皆川博子

#1 皆川博子「針」を読む

『群像』(講談社)2011年11月号掲載、皆川博子「針」。 さて、この物語を語っている「わたし」とは誰なのだろうか? わたしがサンルームの籐椅子に身をあずけている。(p.101) 「わたしは」ではなく、「わたしがサンルームの籐椅子に身をあずけている」という。このあとに語られるところの、 わたしはサンルームの籐椅子に凭れている。(p.101) とくらべてみると、「わたしが」の違和感がじわじわと立ちあらわれてくる。なぜ語り手「わたし」は、「籐椅子に身をあずけている」「わ

『哀歌』ができあがるまで

HIROBA『OTOGIBANASHI』が10月28日、講談社より刊行されました。水野良樹(いきものがかり)が2019年から始めた実験的プロジェクトHIROBA。 そのHIROBAに5人の作家が集い、5つの歌と、5つの小説が生み出されました。5つの歌がどのようにつくられていったのか。その創作ストーリーを、作曲を担当した水野良樹が1曲ずつ語っていきます。 『哀歌』 『哀歌』 作詞:皆川博子 唄:吉澤嘉代子 編曲:世武裕子 作曲:水野良樹 作詞:皆川博子さん(小説『Luna

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ミステリマガジン2021年11月号

#ミステリマガジン2021年11月号 #皆川博子 「let's sing a song of......」 扉絵を描きました 解剖学医ダニエル・バートンと その楽しい弟子達 集合です! #早川書房

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ラフ公開「インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー」

皆川博子さん「インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー」 装画のラフを公開いたします この時は3案描かせていただきました 三部作、最後の物語ということで 一作目と二作目のイメージも混じり、まとめたものとなりました 物語に共通するもの インクの色は、一作目の赤、二作目の青の色 全て通して天使のような金髪の青年でしたが ラストはアメリカの象徴である鷲、その翼 鍵と錠前 閉じ込められていた人達は 羽ばたく者もいれば、翼を奪われどこにも行けない者もいる または自らその檻から出ない者

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皆川博子の新刊読んだら異世界転生ブームの理由が分かった気がした

まずはじめに言っておくが、皆川博子大先生の新刊「インタヴュー・ヴィズ・ザ・プリズナー」は異世界転生モノでも、ファンタジーでも、SFでもない。独立戦争中のアメリカが舞台で、惨たらしい殺人事件の謎を追うミステリー長編だ。 もう私にとっては待ちわびていた新刊で、どうっっっっっしてもサイン本が欲しくて欲しくてたまらず、発売日には御上りして大型書店をハシゴした。手に入れたはいいが、今度は読み終えるのが怖くて、なかなか本を開けなかった。 本作は2012年に本格ミステリー大賞を受賞した

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毎日読書メモ(24)『開かせていただき光栄です』(皆川博子)

皆川博子『開かせていただき光栄です』(ハヤカワ文庫JA)、時代感が日本人にはわかりにくいのでは、と思ったがなんのなんの。一気読みの興奮本でした。続編『アルモニカ・ディアボリカ』(ハヤカワ ミステリ・ワールド)も是非。 時代小説家だと思っていた皆川博子が、もっとぶっ飛んだ人だという噂はかねがね聞いていて、読もうと思って何年も寝かせてしまったこの本を読んでみたら、本当にぶっ飛んだ! 1770年ロンドン。街は町並みそのものも人心もそれぞれにどろどろしている。そこに上京してきたピュ

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皆川博子著『インタヴュー・ウィズ・ ザ・プリズナー』から三部作を振り返る

作家生活50年目を迎える皆川博子さんの集大成となる 魂を揺さぶる傑作歴史本格ミステリ・シリーズが 本格ミステリ大賞受賞作『開かせていただき光栄です』 その続篇となる衝撃作『アルモニカ・ディアボリカ』 そして―― エドワード・ターナー三部作の最終作 『インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー』 をもって、ついに完結しました! 早川書房/46判上製/2310円(税込)/6月16日発売 本稿では、三部作の完結を記念して、第1作『開かせていただき光栄です』から順に、シリーズを

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『インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー』6/16発売

6/16発売 #早川書房 より #皆川博子 様 『インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー』 今回の装画には 『開かせていただき光栄です』 『アルモニカ・ディアボリカ』 この二つに関連した要素も含めた 勿忘草やインク等 腕は 『開いた物を閉じる・〆る』 『抱擁』 どうかよろしくお願い致します 作家生活50年目を迎える著者の集大成、 魂を揺さぶる傑作歴史本格ミステリ、 エドワード・ターナー三部作、ついに完結! 18世紀、独立戦争中のアメリカ。記者ロディは投獄された英国

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「双頭のバビロン」 ユリアン&ゲオルク 途中経過・色

皆川博子さん小説「双頭のバビロン」 ユリアン&ゲオルク リクエストありがとうございました 好きすぎて沢山盛って 詰め込んでしまった 描いてる途中 本当は色を青ベースで描いてました そちらの方が物語のイメージに近いとは思うのですが ふと、あまり使わない色合いにしたくなり 変更したのが完成した絵になりました 描いてる途中の絵と色 がこちらになります モニターの写真なので、画質悪いですがこちらになります▼ 完成したものは こちらになります▼ 初めから、色はある程度決めてつ

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「少女外道」 著:皆川博子氏

noteでの読書感想、記念すべき1冊目は今の所一番のお気に入り、「少女外道」で。 2013年12月発売のこの著書、電子書籍もあります。 本好きというほどたくさん読むタイプでもないのですが、好きな本は何度でも繰り返し読みます。この「少女外道」はまさにその中毒性がある類の本で、ハマるとずっと浸っていたくなります。 まず皆川博子氏ですが、1929年or1930年生まれ。1972年にデビューされて以来、児童文学からミステリーまでたくさんの作品を執筆されています。有名どころは「写楽」