eneo

主に読書記録、展覧会鑑賞記録、マラソン・ウルトラマラソン完走記録など。その他の興味分野…

eneo

主に読書記録、展覧会鑑賞記録、マラソン・ウルトラマラソン完走記録など。その他の興味分野は、ヴァイオリン、オーケストラ、ビーズ、観劇、ガレット・デ・ロワ、顔ハメ、乗り鉄など。

マガジン

  • 毎日読書メモ

  • 美術展鑑賞記録

    過去に訪れた美術館や美術展の記録を残しておこうと思ってマガジンにしました。

  • マラソン記録

記事一覧

『ルクレツィアの肖像』(毎日読書メモ(547))

マギー・オファーレル『ルクレツィアの肖像』(小竹由美子訳、新潮クレストブックス)を読んだ。1年くらい前から読もうと楽しみにしていた本。各ページからあふれる情報を…

eneo
7日前
3

舟越桂 森へ行く日(箱根 彫刻の森美術館)

舟越桂さんの作品が見たいなー、どこかで展覧会とかやらないのかしら、と検索したら、箱根の彫刻の森美術館で「舟越桂 森へ行く日」展を開催しているではないか! 2024年…

eneo
2週間前
4

空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン(東京ステーションギャラリー)

東京ステーションギャラリーで開催中の「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」展に行った。 2024年7月13日~9月23日東京ステーションギャラリー、その後2025年1…

eneo
2週間前
6

岩村暢子『ぼっちな食卓』(毎日読書メモ(546))

岩村暢子『ぼっちな食卓 限界家族と「個」の風景』(中央公論新社)を読んだ。昨年、同じ作者の『変わる家族変わる食卓 真実に破壊されるマーケティング常識』と『普通の…

eneo
3週間前
6

上間陽子『海をあげる』『裸足で逃げる』(毎日読書メモ(545))

「Yahoo!ニュース|本屋大賞2021 ノンフィクション本大賞」や、第14回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞を受賞して話題になった、上間陽子『海をあげる』(筑摩書…

eneo
3週間前
3

額賀澪『タスキメシ 五輪』(毎日読書メモ(544))

額賀澪の「タスキメシ」シリーズ(小学館)。2020年に『タスキメシ』を読み、『タスキメシ 箱根』を読み、4年たった今年になって直接関係はない箱根駅伝の戦下の歴史を伝…

eneo
1か月前
9

右手首骨折から3ヶ月。まだ完治とはいえない。

4月20日にランニング中に転倒して右手首を骨折した記録その11。 前の記録から1ヶ月半以上たってしまった。つまり、それだけ書くほどの特記事項はなくなってきているという…

eneo
1か月前
4

畑中幸子とリトアニア(毎日読書メモ(543))

宮内悠介『ラウリ・クースクを探して』(朝日新聞出版)を読んだ時(感想ここ)、巻末の参考文献に畑中幸子『リトアニアー小国はいかに生き抜いたか』(日本放送出版協会)…

eneo
1か月前
3

COMICO ART MUSEUM YUFUIN

福田平八郎展目当ての大分旅行、ついでに何を見ようかな、と試しに「隈研吾 大分」で検索したら、湯布院にCOMICO ART MUSEUM YUFUINという美術館があることを知る。COMICO…

eneo
1か月前
17

江國香織『川のある街』(毎日読書メモ(542))

2月に出た江國香織の『川のある街』(朝日新聞出版)を読んだ。「小説トリッパー」に、2021年~2023年に発表された3つの中編小説をまとめた本。「川のある街」の情景を描く…

eneo
1か月前
5

没後50年 福田平八郎展@大分県立美術館

大阪中之島美術館で2024/3/9-2024/5/6、大分県立美術館で2024/5/18-2024/7/15開催の「没後50年 福田平八郎」展を見に、大分までやってきたよ。生涯2度目の大分訪問が福田…

