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主に読書記録、展覧会鑑賞記録、マラソン・ウルトラマラソン完走記録など。その他の興味分野は、ヴァイオリン、オーケストラ、ビーズ、観劇、ガレット・デ・ロワ、顔ハメ、乗り鉄など。

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  • 美術展鑑賞記録

    過去に訪れた美術館や美術展の記録を残しておこうと思ってマガジンにしました。

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このnoteについてなど(eneoの簡単な自己紹介とインデックス)

(2022年8月2日これを記す) noteを始めたのが2018年10月だったので、4年近くたちました。 昔はウェブ上のホームページで毎日日記を更新していて(ホームページビルダで書いていた)、その後SNSに移り(当初mixi、その後Facebook)、友達だけ公開で身近なことを書いているのですが、本の感想などは、友達以外にも読んでもらえるといいな、と思って、noteのサービスを使ってみることにしました。普通のブログと違って、画面がシンプルで、使い勝手もいいのですが、過去記事

    • Nerhol 水平線を捲る(千葉市美術館)

      Nerholというアーティストユニット、今回の千葉市美術館での展示で名前を知ったのだが、行ってみたらとても面白かった。 田中義久さん(1980年生まれ)と飯田竜太さん(1981年生まれ)の2人で、「時間を封入したハン立体の作品」を製作している。田中さんが紙と平面的構成によるグラフィックデザイン、飯田さんが紙や文字を素材とする彫刻を担当。トップ画像は2011年の「Circle」という作品で、真ん中に黒い丸を印刷したリソグラフの紙を何十枚(もっとかも)張り合わせ、それを削ってひと

      • 福田平八郎×琳派(山種美術館)

        恵比寿の山種美術館で開催している【特別展】没後50年記念 福田平八郎×琳派 展を見てきた。2024年9月29日~12月8日。山種美術館所蔵作品中心に、福田平八郎と、彼が影響を受けたと思われる琳派の名品(これも所属品)を紹介し、更に、福田平八郎にインスパイアされたと思われる日本画の近作(といっても昭和の作品なので、福田とほぼ同時代から少しあと位)の展示もあり面白かった。 本年3-5月に大阪、5-7月に大分で開催された「没後50年 福田平八郎展」については、大分県立美術館へ見に行

        • 越後妻有大地の芸術祭2024

          失意のえちご・くびき野100kmマラソンを終え、次の日は、十日町に移動して、大地の芸術祭のバスツアーに参加。一昨年のえちご・くびき野の後も、大地の芸術祭に行ったので、ビエンナーレのような気がしていたが、実際はトリエンナーレ、本来は2021年開催予定だった回を1年順延していたので一昨年見られて、それから2年でまた大地の芸術祭に参加出来たのだった。 一昨年の記録  1清津峡渓谷トンネル 2磯辺行久記念清津倉庫美術館[Soko]~たくさんの失われた窓のために~ポチョムキン 3香港ハ

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          えちご・くびき野100kmマラソン、DNF

          第15回えちご・くびき野100kmマラソン、2024年10月13日(日)開催。 2年おき開催のえちご・くびき野、一昨年は60kmの部に参加したが、エイドの充実度が比較にならないので、次は100km走るぞ、と、春先に、まず高田のホテルを押さえ、満を持して、エントリー初日に100kmの部にエントリー。ぼちぼち長距離練習をするかな、と思っていた4月に、ランニング中に転倒して右手首骨折、その後約2ヶ月ランオフしてしまう。 転倒したのはたぶん、足が上がってなくて、躓きやすいからだな、と

          えちご・くびき野100kmマラソン、DNF

          内藤礼「生まれておいで 生きておいで」

          東京国立博物館で2024/6/25-2024/9/23の会期で開催されていた「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」展、続けて、銀座メゾンエルメス フォーラムでも「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」展を開催している。2024/9/7-2025/1/13 国立博物館は有料の展示だったが、メゾンエルメスは無料、エルメスのビルの裏手に、フォーラム(8,9階)に上がれる直通のエレベーターがあり、直接会場に上がれる。 まず、タイトルが不思議。生まれておいで、はともかく「生きておい

