コロナに萎えた心を奮起させてくれる日記|綿矢りさ【田辺聖子「十八歳の日の記録」】

田辺聖子さんの「十八歳の日の記録」を作家の綿矢りさ氏はどのように読んだのか。 綿矢さん 田辺聖子先生はたくさんの作品を出されているが、亡くなられたあとに見つかった個人の日記だから、読まれると思って書いてないだろうなと思うと、罪悪感がわいた。読むうちにたちまち引き込まれていったが。…

田辺聖子「十八歳の日の記録」――空襲、敗戦、父の死、夢を鮮烈に綴った76年前の日記

十八歳の日の記録 昭和二十年四月ヨリ ――若き日は過ぎ去り易い―― けれども多彩であり、豊なる収獲がある。 それ故に、“若き日”は尊い。 *** 2019年6月に他界した小説家・田辺聖子。このたび、彼女が数えの18歳になったばかりの時に「空襲」「敗戦」「父の死」「夢」を鮮烈に綴った日記が…

【田辺聖子「十八歳の日の記録」】没後2年、押し入れから出てきた一冊のノート|田辺美…

――若き日は過ぎ去り易い――。けれども多彩であり、豊なる収獲がある。それ故に、“若き日”は尊い。「空襲」「敗戦」「父の死」「夢」を鮮烈に綴った作家・田辺聖子の76年前の日記発見。 姪の田辺美奈さんが、今回の日記発見に至る経緯を明かします。 白紙に戻した記念館事業 伯母は「絶えず書く…

十八歳にして田辺聖子はすでに田辺聖子だった|梯久美子【田辺聖子「十八歳の日の記録」】

田辺聖子さんの「十八歳の日の記録」をノンフィクション作家の梯久美子氏はどのように読んだのか。 梯さん お嬢様学校に在学していた田辺聖子 昭和20年4月、数え18歳の田辺聖子は、航空機のボルトとナットを作りながら、せっせと小説を書いていた。 彼女が暮らしていたのは、伊丹線の稲野駅に近い郡…

運命の出会い

本との出会いはまさに運命だと思う。 本が自ら歩いて私の所に来てくれる訳でもないから、こちらから探しに行くのだけれども「楽しい、おもしろい、没頭する」本は数あれど中身も本そのものも好きだといえる本にはなかなかお目にかかれない。 どんなに素敵な本でも出逢うタイミングが異なれば響かない…

芥川賞受賞者と最終学歴④

④ 第43回~第62回(1960年~1969年)  第43回(1960上) 『夜と霧の隅で』 北杜夫→東北大学医学部卒業、慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程修了  第44回(1960下) 『忍ぶ川』 三浦哲郎→早稲田大学第一文学部仏文科卒業  第45回(1961上) 該当作なし  第46回(1961下) 『鯨神』…

水の部屋(ジョゼと虎と魚たち)

雨音が家をつつむようなこんなおだやかな日は、映画「ジョゼと虎と魚たち」のサウンドトラックを流す。くるり。 ジョゼは元々わたしの敬愛する田辺聖子さんの短編で、それが実写化されたものだ。 その人の持つ侘び寂びを、におい立つような色合いで、和歌を綴るように描く。お喋りや、ちょっぴり毒っ…

《読書感想》ジョゼと虎と魚たち

泣くと思っていたがあっさりと読み終えた。割と短い期間で読み切ることができた。ジョゼがもしもいたら実際に見て見たいなと思った。可愛くてふわふわしてそう...😍

本とカフェラテ Un

今年の2月からYouTube始めました。 大好きなカフェラテを 飲みながら読んだ本を 写真に撮り、 動画にまとめました。 この動画をみて、 本に興味を持って、 本選びにお役に立てたら嬉しいです。 #読書 #カフェラテ #YouTube #本とカフェラテ #本の写真 #田辺聖子 #角川文庫 #坂木司 #光文社文庫 #…

ジョゼ⑤

田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』角川文庫 魚たちについて ジョゼは、 九州の果てにある海底水族館に連れて行ってほしいと、 恒夫に頼みます。 ここにいると昼か夜かもわからず、 海底に二人で取り残されたように思う。 ジョゼは恐怖に近い陶酔をおぼえて、 幾めぐりも幾めぐりもした。 (202~203ペ…