からばこ

何かと諦めきれない、概ね会社員。 未だにLINEは使えないnote2年生。 いつか立派な『宝… もっとみる

からばこ

何かと諦めきれない、概ね会社員。 未だにLINEは使えないnote2年生。 いつか立派な『宝箱』になりたい。

最近の記事

もう「そう」としか見えない

これはずるい…面白過ぎる… 「名画で学ぶ主婦業」というお題に沿って、古今東西の様々な名画に大喜利的なコメントが添えられていて、絵の解説もついている。 これを見てしまったが最後 カラバッジョの『トカゲに噛まれた少年』は 「今それ言う?!」という怒りと衝撃に取り乱す母親に見えてくるし (本来はもっと耽美な感じのはずなのに…) モローの白牛に変身したゼウスは 「え?」と白を切っている表情にしか見えない。 (エウロペはエウロペで「あ? (もう一度言ってみ)」と怒っているようにしか

    • だからラグビーW杯が見たい

      スポーツ観戦というものにそんなに縁のない人間なのだが… (やっていたら見るし、誘われたら行くけども  基本的にそれほど関心が強いわけではない) ラグビーのワールドカップはその限りではない。 まずもって、立派な体格のいい歳をした人たちが寄ってたかってひとつのボールに向かって全力で走り、ぶつかり、真剣にもみ合い、もう傍目にはわけのわからないことになっている…という状況が既に割と楽しい。 15人がそれぞれに違う仕事をしているのも、チーム競技として興味深い。(だから同じラグビーと

      • 「おまけ」と「ふろく」が好きすぎる

        神奈川近代文学館で「おまけ」と「ふろく」展を満喫してきた。 もともと「おまけ」「ふろく」大好き民なので、ここは絶対に行かねば…と意気込んでいたのだが、本当に行ってよかった。 https://www.kanabun.or.jp/exhibition/18462/ 富山の薬売りに始まり、今に続く「おまけ」「ふろく」の歴史を当時の文化、時代背景を踏まえながら見ることができる。 大正時代に始まった小さな小さなタバコのカード、色数も少ないながら丁寧に描かれたすごろくの美しさ、徐々

        • ただ「かわいい」をかみしめる

          かわいい。 太い線で、しっかりとのびやかに描かれたイラスト。 小さな「ぼく」と、どうかするとぼくよりも子どもっぽい「おとうさん」のユーモアあふれる、時々ファンタジックな毎日がセリフのない短いコミックになっている。 言葉はなくても、その雰囲気だけでニコニコしてしまう。 とてもかわいい。 これを、お父さんになりたての作者が描いたこと、 読まれた当時の状況(1934年のドイツ)、 1944年にゲシュタポに捕らえられた作者が独房で自死したことを踏まえてもう一度見てみると、なんともや

        もう「そう」としか見えない

          寝る前の宇宙開拓で学んだこと

          実は相変わらずこつこつ続けているのである。 宇宙開拓ゲーム『アストロニーア』 他にもやること、やりたいことがあるので、時間を決めた結果、 寝る前の1~2時間が宇宙開拓タイムとなった。 ほどよく疲れて、満足感もあり、イライラすることもない…実にちょうどいい。ほぼ日課になっているといってもいいだろう。 このゲームを毎日のようにこつこつやっていくなかで、気づきも多かった。 以下にまとめよう。 1.諦めないこと 単純ではあるが、明快でもある。 ひとつの星のコア(地下の最深部にあ

          寝る前の宇宙開拓で学んだこと

          フツーに政経雑談

          『方丈記』いいですよね。 「ゆく河の流れは絶えずして」で始まる冒頭のリズム感たるや、正に声に出して読みたい日本語というのか、ゾクゾクする魅力を感じます。 この『フツーに方丈記』は、鎌倉時代に書かれた方丈記が今の世紀末な現代に読んでも驚くほどあてはまり、全然古くなってないよ! 人類は800年くらいじゃなんも変わらないよ! というコンセプトで読み解きつつ、どうにもこうにもイキグルシイ現代社会で肩の力を抜いてやっていく考え方のヒントが得られるのでは? という本だ。 (作者による

          フツーに政経雑談

          このタイダーンの魅力よ

          おもしろい人とおもしろい人の対談がおもしろくならないはずがない。 そういう予感を確信に変えてくれるのがこの本だ。 まずもってヨシタケさんのお人柄がなんともいい味で。 お相手のそうそうたるメンバーも、なんとなく近しいジャンルで被ってはいるものの全く同じではなくて…だからこそ深堀れる話がいっぱいあって、ひとつひとつがとても興味深い。 対談の内容としては、たぶんもっといろいろ話してはいたんだろうな…という気配があり、「え、ここで終了?」みたいな物足りなさのある回もありはする。

          このタイダーンの魅力よ

          赤と黒の世界へ

          念願だった「古代メキシコ展」に行ってきた。 昔から不思議と惹かれるもののひとつに古代メキシコがある。 縄文やエジプトも当然好きだけど、色といい、デザインといい、特殊な魅力がある、とおもう。 もちろん、歴史や文化を考えるのも面白い。 生贄でしょ? 心臓を捧げたり、ガイコツ並べたりするんでしょ? (怖くない?) そういう意見もあるかもしれないが、そもそも文化が違うのだ。 こちらの、現代の感覚でとらえるから違和感が大きくなので、その環境、その時代、その空気の文脈にそって考えてみ