eneo
2か月前
14

毎日読書メモ(541)なかなかまとめきれなかった感想文、走り書きで

本を読むスピードと、感想文を書くスピードが合ってなくて、読み終わってかなり時間がたったのに感想をまとめられないでいた本がたまってしまったので、短くても控えとして…

eneo
2か月前
16

右手首骨折! 近況&毎日読書メモ(540)『あなたの燃える左手で』

4月20日にランニング中に転倒して右手首を骨折した記録その11。 手術痕は少しずつつながってきた感じ。何故か一直線の傷の真ん中あたりがつながって細くなってきて、両端が…

eneo
2か月前
12

中島京子『うらはぐさ風土記』(毎日読書メモ(539))

中島京子の新刊、『うらはぐさ風土記』(集英社)を読む。2022年11月から2023年7月に「小説すばる」に連載されていて、2024年3月に単行本刊行。 うらはぐさは架空の地名だ…

eneo
3か月前
6

米澤穂信『冬期限定ボンボンショコラ事件』(毎日読書メモ(538))

米澤穂信『冬期限定ボンボンショコラ事件』(創元推理文庫)、発売前から楽しみに待ち、復習しなくちゃ、と『春期限定いちごタルト事件』『夏期限定トロピカルパフェ事件』…

eneo
3か月前
7

青山悟 刺繍少年フォーエバー 永遠なんてあるのでしょうか(目黒区美術館)

先週行って、大変感銘を受けて是非紹介したいと思っていたのに、時間がたってしまった! 目黒区美術館で開催中の「青山悟 刺繍少年フォーエバー 永遠なんてあるのでしょ…

eneo
3か月前
8
『ルクレツィアの肖像』(毎日読書メモ(547))

『ルクレツィアの肖像』(毎日読書メモ(547))

マギー・オファーレル『ルクレツィアの肖像』(小竹由美子訳、新潮クレストブックス)を読んだ。1年くらい前から読もうと楽しみにしていた本。各ページからあふれる情報を堪能しつつ、生きることの苦しさにうっとなる、そんな読書。

最初に「歴史的背景」が書いてある。

あとがきまで含め447ページある、厚い本の最初で、主人公ルクレツィアが僅か16歳で亡くなる、という結末が書かれてしまっている。これは、何故16

もっとみる
舟越桂 森へ行く日(箱根 彫刻の森美術館)

舟越桂 森へ行く日(箱根 彫刻の森美術館)

舟越桂さんの作品が見たいなー、どこかで展覧会とかやらないのかしら、と検索したら、箱根の彫刻の森美術館で「舟越桂 森へ行く日」展を開催しているではないか! 2024年7月26日ー11月4日。
舟越桂展やっているとは全然気づいておらず、ちょうど家族と箱根に行く計画を立てていたのであった。箱根で何するか決めていなかったが、いきなり彫刻の森一択になった。
チラシと入り口表示で、「樹の水の音」という作品が屋

もっとみる
空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン(東京ステーションギャラリー)

空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン(東京ステーションギャラリー)

東京ステーションギャラリーで開催中の「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」展に行った。
2024年7月13日~9月23日東京ステーションギャラリー、その後2025年1月11日~3月23日名古屋市美術館、2025年4月5日~6月22日大阪・あべのハルカス美術館に巡回。
フォロン、って、不思議大好きだった時代の西武百貨店のイメージ。だったので、なんとなく、西武百貨店の宣伝広告にフォロンの作品

もっとみる
岩村暢子『ぼっちな食卓』(毎日読書メモ(546))

岩村暢子『ぼっちな食卓』(毎日読書メモ(546))

岩村暢子『ぼっちな食卓 限界家族と「個」の風景』(中央公論新社)を読んだ。昨年、同じ作者の『変わる家族変わる食卓 真実に破壊されるマーケティング常識』と『普通の家族がいちばん怖い 崩壊するお正月、暴走するクリスマス』を読んで、現代日本の家庭の食はどうなっているんだろう、と驚愕したが、昨年刊行されたこの新刊では、具体的な食事の内容ではなく、食を切り口として、家族関係がどのように変容して生きているかを

