残暑の残り方がえぐい。 9月も後半だというのに、日中はまだまだ冷房のお世話にならざるをえない。 …のだが、そうなってくると、どうしても冷えとの戦いも続く。 温かい飲み物や、ストレッチなどの軽い運動、腹巻といった基本の戦い方だけではカバーできない部分が出てくる。 特に職場! 基本は在宅でなんとかなるからいいけど、出社すると、もう… ここ数年は、設定気温がそれなりに高めになってきたのか大分マシにはなってきたけど、わたしのように冷房に耐性の無い人間にはまだ厳しい。 そこで目を
正直に告白すると、その日までエドワード・ゴーリーの本は読んだことがなかった。 いや、だって、明らかに怖い。 大して文字も読めない時分から、その本たちは恐ろしかった。 なんか黒いし、暗いし、平気で子どもがひどい目にあうし。 (文字なんか読めなくても絵でわかる) シュールとか、ナンセンスと呼ばれるようなジャンルを楽しめるようになったのも 考えてみると最近で、だから絵は知っていてオシャレなのは承知していたけども、 内容まではカバーできていなかった。 だけど、原画展があると聞い
パラリンピックが開催中だ。 色んな障害のある様々な人達が各々の最善を尽くして競い合っている。 人間ってこんなに色んなことができるのかと、そのクリエイティブ性、行動力に目を見張る。 一方で、振り返ってみると 日本ではパラリンピックの中継か日テレの24時間テレビくらいしか 障害のある人をテレビで見ない。 NHKでは、ここ最近ちょいちょい見かけるようになってきたけれど、 それでも、あくまでその程度、だ。 海外では、ドラマなんかでも手の無い人が、「手の無い普通の人」として登場
自転車に乗って空を飛ぶといえば『E.T』だが、 ベッドに乗って空を飛ぶ話をどこかでみたことがあるような、ないような気が…ずっとしていた。 時々「そういえば、あれは…」と思い出していたのだが、 繰り返しているうちに本当にどこかで見たなにかなのか 自分で見た夢の話なのかもあいまいになり、日々のよしなし事にかまけて そんなことがあったことすら忘れていた。 が、これです。 完全に思い出した。 アニメ映画の『リトル・ニモ』 なんと、たまたまYouTubeで限定公開されている。
念願のヨシタケシンスケ展(かもしれない)に行ってきた。 もともと、原画が小さいという話は聞き及んでいたので、 これほど「原画展」的なイベントと噛み合わせの悪い作家はいないのでは… と心配していたのだが… 結論からいうと杞憂だった。 確かに原画は小さい! アイデアスケッチにいたっては信じられないくらい薄い! 0.2くらいの細いシャーペンで薄~く書いてあるそれらは、 「かろうじて書いてある」というか、 「書いてある」の限界に挑んでいるような気さえする… (もはや写真では残せな
なんのかんの苦手なことが多くて、毎日が難しいあなた。 これは、そういうあなたのための物語かもしれない。 『君と宇宙を歩くために』 絵はかわいらしく、お話は読みやすく、微笑ましい。 もしかすると、ひょっとすると、あなたの息がしやすくなるかもしれない。 「ヤバいヤツ」の一言で片づけられてしまうような、 ちょっと手に余る感じの少年たち、そういう割とフツーの子たちの話だ。 転校生の宇野君は記憶力はいいものの、想定外に弱い。 大きな音も恐い(痛い)。 苦手な物事がたくさんあって
スポーツクライミング 森 秋彩選手 4位 (「秋彩」と書いて、「あい」と読む) 新聞などでまとめられたら、以上で片が付いてしまう。 それどころか、ほとんどニュースにも取り上げられないかもしれない。 でも、その4位がどういう結果のものなのか。 わたしは、わたしの家族は、確かに見届けている。 たまたま見かけた「スポーツクライミング」という競技。 オリンピックの公式サイトにさらっと書いてあったけど! 要するに「壁を登る技術」を競う競技で、当然ながら身長の高い選手がどうやった
久しぶりに熱を出し、暑いのに寒気に震えながら毛布にくるまっていると 短い夢をみた。 泥んこになったわたしが、ネットに包まれて洗われる。 泥汚れが落ち、きれいになるが 汚れのほうが「わたし」なのだ。 そうか、なるほどな…と納得しつつ、 きれいになった器と、汚れのわたしはそれぞれどこへいくんだろうな…と そのまままどろんでいた。 (きれいな水に流れていくわたしのほうが気持ちよさそうじゃないか) さて、熱は思いのほかすんなり下がったが 低下した体力がまあ回復しない。 食欲がな
