北極羆

アガサ・クリスティー作品全般と銭形平次を中心とした野村胡堂作品好きの中年男子。読んだ本…

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アガサ・クリスティー作品全般と銭形平次を中心とした野村胡堂作品好きの中年男子。読んだ本や観た映像作品について、書きたい時に残しておく場として。

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記事一覧

Netflix『T・Pぼん』シーズン1(2024/全12話)紹介と感想

藤子・F・不二雄生誕90周年のプロジェクトの一つとして、Netflixで2シーズンに渡ってアニメ化されることになり、遂に第1部リーム編が配信されました。 原作について ひょ…

北極羆
18分前

『アガサ・クリスティー・アワー』(1982) 「第四の男」「マグノリアの香り」 紹介と感想

第4話「第四の男」The Fourth Man 原作:アガサ・クリスティー「第四の男」(1925)    早川書房『死の猟犬』所収 脚本:ウィリアム・コーレット 演出:マイクル・シ…

北極羆
1日前
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メグレシリーズ短編「ポールマルシェ大通りの事件」「死刑」「ピガール通り」「メグレの失敗」 紹介と感想

ポールマルシェ大通りの事件(1936) あらすじ 26歳のルイーズ・ヴォワヴァンという女が、ジギタリス中毒で死んだ。 家には他に、夫のフェルディナンと18歳になるルイー…

北極羆
2日前
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2024年4月の読書まとめ+『ななつのこ』『AURA~魔竜院光牙最後の闘い~』『ナイトウィザード リプレイ 白き陽の御子 』『アイウ…

4月の前半は入院していたこともあり、3月に引き続き読書量が多かったのですが、後半は溜まっていた録画を観たり、日常生活活動に追われてあまり読書ができませんでした。 …

北極羆
3日前
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冬アニメ簡単振り返り&春アニメ視聴記録

3月から4月にかけて入院していた関係で、一時的に視聴できていなかったアニメがあり、4月からの春アニメの視聴も少し出遅れて視聴し始めました。 今から細かい感想をまと…

北極羆
4日前

あつまれ どうぶつの森 写真で見る島の記録(2024/5/1~7)

メーデーに自宅訪問にキャンプが2件と忙しい1週間😸

北極羆
5日前

大川橋蔵・主演 銭形平次 第129話「ふくろう組異聞」(1968)紹介と感想

原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ 脚本:井手潤一郎 監督:佐々木康 あらすじ 見張りの武士ですら皆殺しにして盗みを働く凶賊・ふくろう組。 しかし、白井とい…

北極羆
6日前
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マット・フリューワー主演 シャーロック・ホームズ③「ボヘミアの醜聞」(2001)紹介と感想

2000~2002年にかけて4本製作されたマット・フリューワー版シャーロック・ホームズ。 ちょっと地味でB級感はありますが、真面目に作られているのとホームズの吹替が大塚芳…

北極羆
7日前

クリスティー短編の魅力を伝える良作『アガサ・クリスティー・アワー』(1982)ドラマ概要+「仄暗い鏡の中に」「車中の娘」 紹…

クリスティーのノンシリーズ短編8話とパーカー・パインから2話をドラマ化したドラマシリーズになります。 どの話も大筋は原作に沿いながら、ドラマとしてのアレンジが上手…

北極羆
8日前
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ブリュノ・クレメール主演 メグレ警視 第9話『メグレと口の固い証人たち』(1993)紹介と感想

原作:ジョルジュ・シムノン『メグレと口の固い証人たち』(1958) 原題:Maigret et Les Témoins Récalcitrants 脚本:クリスチャン・リュリエ/ミシェル・シブラ 監督…

北極羆
9日前
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有栖川有栖『幻想運河』(1996)紹介と感想

有栖川有栖『幻想運河』講談社, 2001 10年くらい前に火村シリーズを数作読んだことがありますが、ノンシリーズを読むのは初めてになります。 あらすじ 大阪の各所の川に…

北極羆
10日前
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プリンセスピーチ Showtime!(2024)クリア後感想

ストーリー(公式サイトより) キノピオが持ってきたチラシで知ったキラメキ劇場の舞台公演。 早速やってきたピーチ姫御一行でしたが、突如あらわれたグレープ劇団と名乗…

北極羆
11日前
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あつまれ どうぶつの森 写真で見る島の記録(2024/4/24~30)

ボルトとジュペッティが目立ってた一週間🐧🐑

北極羆
12日前
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大川橋蔵・主演 銭形平次 第128話「鏡の中の顔」(1968)紹介と感想

原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ 脚本:浅井昭三郎 監督:長谷川安人 あらすじ 祝言間近の太田屋の娘・お千代は部屋の鏡を見ながら、幼い自分を助けてくれた男…

北極羆
13日前
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埜納タオ『夜明けの図書館』全7巻 紹介と感想

暁月市にある暁月市立図書館の新米司書・葵ひなこ。 様々な利用者の「知りたい」という要望にひなこや同僚が応える、レファレンス・サービスを中心に描かれる人と人の関係…

北極羆
2週間前
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アガサ・クリスティー『殺人は容易だ』ドラマ作品 紹介と感想