          内藤礼「生まれておいで 生きておいで」

          川端裕人『ドードー鳥と孤独鳥』(毎日読書メモ(552))

          『ドードーをめぐる堂々めぐり 正保四年に消えた絶滅鳥を追って』(岩波書店)で、江戸時代に日本に来ていたドードー鳥のルポルタージュを書いた川端裕人が、小説のフィールドで、ドードーと孤独鳥(ソリテア)の物語を書いてくれた! 川端裕人『ドードー鳥と孤独鳥』(国書刊行会)は、2024年度の新田次郎文学賞を受賞したサイエンスエンタメ小説。 インド洋のモーリシャス島で17世紀に絶滅したドードーと、その600㎞先のロドリゲス島で18世紀に絶滅したとされるソリテア(孤独鳥、ロドリゲスドード

          川端裕人『ドードー鳥と孤独鳥』(毎日読書メモ(552))

          古矢永塔子『ずっとそこにいるつもり?』(毎日読書メモ(551))

          昨年暮れ、朝日新聞の書評(藤田香織)が絶賛していて、ずっと気になっていた古矢永塔子『ずっとそこにいるつもり?』(集英社)をようやく読んだ。5編の連関のない短編小説、すべて初出は「小説すばる」。 「あなたのママじゃない」:自分の「好き」を仕事にすることが出来て、昼夜なく働く弥生の職場は、夫友樹の実家のそばだった。結婚以来殆ど交渉のなかった姑との謎の人間関係、そして、妻を支える献身的な夫となっていた友樹との新しい道。 「BE MY BABY」:母子家庭で育ち、自分の稼ぎで大学

          古矢永塔子『ずっとそこにいるつもり?』(毎日読書メモ(551))

          板谷梅樹の世界 昭和モダーン、モザイクのいろどり (泉屋考古館)

          泉屋博古館、六本木の旧住友家麻布別邸跡地に、京都にある泉屋博古館の分館が開館したのが2002年、イメージとしては茶道具を中心に展覧会を開催している感じで、これまで積極的に行ってみよう、と思ったことがなかったのだが、今回、「昭和モダーン、モザイクのいろどり 板谷梅樹の世界」展(2024/8/31-2024/9/29)については、複数の媒体で紹介記事を読み、すごく気になって、会期末を前に慌てて行ってきた。 要するに住友財閥の集めた至宝を展示するための美術館なんだけど、名前が難しく

          板谷梅樹の世界 昭和モダーン、モザイクのいろどり (泉屋考古館)

          永嶋恵美『檜垣澤家の炎上』(毎日読書メモ(550))

          これは面白かった! 永嶋恵美『檜垣澤家の炎上』(新潮文庫)。文庫オリジナル(単行本の刊行なし)。全790ページ、定価税別1100円!(2024年8月1日刊行当時) 書店のブックカバーが、遊びの部分少なすぎて取れかけになる厚み。ページをめくってもめくっても飽きのこない、わくわくした展開。但し、ジャンルとして癖があるので、好みは分かれるかな。本の帯にはこうある、「『細雪』×『華麗なる一族』×殺人事件」。これは確かにフーダニットとホワイダニットを兼ね備えた、きっちりしたミステリーな

          永嶋恵美『檜垣澤家の炎上』(毎日読書メモ(550))

          桐野夏生『オパールの炎』(毎日読書メモ(549))

          桐野夏生の新作『オパールの炎』(中央公論新社)を読んだ。「婦人公論」に2022年~2023年に連載。 かつて、中ピ連(中絶禁止法に反対しピル解禁を要求する女性解放連合)という活動があったが、その中心だった榎美沙子(1945-)の生涯をモデルにした小説。本人は出てこないが、細かい章立てで、ライターの女性が、ピ解同(ピル解禁同盟)の中心人物だった塙玲衣子とかかわってきた人たちから話を聞き、ルポ的に「婦人公論」に連載し、途中からはその連載を読んだ読者からの情報をもとに、明らかになっ

