あや

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書くことが好き。食べるのが好き。読書が好き(おもにミステリー、ときどきグルメ、エッセイなど)。書きたいことによって文章のテンションが変わります。たまにのろけます。

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  • 料理にまつわるエッセイまとめ

    これまでに作ったもの、おいしかったもの、料理にまつわる文章をまとめています

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    モーニングページや書く習慣、ノート・手帳術の記事をまとめています

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最近の記事

仕事は「まだできる」うちに切り上げること

朝、目が覚めて布団のなかで真っ先に仕事のことを考える。 目覚めてすぐに仕事のことが浮かぶのは健康的にいかがなものか……とも思うけれど、やりすぎを防ぐという意味で、頭がボンヤリしているうちに思い出した仕事を最優先と決め、その日やることを組み立てていくのだ。 フリーランスで自宅にこもっているせいか、「あれもやる」「これもできそう」と、仕事は際限なく増え続ける。 報酬が発生するばかりが仕事ではなく、洗濯物を干し、作り置きをし、皿を洗い、掃除機をかけ、家にいてやるべきことが尽き

    • 何気ない毎日を豊かにしてくれるもの

      炭酸水が好きだ。 正確に言うと、炭酸水で割ったお酒が好きだ。 理想はメーカーズマークとウィルキンソンで作るハイボール。ふんわり甘くて華やかな香りのバーボン・ウィスキーに、クリアで強炭酸なウィルキンソンの組み合わせは、ゴクッと飲むごとに余韻を楽しみたくなる贅沢な味わい。肴にチョコレートを出しても違和感のない上品さと刺激が好きだ。 現実はもっと手ごろなウィスキーをウィルキンソンで割りながら、この頃は野球の巨人戦に一喜一憂している。ちなみに一度ネット通販で無名ブランドの激安商

      • そして誰もいなくなる

        今年ではないのだけど……去年の夏。場所は横浜の山下公園。普段は多くの人で賑わっているスポットなのに、危険な暑さでひとっこひとりいない。強烈だった。 思い出した。汗を拭き拭き歩いていたら、お気に入りのハンカチを落としてしまい、直前までいた店に電話をかけて運よく見つかったのだった。 受け取りに行くと、商品を入れる用の透明の袋にきれいに入れられていて、落としたことさえあたたかい思い出に変わった。

        • 見知らぬ街を歩く

          少しでも気温の上がりきらない朝のうちに

        仕事は「まだできる」うちに切り上げること

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          私の知らなかったこと

          上京のはなしで思い出すのは、引越しを終え、地元に戻る両親と別れるときのことだ。 マンションの最寄りの駅で、改札の前だった。「じゃあな」か「元気でな」だったか、父の短い言葉を最後に、ふたりの背中はエスカレーターに運ばれていく。 それは私がふたりにとって初めての子どもだったのもあるだろうし、揃って公務員という職業柄、教育熱心だったのもあるだろう。私が子どものころの両親は、友人との会話で笑いのタネになるくらい、なかなか厳しい人たちだった。 そんな両親の姿が完全に見えなくなり、

          私の知らなかったこと

          夏こそ、無水スープ

          電気圧力鍋を使い始めてから、初めての夏である。 煮込みが得意という勝手なイメージで、暑い夏には使用頻度が落ちるかと思ったが、完全なる思い込みだった。 火を使わないから熱気がこもるキッチンに立つ必要がないし、セットしてしまえばブザーが鳴るまでリビングで涼んでいられる。 むしろ夏こそ電気圧力鍋の出番なのだ。 この頃は、鶏もも肉の無水スープばかり食べている。 基本の材料は、鶏もも肉1枚、トマト1個、玉ねぎ1個。調味料は塩、ブラックペッパー、ローズマリー(乾燥)。 もしも

          夏こそ、無水スープ

          1本の缶ビールを用意すること

          私が少し未来のためにできることは、自分に1本の缶ビールを用意することだ。 生きている限り、誰もが未来に向かって歩んでいる。未来は、木の枝のように分かれ、毎日が選択の連続である。 金曜日の朝だった。目が覚めるなり、「有給、使っちゃうか」とひらめいて、うっすら白み始めたカーテンの奥を見た。 放り出したいくらい面倒な案件を抱えているわけではないし、もちろん体調が悪いわけでもない。 しいて理由を挙げるとすれば、今日は夫の飲み会が決まっていて、しっかりとした夕飯を用意しなくてい

          1本の缶ビールを用意すること

          しんどい日のやり過ごし方

          人生は山あり谷あり。どうっしても、しんどい日はやってくる。 何があったわけでもなく、気圧や自律神経やホルモンバランスに左右される日もある、だって人間だもの。 こればかりはゼロにできないし、「仕方がない」と受け入れるしかない。やつらは必ずやってくる。 しかし、これだけは覚えておいて損はない。しんどい日は避けられなくても、その過ごし方を「自分で選ぶことはできる」のだ。 しんどい日は必ずやってくるこの素敵な考え方は、ある1冊の本から教えてもらった。 イギリス在住の女性が綴