『殺人は容易だ』Murder Is Easy(1982/米) ワーナーが80年代に製作していたクリスティー原作テレビ映画シリーズの1本です。 時代は製作当時の80年代になっており、舞…

北極羆
2週間前
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Netflix『T・Pぼん』シーズン1(2024/全12話)紹介と感想

藤子・F・不二雄生誕90周年のプロジェクトの一つとして、Netflixで2シーズンに渡ってアニメ化されることになり、遂に第1部リーム編が配信されました。 原作について ひょんなことからタイムパトロール隊員となった並平凡と先輩隊員リーム(とブヨヨン)が、歴史上の様々な時代へ行って人命救助をする姿を描いた、『少年ワールド』1978年8月号~1979年9月号連載のシリーズ最初の14作から12作品がシーズン1ではアニメ化されています。 原作は、F先生の歴史オタクぶりが全開で、1

『アガサ・クリスティー・アワー』(1982) 「第四の男」「マグノリアの香り」 紹介と感想

第4話「第四の男」The Fourth Man 原作:アガサ・クリスティー「第四の男」(1925)    早川書房『死の猟犬』所収 脚本:ウィリアム・コーレット 演出:マイクル・シンプソン あらすじ エジンバラ行の夜行列車のコンパートメントの中に、医者のクラーク、弁護士のデュラン、宗教関係のパーフィットに、もう一人の男と4人が乗っていた。 クラークは、デュランとパーフィットに自身の公演のテーマである二重人格について話していた。 すると、四人目の男・新聞記者であるラウル

メグレシリーズ短編「ポールマルシェ大通りの事件」「死刑」「ピガール通り」「メグレの失敗」 紹介と感想

ポールマルシェ大通りの事件(1936) あらすじ 26歳のルイーズ・ヴォワヴァンという女が、ジギタリス中毒で死んだ。 家には他に、夫のフェルディナンと18歳になるルイーズの妹・ニコルが暮らしていた。 フェルディナンとニコルは愛人関係にあり、ルイーズは二人の関係を嫉妬し、四六時中二人の様子から目を離していなかったのだ。 メグレは、二人を司法警察へ呼び、ニコルへの尋問を続けていた。 朝から尋問を続け忍耐の限界が見えて来たメグレだが、二人への尋問を通して真相を見つけ出す。 紹

2024年4月の読書まとめ+『ななつのこ』『AURA~魔竜院光牙最後の闘い~』『ナイトウィザード リプレイ 白き陽の御子 』『アイウエオ殺人事件』感想

4月の前半は入院していたこともあり、3月に引き続き読書量が多かったのですが、後半は溜まっていた録画を観たり、日常生活活動に追われてあまり読書ができませんでした。 5月は、仕事が始まり忙しくなることもあって読書量自体は引き続き少なくなりそうですが、質の方で充実した読書時間を過ごしたいと思います。 加納朋子『ななつのこ』(1992) 19歳の短大生・入江駒子は、ある日書店で『ななつのこ』という短編集に一目惚れし購入した。読み終わると、熱に浮かされたようにファンレターを出した

冬アニメ簡単振り返り&春アニメ視聴記録

3月から4月にかけて入院していた関係で、一時的に視聴できていなかったアニメがあり、4月からの春アニメの視聴も少し出遅れて視聴し始めました。 今から細かい感想をまとめるのも大変なので、ここで簡単に視聴記録を残しておきたいと思います。 冬アニメ振り返り 退院してから、入院中に見ていなかったアニメを見始めて、4月も終わろうかという時に観終わりました。 最終話まで観たのは以下の作品です。 葬送のフリーレン 薬屋のひとりごと スナックバス江 道産子ギャルはなまらめんこい

あつまれ どうぶつの森 写真で見る島の記録(2024/5/1~7)

メーデーに自宅訪問にキャンプが2件と忙しい1週間😸

大川橋蔵・主演 銭形平次 第129話「ふくろう組異聞」(1968)紹介と感想

原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ 脚本:井手潤一郎 監督:佐々木康 あらすじ 見張りの武士ですら皆殺しにして盗みを働く凶賊・ふくろう組。 しかし、白井という侍が一命を取り止め、斬りつけた時に見た一味の一人の顔を平次へ伝える。 早速、人相書きが町中へ回され、平次は密告を元に一味の一人を捕まえる。 密告したお秀は、賞金の為に売ったのだと仲間内から村八分にされる。 しかし、お秀には賞金が必要な理由があったのだ。 一方、平次は捕えた男が隠していた、仲間内で合図をする笛を頼

マット・フリューワー主演 シャーロック・ホームズ③「ボヘミアの醜聞」(2001)紹介と感想

2000~2002年にかけて4本製作されたマット・フリューワー版シャーロック・ホームズ。 ちょっと地味でB級感はありますが、真面目に作られているのとホームズの吹替が大塚芳忠さんなのもあって、たまに見たくなります。 製作されたのは以下の4本 01.バスカヴィル家の犬(2000) 02.四つの署名(2001) 03.ボヘミアの醜聞(2001) 04.ホームズVS吸血鬼(2002) 久しぶりに観たくなったので、十数年ぶりに「ボヘミアの醜聞」を見てみました。 あらすじ 189