          桐野夏生『オパールの炎』(毎日読書メモ(549))

          角田光代『方舟を燃やす』(毎日読書メモ(548))

          角田光代の最新長編『方舟を燃やす』(新潮社)を読んだ。2022年~2023年に「週刊新潮」で連載していた小説を加筆修正。「週刊新潮」の読者はこの小説をどのように受け止めていたのかな、と思う。 (この先かなり小説のストーリーを書くので、未読の方は注意) 2人の主人公の、1967年から2022年を描く小説。柳原飛馬は、1967年に鳥取県で生まれた。現在、鳥取砂丘コナン空港と呼ばれている鳥取空港が開業したのを縁に、飛馬と名付けられた少年は、星飛雄馬の1文字足りないやつ、とからかわ

          角田光代『方舟を燃やす』(毎日読書メモ(548))

          『ルクレツィアの肖像』(毎日読書メモ(547))

          マギー・オファーレル『ルクレツィアの肖像』(小竹由美子訳、新潮クレストブックス)を読んだ。1年くらい前から読もうと楽しみにしていた本。各ページからあふれる情報を堪能しつつ、生きることの苦しさにうっとなる、そんな読書。 最初に「歴史的背景」が書いてある。 あとがきまで含め447ページある、厚い本の最初で、主人公ルクレツィアが僅か16歳で亡くなる、という結末が書かれてしまっている。これは、何故16歳で死ななくてはならなかったのか、というミステリーなのか? 最後に作者のあとが

          『ルクレツィアの肖像』(毎日読書メモ(547))

          舟越桂 森へ行く日(箱根 彫刻の森美術館)

          舟越桂さんの作品が見たいなー、どこかで展覧会とかやらないのかしら、と検索したら、箱根の彫刻の森美術館で「舟越桂 森へ行く日」展を開催しているではないか! 2024年7月26日ー11月4日。 舟越桂展やっているとは全然気づいておらず、ちょうど家族と箱根に行く計画を立てていたのであった。箱根で何するか決めていなかったが、いきなり彫刻の森一択になった。 チラシと入り口表示で、「樹の水の音」という作品が屋外に置かれているが、他の多くの舟越作品同様、楠に彩色された作品なので、屋外になん

          舟越桂 森へ行く日(箱根 彫刻の森美術館)

          空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン(東京ステーションギャラリー)

          東京ステーションギャラリーで開催中の「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」展に行った。 2024年7月13日~9月23日東京ステーションギャラリー、その後2025年1月11日~3月23日名古屋市美術館、2025年4月5日~6月22日大阪・あべのハルカス美術館に巡回。 フォロン、って、不思議大好きだった時代の西武百貨店のイメージ。だったので、なんとなく、西武百貨店の宣伝広告にフォロンの作品が使われていたような気がしたんだが、検索してもそのような情報が出ない。自分の中の

          空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン(東京ステーションギャラリー)

          岩村暢子『ぼっちな食卓』(毎日読書メモ(546))

          岩村暢子『ぼっちな食卓 限界家族と「個」の風景』(中央公論新社)を読んだ。昨年、同じ作者の『変わる家族変わる食卓 真実に破壊されるマーケティング常識』と『普通の家族がいちばん怖い 崩壊するお正月、暴走するクリスマス』を読んで、現代日本の家庭の食はどうなっているんだろう、と驚愕したが、昨年刊行されたこの新刊では、具体的な食事の内容ではなく、食を切り口として、家族関係がどのように変容して生きているかを考察している。 「食卓」を定点観測の場として、1998年~2009年に初回調査

          岩村暢子『ぼっちな食卓』(毎日読書メモ(546))