          しんどい日のやり過ごし方

          あの正月、家族で見た花畑

          記憶が正しければ、あの正月の家族旅行では、一番下の妹の結婚が決まっていたはずである。 コロナ禍を経て、数年ぶりの帰省だった。にぎわう空港のロビーで、母と妹ふたりを見つけたとき、正直にいうと、私は家族に人見知りをした。 「あ、あやちゃん……?」 わざと戸惑ったように声をかけてきた次女のおどけた様子に、たちまち気持ちがほぐれていく。お土産を詰め込んだキャリーケースを転がしながら、父の待つ車にみんなで向かう。 何かおもしろいことを話していた覚えはないが、いい大人になったはず

          あの正月、家族で見た花畑

          手抜きではなくシンプルという考え方

          一時期、丁寧な暮らしというのに憧れた。 前日にとっておいた出汁で、体を目覚めさせる朝のおみそ汁とか。下ごしらえに余念のない、じっくり時間をかけて仕上げた和定食とか。 現実は、平日は18時まで仕事をして、それから遅くなり過ぎないように夫とふたり分の夕飯を手作りするわけで、とてもじゃないけど丁寧に料理しているヒマは、ない。 とはいえ、私は食べることが好きだ。お酒も大好きだ。 たとえ節約でも、ダイエットでも、自分がおいしいと思えるものを食べたい。我慢して食べるのは違う、と思

          手抜きではなくシンプルという考え方

          東京を歩いてみた「東京スカイツリー周辺」

          「外に出たい」 今に始まったことでもないし、有り難いとすら思っている在宅ワーク。けれど、いくらおうち大好き人間とはいえ、ずっと家にこもっているのがイヤになる時もある。 とにかく週末出かけよう。かといって行きたい場所があるわけでもない。けど出たい。 居ても立っても居られず購入した東京の街歩きガイド本を手に、東京スカイツリー周辺を散策してみた。 来たよ押上ガイド本の数ある散歩コースから押上を選んだ理由は、私の出かけたい欲求に付き合う夫がスカイツリーに登ったことがないという

          東京を歩いてみた「東京スカイツリー周辺」

          そうじには力があるんだってさ。

          2024年の目標のひとつが、片付いた部屋で過ごすこと。1月が慌ただしく過ぎ去り、現状はなかなか悲惨な状況だ…! Kindle unlimitedで、スキマ時間にちょこちょこ読んだ『一生、運がよくなり続ける! 「そうじ力」ですべてうまくいく』(舛田光洋/三笠書房)。 部屋を通して自分の現状を見て、心を変える=「そうじ力を磨こう」という内容だ。 これまでにも、部屋の状態が自分の心理を反映しているという片付け本には覚えがある。「部屋は自分自身そのものです」。整った部屋で過ごす

          そうじには力があるんだってさ。

          2024年の目標3つ+αを考えてみた。ので、言葉にしてみる

          もう予定調和でしかないけれど、年末年始の暴飲暴食と寝不足でしっかり体調を崩した。反省の一言に尽きる。 ただ、アルコールとカフェインの摂取を控えたここ数日、朝の目覚めが清々しい。普段より頭がクリアでシャキッとする感じ。 ゼロにはできないにしても、量と時間帯にはもう少し気を遣っていきたい。本当にちがう。 布団のうえでたっぷり時間はあったので、2024年の目標を考えてみた。 メインキーワードが3つで「片付け」「交流」「筋トレ」。サブで「創作」。 じぶんの人生がよりよく、楽

          2024年の目標3つ+αを考えてみた。ので、言葉にしてみる

          【引っ越し】足元ヒーター買ったよレポ

          この記事はWordPressに引っ越ししました。

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          25冊目のモーニングページを終えて

          陽が登るのが遅くなってきて、光目覚まし時計を復活させる。 ベッドを抜け出してもまだ朝の気配はなく、キッチンの明かりをつける。カウンターごしに差し込むその光をたよりに、ダイニングテーブルでノートを開く。 2023年11月18日。25冊目のモーニングページがおわった。 前回はネット注文のタイミングが悪く、次のノートが届くまでに数日の中断があったけど、今回はすでに26冊目が待っている。 ノートの終わり、そしてはじまりのこのタイミングで、ちょっとした振り返りをしてみたい。

          25冊目のモーニングページを終えて

          (相手の)気持ちが分からないストレスに対処法があるとすれば。舞台感想「とのまわり」

          人は感情をぶつけ合う時、「言ってくれなきゃ分からない」ということがある。しかし、言葉にしないからこそ、ダイレクトに伝わってくることもある。 山田ジャパンの舞台は、取り返しのつかない選択や余命わずかの人生といったテーマを笑いのオブラートに包んでいる。会場は笑いに包まれ、徐々に鼻をすする音に切り替わってゆく。 「とのまわり」では、余命宣告を受けた母親が「残りわずかだからこそ、自分のために生きたい」と家を出ていってしまう。 「家族なんだから、一緒にいたい」と納得のいかない夫や

          (相手の)気持ちが分からないストレスに対処法があるとすれば。舞台感想「とのまわり」