クリスティー短編の魅力を伝える良作『アガサ・クリスティー・アワー』(1982)ドラマ概要+「仄暗い鏡の中に」「車中の娘」 紹介と感想

クリスティーのノンシリーズ短編8話とパーカー・パインから2話をドラマ化したドラマシリーズになります。 どの話も大筋は原作に沿いながら、ドラマとしてのアレンジが上手く面白い話が揃っています。 純粋な謎解きストーリーは無く、サスペンスからホラー、ロマンスを扱った作品が多いのが、他のクリスティー映像化とは違う特徴になります。 また、描かれる時代は、全て執筆当時の1920~30年台です。 ポワロやマープルがいなく、有名作品ではない中でも、しっかり受け入れられ高視聴率を得ていたよう

ブリュノ・クレメール主演 メグレ警視 第9話『メグレと口の固い証人たち』(1993)紹介と感想

原作:ジョルジュ・シムノン『メグレと口の固い証人たち』(1958) 原題:Maigret et Les Témoins Récalcitrants 脚本:クリスチャン・リュリエ/ミシェル・シブラ 監督:ミシェル・シブラ 時間:90分 あらすじ 土砂降りのなか司法警察へ辿り着き、常習者の尋問を始めようとした矢先、殺人の知らせが入った。 ラショーム・ビスケットで有名なラショーム家の長男レオナール・ラショームが死んだのだ。 家族に悲しみの色は見えず、不自然な状況がある中でも強盗

有栖川有栖『幻想運河』(1996)紹介と感想

有栖川有栖『幻想運河』講談社, 2001 10年くらい前に火村シリーズを数作読んだことがありますが、ノンシリーズを読むのは初めてになります。 あらすじ 大阪の各所の川にバラバラにした死体を小分けにして捨てていた男が警察に捕まった。 場所は変わってアムステルダム。シナリオライターを志す恭司は、アムステルダムでの生活も長くなってきたため、そろそろ出たほうが良いのではと思いながら、今の環境に未練があり決断できずにいた。 友人達とマリファナを吸った夜に、夢の中で突如告げられたバ

プリンセスピーチ Showtime!(2024)クリア後感想

ストーリー(公式サイトより) キノピオが持ってきたチラシで知ったキラメキ劇場の舞台公演。 早速やってきたピーチ姫御一行でしたが、突如あらわれたグレープ劇団と名乗る者たちに舞台が乗っ取られ、ピーチも劇場の中に閉じ込められてしまいます。 劇場を取り戻すため、この劇場を守ってきた妖精「ステラ」と共にピーチは「グレープ劇団」に立ち向かいます。 紹介と感想 ピーチが主役の今作は、楽しい演出が盛りだくさんのステージクリア型アクションゲームになっており、今までのマリオシリーズとの

あつまれ どうぶつの森 写真で見る島の記録(2024/4/24~30)

ボルトとジュペッティが目立ってた一週間🐧🐑

大川橋蔵・主演 銭形平次 第128話「鏡の中の顔」(1968)紹介と感想

原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ 脚本:浅井昭三郎 監督:長谷川安人 あらすじ 祝言間近の太田屋の娘・お千代は部屋の鏡を見ながら、幼い自分を助けてくれた男のことを思い出していた。 結婚前に一度再会したかったとお辰へ話すと、笠のかかった月の晩に手鏡をかざすと思い人や探し人が写るという言い伝えを教えてくれた。 月夜の晩に試してみたお千代の手鏡に、見知らぬ男の顔が浮かぶ。 ある日のひょうたん。お千代お千代と呟きながら飲んでいる男がおり、お千代と友人のお弓は、彼女が祝言

埜納タオ『夜明けの図書館』全7巻 紹介と感想

暁月市にある暁月市立図書館の新米司書・葵ひなこ。 様々な利用者の「知りたい」という要望にひなこや同僚が応える、レファレンス・サービスを中心に描かれる人と人の関係性を描いた物語です。 双葉社の雑誌『JOURすてきな主婦たち』2010年12月号から~2020年12月号まで、年に2~3本のペースで連載されました。 全巻を通して「調べる」「分かる」という行為の面白さが描かれていました。 図書館職員には、市役所から出向してきた正規職員の大野さん、頼れる中堅司書の石森さん、元校長先生

アガサ・クリスティー『殺人は容易だ』ドラマ作品 紹介と感想

『殺人は容易だ』Murder Is Easy(1982/米) ワーナーが80年代に製作していたクリスティー原作テレビ映画シリーズの1本です。 時代は製作当時の80年代になっており、舞台はイギリスの村ですが、ルークはアメリカ人でコンピューターの専門家になっています。 ルークを事件に呼び込むことになるフラトン(原作のピンカートン)には、同じくワーナー製作版『カリブ海の秘密』『魔術の殺人』でミス・マープルを演じるヘレン・ヘイズが出演しています。 他にも、オリヴィア・デ・ハヴィ