疲れている人のところに、夜食を持ってやってくるクマとサケ(魚)とその他愉快な仲間たち…という、謎の世界観。 短い漫画とレシピが載っていて、ジャンルとしてはレシピ本というカテゴリになりそうな1冊なのだが、マンガが…沁みる。 出てくるのはお疲れの人類と、ちょっとダメそうな人類で、あとはクマ、サケ、ネコ、ネズミを代表するように大抵は動物たちだ。 モヤモヤを抱え、動けなくなっているところに突然現れ、夜食の差し入れの他、次の日の朝食を用意してくれたり、食べ終わるまで赤ちゃんをあやし
あまりにも暑い。 暑いのはどちらかというと得意なほうだと自負しているが、 ちょっともうそういう問題じゃない。 外に出たら猛烈な日差しと湿度に蒸し焼きにされそうだし、部屋で普通に座っているだけでも汗が流れてくるし、うっかりしなくても熱中症になりそうだ。 こういう、ただ息をしているだけで体力を奪われていくような日には、 なるべく自分は省エネでいくに限る。 ずっとガンガンに効かせると冷えすぎて逆に疲れてしまうから、 うっすらと冷房をつけた涼しい部屋で、たまっていた本を片づけてい
今週の『虎に翼』…とにかく思い当たるフシしかなくて いたたまれなかったなあ… 日本で最初の女性判事をモデルにしているだけあって、 そのしんどさや過酷さは想像に難くない。 でも、それは、法曹界にはまるで縁の無い人間からしたら、 あくまで想像でしかない。 ただ、今週のテーマである「調子にのって大層やらかす」は もうただただ身につまされることしかなく…! 周囲の人たちのやさしさや思いやりがまた切なくやっかいで、 「ちょっと知り合い」くらいの人たちの無遠慮さや無関心さがリアルで
探していた本と気になった本を選んでレジへ。 まるで、白い本縛りで見繕ったかのようなラインナップになり、 全くの無意識だったので、妙に気恥しい。 (いっそ狙っていたら面白かったのに) 装丁の統一感に対して、内容が無秩序のなのもまた気恥しい。 (しいて言うなら、カテゴリ的にはサブカルチャーという枠に収まるような気がしないでもないけど…どうやろ) まあ、そんなに頻繁に行く本屋じゃないし。 「白い本がやたらと好きな人なのかな」と思われたとて、 また会うこともなかろう。 みうらじ
久しぶりに夜更かしをして、本を1冊読み切った。 次の日が図書館の返却予定日だったのだ。 あと1時間くらいで読み切れる分量だと高をくくっていたら 思いのほか多く、気が付けば深夜1時。 でも、たまには、そんな夜があってもいい。 (学生の頃は、夢中になりすぎて気が付いたら外が明るくなっていた… なんてことも多々あった) それにしても、偉大なのは締め切りだ。 あんなに時間がない、読めないとおもっていた本も 明日には返さないととおもえば集中できる。 タスクの優先順位も爆上がるとい
夕焼けを見ていると思い出すことがある。 「今日も夕焼けがきれいだ。明日もきっと晴れるぞ」 その人はそう言ってバスを停める。 小学生の低学年の頃、スイミングスクールに通っていた。 家の近くまでバスで送迎してくれるシステムだったのだが、 夕焼けのきれいな日は、決まって富士山がよく見える坂道の途中に わざわざバスを停めて夕陽を眺めるのだ。 車内は運転手のおじさん以外は小学生で、 今にして思い出すと眩しく赤く輝く夕陽と黒々とした富士山のシルエットは そりゃあなかなか格好良かった
今、あえてお手紙という選択をとる。 指先ひとつで大抵のことはすぐに片づけられてしまう時代だからこそ、手書きで送るという遊び、もしくは贅沢を味わえたり喜べたりできる人でありたいとおもうのだ。 手間も時間もコストも、メールの…場合によっては10倍くらいかかるかもしれない。 もちろん、すぐにリアクションがほしい内容であれば、電話やメールなどのほうがずっと確実だろう。 要不要でいったら、まあ、不要だ。 失敗して、どうにも修正できなくて、ほとんど最初からやりなおす必要があるかも
必要なのは「養生」だったようだ。 ここ数年、年に1回くらいガッツリ体調を崩すことがあり 改めて健康というものに対して意識せざるをえなくなった。 適度な運動をし、 脂っぽいものや味の濃いものを控え、 しっかり野菜を食べ、毎日きちんと寝る。 そういう基本的なことをちゃんとやって、 気を使っているつもりで… 完全につもりだったらしい。 東洋医学の考え方で「養生」というものがある。 非常にざっくりいうと、 体の様子を観察して、その状況で 多すぎるものを減らして 足りないものを