もっとみる
上間陽子『海をあげる』『裸足で逃げる』(毎日読書メモ(545))

上間陽子『海をあげる』『裸足で逃げる』(毎日読書メモ(545))

「Yahoo!ニュース|本屋大賞2021 ノンフィクション本大賞」や、第14回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞を受賞して話題になった、上間陽子『海をあげる』(筑摩書房)を読み、娘との生活の中で発見した物事をきっかけに、それまでに出逢ってきた人々との交流について考察する様子に感銘を受ける。あわせて、彼女にとっての研究対象であると同時に、寄り添うということについて、深く考えさせるきっかけ

もっとみる
額賀澪『タスキメシ 五輪』(毎日読書メモ(544))

額賀澪『タスキメシ 五輪』(毎日読書メモ(544))

額賀澪の「タスキメシ」シリーズ(小学館)。2020年に『タスキメシ』を読み、『タスキメシ 箱根』を読み、4年たった今年になって直接関係はない箱根駅伝の戦下の歴史を伝える『タスキ彼方』を読み、ぼーっとしていたらそれより前に『タスキメシ 五輪』も出ていたことに気づき、慌てて読む。
2019年11月に刊行された『タスキメシ 箱根』の中で、登場人物たちは、2020年の夏に、東京で開催された東京オリンピック

もっとみる
右手首骨折から3ヶ月。まだ完治とはいえない。

右手首骨折から3ヶ月。まだ完治とはいえない。

4月20日にランニング中に転倒して右手首を骨折した記録その11。
前の記録から1ヶ月半以上たってしまった。つまり、それだけ書くほどの特記事項はなくなってきているということだ。
トップ画像は、本文とは関係なく、昨日日比谷公園で見てきたアオノリュウゼツランの花。

プレートを入れた手術痕部分のひりひり具合はむしろいや増している感じ。それだけ傷口が皮膚と一体化してきていて、まだつまみ上げた突起があるので

もっとみる
畑中幸子とリトアニア(毎日読書メモ(543))

畑中幸子とリトアニア(毎日読書メモ(543))

宮内悠介『ラウリ・クースクを探して』(朝日新聞出版)を読んだ時(感想ここ)、巻末の参考文献に畑中幸子『リトアニアー小国はいかに生き抜いたか』(日本放送出版協会)があった、ということを書いた。
畑中幸子は、文化人類学者として、南太平洋(ポリネシア)の島民の習俗を研究し、その後、ニューギニアの山中の民族の文化史の聞き取り調査をし、その後、リトアニアの研究をしている。
ニューギニアの山奥での研究中、作家

もっとみる
COMICO ART MUSEUM YUFUIN

COMICO ART MUSEUM YUFUIN

福田平八郎展目当ての大分旅行、ついでに何を見ようかな、と試しに「隈研吾 大分」で検索したら、湯布院にCOMICO ART MUSEUM YUFUINという美術館があることを知る。COMICOってのは、コミックの縦読みをするアプリを作っている会社らしい。
湯布院温泉に泊まって、翌朝町中を散歩していたが、宿で配っている町内マップにも記載がないし、至近距離まで来てようやく看板が一つあったが、それ以外、全

もっとみる
江國香織『川のある街』(毎日読書メモ(542))

江國香織『川のある街』(毎日読書メモ(542))

2月に出た江國香織の『川のある街』(朝日新聞出版)を読んだ。「小説トリッパー」に、2021年~2023年に発表された3つの中編小説をまとめた本。「川のある街」の情景を描く、という共通点はあるが、相互に連関はない3つの物語。

「川のある街」は小学生望子の視点で、両親の離婚で、母親の実家に近い、川の近くのマンションに引っ越してきてからの生活を振り返る。望子の耳に入ってくる、通りすがりの人の会話がその

