さや

日々のこと。本のこと。 ぜんぶ本当のことじゃありません。 文章修行中。 こちらでも本…

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日々のこと。本のこと。 ぜんぶ本当のことじゃありません。 文章修行中。 こちらでも本の話をしています→『本読みの芋づる』https://bookbookpassepartout.hatenablog.com

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  • めにはさやかにみえねども

    誰にでも読んでほしいわけではないけれど、誰かに読んでほしい。そんなちょっとした日々のことです。

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遠くの他人と手元の本

子供の頃毎日はとても閉鎖的だった。辛い時周りに助けてくれる人はいなかったし、頼れる人もいなかった。そんな時私が頼り、逃げ込んだのは本だった。 といっても、非日常を感じさせるようなファンタジーや冒険物語に逃げ込んだのではない。そうではなく、特別なことは何も起こらないような、日常を淡々と書いているような小説、その小説の中に書かれた現実的な誰かの生活や日常に救われた。登場人物たちがお風呂に入ったり散歩をしたり、誰かとなんてことのない会話をしながら食事をしたり。そんな普通の、どこにで

    • week29

      水曜日。 最近ずっとこの動画を見ている。 おかずクラブの2人が、いつも一緒にYouTubeを撮っているスタッフさんの誕生日をサプライズで祝うため準備するドタバタ感がすごく楽しい。 昔はよくあった家族もののドラマで、妊婦さんが「う、生まれるー!」と叫ぶところから始まる大騒ぎシーンが好きなことを思い出した。 喜ばしいことで人がドタバタしてるのが好きなのかもしれない。 ぼる塾のYouTubeでもメンバーの誕生日動画が好きだし。あれは特にドタバタはしていないけど。 おかずクラブのこ

      • week28

        月曜日。 寝室のクーラーは付けて1時間ぐらいすると、通気口辺りがこんこんこんこんこんこんと鳴り出す。 それがどうにもうるさくて、寝てる時はつけられないのだけど、「夜中でも気温が28度もある今日みたいな日はクーラーをつけっぱなしにして寝ないと熱中症になるぞ」という情報を小耳に挟んだら怖くなったので、リビングのソファで寝ることにする。 友達が家に遊びに来て、ベッドを譲り自分はソファで寝るかのような非日常感があって、ちょっと楽しい。そんなイベントが発生したことはないのだけど。 火

        • week27

          月曜日。 悪を描く時に、悪には悪になる事情があって、最初から悪なわけではなく、環境とか社会のせいでそうなってしまったのだ、という悪への配慮がつくようになったのはいつからだろう。 子供の頃見たヒーローアニメや漫画は悪はただ悪でしかなかった。 善人は悪の事情を鑑み配慮することを強いられて、ただ憎むことが後ろめたくなってないだろうか。配慮という美徳を求められ、物分かりの良さを求められて恨みやら憎しみやらを飲み込むしかないのだろうか。 「社会を憎んで人を憎まず」がスタンダードになった

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        遠くの他人と手元の本

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        • めにはさやかにみえねども
          29本
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          week26

          月曜日。 もっと仲良くなりたいと思っている人、もっと色んなことを話してみたいと思う人とどうやってお近づきになったらいいのか。 こちらのそうした思惑に勘づかれて気持ち悪がられるのは嫌だけど、でもきっともう好きバレはしている。 ある程度近づいたあとに、もっとお近づきになりたい!ならいいんだけど、全然距離が縮まってない時に、もっと近づきたい!仲良くなりたい!は、怖がられる危険性がありはしないか。 水曜日。 私の中には陰キャと陽キャ両方がいて、初対面の人には大体前者が出ているのだが

          week25

          火曜日。 病室に着いた時、母は既に息を引き取っていてベッドの側に兄夫婦と甥がいた。 私と父は母の状況が分からずにいたけど、私は心電図を見てそれが動いていないことを父に指差して見せた。 兄にも義姉にも何も言わせなかった。母の死を父に教えたのは私だった。 今でも機転が効いたな、と思っている。 今までもこれからも誰にも褒められないだろうけど。 水曜日。 父「お前『まいまいつぶろ』って読んだか?」 私「読んでません…読みたいとは思ってます…」 父「これ続編なんだけど一巻がどこいった

          week24

          火曜日。 誰にでも家族はいるもので、たとえいないとしてもいないということで何かしらのトラウマや傷を抱えているだろう。 だから家族の負の面というのは遠ざけられてきたのかもしれない。 とりあえず良いものということにしておきたい、美化しておきたい、あまり深いことは考えたくない。 だって何が出てくるかわからない。近すぎて見えてない。洗脳が解けてしまうかもしれない。自分が加害者であること、被害者であることを突きつけられてしまうかもしれない。 だから家族の話はタブーでブラックボックスでパ

