフリー・ワンセル 高尾菜つこ訳『ポワロと私 デビッド・スーシェ自伝』原書房, 2022 サリー・クライン 服部理佳訳『アフター・アガサ・クリスティー 犯罪小説を書き継ぐ女性作家たち』左右社, 2023 『ポワロと私』は刊行時に読んでいましたが、noteでは感想を残してなかったので、初読時の感想に追記して残しておきたいと思います。 また、新たに読んだ『アフター・アガサ・クリスティー 犯罪小説を書き継ぐ女性作家たち』は、アガサ・クリスティーがメインとい

        • メグレ中編「メグレのクリスマス」「メグレとパリの通り魔」

          今回はメグレシリーズ最後の中編2編の感想です。 共通点はクリスマスが舞台の物語であること、物語のメイン舞台が異色ということになります。 メグレのクリスマス Un Noël de Maigret(1950) あらすじ クリスマスの朝、メグレ夫妻の住居の正面にある建物で起こった不思議な事件。 夜中にサンタクロースが少女・コレットの部屋へ忍び込み、プレゼントを渡した後に床板に穴をあけていったのだ。 マドモアゼル・ドンクールに無理やり連れてこられたコレットの叔母・マルタンから話を

        大川橋蔵・主演 銭形平次 第140話「春姿一番手柄」(1969)紹介と感想

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          ミセス・ハリス シリーズ②『ミセス・ハリス、ニューヨークへ行く』Mrs Harris Goes to New York(1960)紹介と感想

          ポール・ギャリコ 亀山龍樹訳『ミセス・ハリス、ニューヨークへ行く』KADOKAWA, 2023 去年、原作も映画も楽しんだ『ミセス・ハリス、パリへ行く』に続くシリーズ第2弾を読みました。 あらすじ ハリスおばさんとバターフィールドおばさんの家の間に住んでいる少年・ヘンリーは、一緒に住んでいる里親一家に日常的に虐待されていた。 心を痛めていたハリスおばさんは、得意先であるシュライバー夫妻のアメリカ転勤への同行をチャンスに、ヘンリーをアメリカにいる父親の所へ連れて行こうと画

          ミセス・ハリス シリーズ②『ミセス・ハリス、ニューヨークへ行く』Mrs Harris Goes to New York(1960)紹介と感想

          最近観ているドラマ簡易感想

          個別記事を残してないけど楽しんで観ているドラマについて、観てるって記録だけ残しておこうと思いました。 考察なども特になく、観てるよってだけの記事です。 お騒がせ探偵!スペンサー・シスターズ(2023/全10話/加) 落ち目ミステリー作家の母と、男社会に嫌気がさして警官を辞めた娘が、喧嘩をしながら周囲で起こる事件を解決していくコメディ・ミステリーです。 WOWOWで吹替版を視聴しています。 殺人事件だけでなく論文盗用疑惑や強盗など事件のバリエーションが豊かなこと、変に尖っ

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          あつまれ どうぶつの森 写真で見る島の記録(2024/7/10~7/16)

          暑い中での釣り大会に燃えた🎣

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          大川橋蔵・主演 銭形平次 第139話「無宿者狩り」(1968)紹介と感想

          原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ 脚本:浅井昭三郎 監督:長谷川安人 あらすじ オランダの使節が2か月後にやってくるため、市中の取り締まりを厳しくすることになった。 3日のうちに江戸中の無宿者を洗う事になり、平次や万七は同心から真面目に働いているものも含めて片っ端からしょっ引けと指令を受けた。 次々と捕まる無宿者たちだが、平次は指令に乗り気になれず捕まえることができなかった。 偶然出会った島帰りの伊之吉を一応取り調べるが、伊之吉の真剣な様子を受けて3日間の目こぼし

          大川橋蔵・主演 銭形平次 第139話「無宿者狩り」(1968)紹介と感想

          移動本屋と、畑違いと、ハヤコミと

          先月の受診時に新しい家が建っていると思ったら、今月の受診時には別の場所の家が取り壊されて更地になっており、何も変わっていないように見えて、家の近所も大分変ってきてるなぁと、先月と同じようなことを思いました。 6月末に、札幌で移動本屋〈いどうほんやKOKO〉を営んでいる平塚真実さんの講演を聞きに行きました。 平塚さんの経歴、なぜ移動本屋を始めたのか、始める際に感じていた不安や大切にしている思いなど、1時間半の講演は濃い内容で、出不精な自分ですが聞きに行って本当に良かったと思