もっとみる
没後50年 福田平八郎展@大分県立美術館

没後50年 福田平八郎展@大分県立美術館

大阪中之島美術館で2024/3/9-2024/5/6、大分県立美術館で2024/5/18-2024/7/15開催の「没後50年 福田平八郎」展を見に、大分までやってきたよ。生涯2度目の大分訪問が福田平八郎推し活とは。
平は本当は中のちょんちょんが八のように開いている字なのだが、「平」で書きます、ごめんなさい。
福田平八郎は、明治25(1892)年に生まれ、昭和49(1974)年に亡くなった、日本画

もっとみる
毎日読書メモ(541)なかなかまとめきれなかった感想文、走り書きで

毎日読書メモ(541)なかなかまとめきれなかった感想文、走り書きで

本を読むスピードと、感想文を書くスピードが合ってなくて、読み終わってかなり時間がたったのに感想をまとめられないでいた本がたまってしまったので、短くても控えとして簡単な感想を書いておこうかな、と。

吉川トリコ『余命一年、男をかう』(講談社文庫)

昨年、山本文緒『無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記』を読んだときに、文中に出てきた読書記録で気になって、割とすぐ読んだのに、うまくまとめられな

もっとみる
右手首骨折! 近況&毎日読書メモ(540)『あなたの燃える左手で』

右手首骨折! 近況&毎日読書メモ(540)『あなたの燃える左手で』

4月20日にランニング中に転倒して右手首を骨折した記録その11。
手術痕は少しずつつながってきた感じ。何故か一直線の傷の真ん中あたりがつながって細くなってきて、両端がまだ開いている感じ(特に手のひらに近い側の開きが大きい)。中でつまんである部分、まだ糸が溶けてくる気配はなく、片側5つずつ、10個のつままれた跡が盛り上がっていて、普段の生活の中で、この盛り上がっている部分が当たる感じでひりっと痛いこ

もっとみる
中島京子『うらはぐさ風土記』(毎日読書メモ(539))

中島京子『うらはぐさ風土記』(毎日読書メモ(539))

中島京子の新刊、『うらはぐさ風土記』(集英社)を読む。2022年11月から2023年7月に「小説すばる」に連載されていて、2024年3月に単行本刊行。
うらはぐさは架空の地名だが、著者の母校である東京女子大学がある西荻窪近辺をイメージして書かれているそうだ。

うらはぐさ、は風致草とも呼ばれる、イネ科の植物。
古くからある地名だが、この植物の花言葉は「未来」。

そして、タイトルの「風土記」は井伏

もっとみる
米澤穂信『冬期限定ボンボンショコラ事件』(毎日読書メモ(538))

米澤穂信『冬期限定ボンボンショコラ事件』(毎日読書メモ(538))

米澤穂信『冬期限定ボンボンショコラ事件』(創元推理文庫)、発売前から楽しみに待ち、復習しなくちゃ、と『春期限定いちごタルト事件』『夏期限定トロピカルパフェ事件』『秋期限定栗きんとん事件』(上)(下)『巴里マカロンの謎』と、ゴールデンウィークに一気読み。

『春期限定いちごタルト事件』2004年8月に刊行されたが、わたしが読んだのは2011年3月。当時書いた短いメモ。
『夏期限定トロピカルパフェ事件

もっとみる
青山悟 刺繍少年フォーエバー 永遠なんてあるのでしょうか(目黒区美術館)

青山悟 刺繍少年フォーエバー 永遠なんてあるのでしょうか(目黒区美術館)

先週行って、大変感銘を受けて是非紹介したいと思っていたのに、時間がたってしまった! 目黒区美術館で開催中の「青山悟 刺繍少年フォーエバー 永遠なんてあるのでしょうか」展、2024/4/20-2024/6/9、あと1週間で終わってしまう!
展覧会にあわせて、図録も一般書として刊行されている。展示作品以外にも紹介されている作品あり。

展覧会のメインは2階会場だったが、入ってすぐに、目黒区内在住の青山

もっとみる