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読書 | 死の泉※惑わすもの

この三連休の間に「死の泉」を読みましたー

第二次世界大戦中、ドイツを舞台とした物語

皆川博子さんの紡がれる物語は実際にあったことを下地として、その登場人物たちが在る社会、思想、人々に対して深みのある背景を構築していき、虚実を綯い交ぜ…境目が極めてあいまいな世界を構築されているように思います。

緻密なプロットもさることながら、登場人物たちの魅力が素晴らしい

私生児を身ごもったマルガレーテ
占領地域から「アーリア人」の条件を満たすとして拉致した子供たちフランツとエーリヒ
自らは"美"を生み出せないが、様々な美、芸術を偏執する医師クラウス

ミステリー、ディストピア、ブロマンス…様々な要素が盛り込まれていて、読んでいるとその世界観へ没入、耽美してしまいます。


皆川さんの作品をきっかけに、楽しみにしていることもあったりします。

ふふふ、早くこないかなぁ。

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