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          アガサ・クリスティー『七つの時計』The Seven Dials Mystery(1929)紹介と再読感想

          アガサ・クリスティー 深町眞理子 訳『七つの時計』早川書房, 1981 Netflixでドラマ化が発表された『七つの時計』を再読しました。 かなり久しぶりの再読でしたが、20年代末期の発表だけあり、初期冒険物では意図して謎解きミステリー要素を強めており面白かったです。 あらすじ チムニーズ館に滞在しているビルやジミーら若者達は、寝坊助の友人ジェリー・ウェイドの部屋に、8つの目覚まし時計を仕掛ける悪戯を実行した。 しかし、翌朝目覚ましが鳴り響く中、ジャリーは既に息絶えてお

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          ブリュノ・クレメール主演 メグレ警視 第15話『メグレ間違う』(1994)紹介と感想

          原作:ジョルジュ・シムノン『メグレ間違う』(1953) 原題:Maigret se trompe 脚本:ドミニク・ルレ 監督:ジョイス・ブニュエル 時間:84分 あらすじ ルルはご機嫌に生を満喫していた。しかし、その日のうちに殺されてしまった。 捜査を始めたメグレは、グーアン教授がルルを囲っていたことを知る。 しかし、中々教授本人へ会う気持ちにならず、周囲の女性達へ聞き込みを続けるメグレ。 捜査の中でルルが妊娠していたことを知ったメグレは、子どもの存在が事件の鍵を握ると考

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          黒岩涙香「広告」「父知らず」「田舎医者」「女探偵」紹介と感想

          黒岩涙香『黒岩涙香探偵小説選Ⅰ』論創社, 2006 黒岩涙香『黒岩涙香探偵小説選Ⅱ』論創社, 2006 今回は、ショートショート程の分量で展開される涙香オリジナル作品を4作、紹介していきたいと思います。 ジャンルの幅も広く、楽しめる作品が揃っています。 もし涙香が、もっと創作者としての方向に力を入れていたら、どのような作品を生み出していたのかが気になってしまいます。 広告(1889/明治二十二年) あらすじ ある新聞記者の男が、夫婦で俳優の稽古を始めてみると、仏国の俳

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          鬼平犯科帳SEASON1「血頭の丹兵衛」(2024)

          「でくの十蔵」の後始末も描く「血頭の丹兵衛」を鑑賞しました。 あらすじ 江戸の市中で残忍な盗みが行われており、現場には「血頭の丹兵衛」と書かれた木札が残されていた。 先日の事件で捕縛した盗賊・小房の粂八は、かつて血頭の丹兵衛の一味だった。 しかし、"殺さず、女を犯さず、貧しき者から盗まず"という三ケ条を掟とする本格派の盗賊だった丹兵衛により、盗みの場で女に手を出そうとしたことを理由に破門になった過去をもっていた。 いま暴れ回っている丹兵衛は偽物だと訴える粂八は、平蔵へ願い

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          あつまれ どうぶつの森 写真で見る島の記録(2024/7/3~7/9)

          かなり久しぶりのファッションショー👖

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          大川橋蔵・主演 銭形平次 第138話「女の賭け」(1968)紹介と感想

          原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ 脚本:岸生朗 監督:佐々木康 あらすじ 三左衛門という男が首を吊って死んだ。 その死骸を確認した平次は、万七が自殺とした判断に疑問を抱く。 平次が、同心・樋口に願い出て改めて検死を行うと、毒殺の疑いが浮上する。 その疑いは、夫の死を自殺で片づけようとした妻・おとせへ向かう。 しかし、事件現場に出入りしていた職人風の男・芳三が、自首をしてきた。 薬に詳しかった三左衛門が簡単に毒を飲むのか。腑に落ちない平次は、芳三を樋口へ預け、事件の

          大川橋蔵・主演 銭形平次 第138話「女の賭け」(1968)紹介と感想

          独特な世界観の2Dマリオ『スーパーマリオランド』(1989)紹介

          昔から『スーパーマリオランド2』と一緒に何度も周回した本作。 今回、Nintendo Switch Onlineで配信されたため久しぶりに遊びました。 ジャンル:2Dアクション  ハード:ゲームボーイ  発売日:1989年4月21日 ※Nintendo Switch Online配信版でプレイ ものがたり(公式より) あるところに、ピラプト王国、ミューダ王国、イーストン王国、チャイ王国の4つの国からなるサラサ・ランドという平和な世界がありました。 ある日のこと、1日にし

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