          赤と黒の世界へ

          1冊の宝箱

          幼いころから、外国製の児童用工作ネタ本というのか、遊びネタ本の類が妙に好きで、図書館では何度も何度もかわるがわる同じような本を繰り返し借りていたことを思い出した。 この本をみて。 やはり、なぜかはわからないが妙に好きだ。 全ページフルカラーな原色のキラキラしい色合いも、ごたごたと賑やかしいコラージュも楽しく、胸が弾む。 (とりあえず、本編に入る前の「小さなアトリエ」のページから好きなので察していただきたい) もちろん内容もいい。 一挙両得というのか、とてもおいしいとこど

          1冊の宝箱

          たぶん、1番やさしい混とん

          今年の夏のテーマが『自分で行って見る』になりつつあり、今回はぜひ生で見たかった荒井良二展に行ってきた。 最初に書かれている作者のメッセージから、いい。 絵でも歌詞でも「ぼくだけの場所」から出てきたというのが、とてもしっくりくる。出てくるものの形は様々だとしても、メイドインの根幹が同じなら、同じブランド扱いでいいのだ。 「知らない」から「やってみる」…そうだよな。 とにかく相応しい形にしたいだけなんだから。 展示室には大小さまざまな作品(イラスト、メモ、絵本の原画)のほか、

          たぶん、1番やさしい混とん

          見上げた花

          「ハスの花を見に行く」というので、のこのことついていった。 花を見上げると言えば、桜や藤といった木か、ひまわりくらいかとおもっていたのだが…ハス、信じられないくらいでかい。 成人男性の頭の上で咲いてるのもあるじゃないか。等身大か。 というか、比率がおかしい。 大き目のバケツくらいの大きさの鉢から、3~5倍くらいの高さにまっすぐ伸びて、人の頭ほどの花を咲かせている。 重力を感じさせない、堂々たる雰囲気。 …これは、確かに仏の華と思われるのも納得せざるを得ない。 なんとな

          見上げた花

          「コンビニで○○円のカード買え」は詐欺です

          壁1枚隔てた隣で父親が詐欺られていた。 事件は会議室どころか、隣室で普通に起きていたのだ。 被害総額としてはグーグルプレイカード5万円分(その後無事に換金していたので、実質8千円)と、数時間分の通信費というところらしい。 その程度で済んだと考えるべき…なのだろうか。 わたしが気づいたときにはおまわりさんが帰ったあとで、色んな事が片付いた後だったのだが、どうやら下記のような状況のようだ。 ・パソコンを使っていたら、突然アラートが出てハッカーに全ての操作を乗っ取られた(?)

          「コンビニで○○円のカード買え」は詐欺です

          机のない人

          物心ついたころから机が好きだった。 ノートとペンさえあれば、いくらでもいかようにもできるとおもっていた。 (今でも割とそうおもってる) 「テーブル」ではなく、あくまで机がいいのだ。 小さくても、いわゆる作業机で、何かしらの道具がセットになっていて、勉強なり、読書なり、工作や手芸なり、ゲームなり…やりたいことに集中できる自分専用のスペース。 そういうものが、誰にも必要なのだと何の違和感もなく信じていたのだが… 多くの人にとってはそうでもないらしい。 久しぶりに遊びに行っ

          机のない人

          やっかいな善意

          正しいからって、いつも善いとは限らないし、 悪いからって、いつも間違ってるとは限らない。 職場で、個人デスクのうえに配置されていたパーティションが全て撤去されたのだという。 感染症対策のひとつとして設置されていた段ボール製のもので、わたしは在宅勤務がメインなので、正直どうという影響もない…のだが… ちょっと気になったのが、ある上司の決定により、問答無用で全撤去されたという事実だ。 上司側としては、どうも、社内の空気の悪さ? コミュニケーションの不良? の改善を図ろうとし

          やっかいな善意

          傘のさし時

          一度、お気に入りの傘をどこかで無くして以来、 折り畳み傘の利用率が上がっている。 (カバンにしまってしまえば行方不明になることはない) その一方で、しっかり面倒くさがりなので、 開いたり閉じたりが微妙におっくうで、 さすの? ささないの? くらいの微妙な雨模様のときや あとちょっとで目的地というときなど、 ノーガードでダッシュをキめるときも多い。 (パッと開いたり閉じたりする機構とは不思議と相性が悪くて…) そういうときに、不思議と気になるのが「人の目」だ。 傘をさすタ

          傘のさし時

          たぶん、ココロは土っぽい

          なんとなく、心というと、スポンジとか、綿(わた)とかそういうふわふわした、やわらかいものというイメージだったのだが。 どうやらその質感は土に近いもののようだ。 酷い干ばつなどで、カラッカラに乾燥した地面には、雨もしみ込まず洪水になってしまうのと同じように、カラッカラに乾燥しきった心には、何も響かず、しみ込まず、ただただ流れ去ってしまう。 だから、耕すことが必要なのだ。 手元に小さなスコップしかなくても、どんなに強く打ち立てたとて、傷くらいしか付かなかったとしても。 その傷

          たぶん、ココロは土っぽい