          week23

          月曜日。 昔好ましく思っていて楽しい思い出が沢山ある人をどんどん嫌いになっていて、でも楽しい思い出に引きづられて、ずっと昔のままの距離感でいたけど、本格的に嫌いになり始めて、過去の楽しい思い出と今のその人を切り離して考えられるようになった。 これからはちゃん距離を取って「嫌いな人」との距離感でやっていきたい。 もう好きじゃないし、一緒にいても楽しくない。これからもきっと楽しくなることはない。 火曜日。 思いが強ければ強いほど、思いがこもっていればいるほど良い文章が書けるもの

          week22

          月曜日。 どこにでも座り込む人だ!と思ったけど、近づいたら全然違う人だった。 遠かったし座り込んでなかったので、見誤った。 スーパーのレジの列とかバス停とかデパートのトイレ前の通路とかに座り込む人がいるのだけど、最近見てない。元気にしているだろうか。 大学の時、どこの学部か何年生なのか知らないし講義が被ってるわけでもないけど、構内でたまに見かける大きな人がいて覚えてしまって、でも私も小さな人だから、どこの学部か何年生なのかわからない知らない人に覚えられてるかもしれない、と友

          ゆっきゅん『ログアウト・ボーナス』

          それまでTwitterで見かけて印象に残ってたくらいだったゆっきゅん。 「Y2K新書」というポッドキャスト番組でお喋りを聞いているうちにどんどん好きになっていったゆっきゅん。 『Re:日帰りで』という曲を鬼リピしたゆっきゅん。 そんなゆっきゅんが『ログアウト・ボーナス』という新曲をリリース! 今日はその話をします。 『ログアウト・ボーナス』、この曲は「無職のグリーン車喉越しが違う」という歌詞で始まる退職転職ソング。 まずログアウト・ボーナスというタイトルからして素晴らしくな

          ゆっきゅん『ログアウト・ボーナス』

          week21

          月曜日。 先週の月曜日に続いてまた雨だ。先週の月曜日に1時間ぐらいネットの大海を彷徨い釣り上げた、私の身長に合いそうなだけどちょっと小さすぎるかもしれない傘の出番。 小さいけど、そんなに強い雨ではなかったのもあり、カバンも濡れずにすんだ。 だけど、やっぱりどうにも見た目が小さいので、側から見たら「小さい人が小さい傘さしてるな」となりそうで、そこはかとなく恥ずかしい。 火曜日。 熊本土産でもらったクッキーを食す。 以前くまモンの中の人が、人が座りかけている椅子を引いてその人を

          week20

          月曜日。 朝から雨がすごい。今使っているビニール袋は雨漏りがして、傘さしてるのに傘を持つ手がびしょびしょになるという理不尽が起きる。 いい加減サイズは合うけどすぐに壊れて使えなくなるビニール傘から卒業するぞ!何度もビニール傘を買い替える面倒から解放されたい!とネットでサイズの合いそうな傘を朝から探しに探す。全然ない。同じように低身長で傘のサイズに悩み100均の傘が1番合うという人を見つけてここに私がいるっ!となる。 でも私はビニールじゃない傘が欲しいんだ。 1時間近く探し続け

          week19

          月曜日。 慣れないことや初めてのことをやっていると、別に嫌な思いをしているわけでもないのに、「私なにやってるんだろう」「早く帰りたい」とか思う。 慣性の法則とか質量保存の法則とか揺り戻しとかそういうのだろう。 今までやったことないことをやってみたり、ずっと気になってたけど行ってなかった場所に行ってみたりしようと思ってるので、たぶんこういうのがあと何回かある。 結局期待外れで残念だったり、後悔することもあるかもしれないけど、やってみよう行ってみようとしたことは褒め称えていきたい

          week18

          月曜日。 「みんなもそうなんだぁ」と思うことと「私だけだったのか」と思うことがちょうど半分くらいずつあって、これはなんなんだろう。 普遍と特殊の見分けができてない。 火曜日。 晩御飯を食べ終わって、おやつとかを買いにコンビニに行って、夜風が気持ちいいねーというような季節に早くなって欲しい。 その前段階の季節の変わり目体調不良だと思えばなんとなく許せる。 水曜日。 母の日近辺に『娘が母を殺すには?』という本が出るのちょっと救われる。 母の日の広告を見るたびに毎年胸がざわざわ

          week17

          月曜日。 この前金比羅山に行った時700段ぐらい階段を登って、息切れがすごくて「これ絶対筋肉痛になるな」と思ったのに全然ならなくて、「毎日YouTube見ながら運動してるお陰だ!」と歓喜したんだけど、昨日ちょっと皇居周りを歩いただけで筋肉痛がすごい。たぶんおしゃれ靴だったから。ということは、たぶん筋肉痛にならなかったのはスニーカーのお陰。 火曜日。 最近ずっとずっとTOMOOを聴いている。かっこいい。一回りぐらい歳が違う人のことをかっこいいと素直に思えるようになったのは、私

          week16

          月曜日。 3年ぐらいに前に新しく私の仕事となった書類作成の業務があって、でも1年に1回しか作らない書類だから毎年新鮮に「え、この数字ってどうやって出すんだっけ?何と何を足すんだっけ?どこが去年の数字を丸写しでいいやつだっけ?」となる。 いい加減、「毎年わからなくなる」ということを覚えたので、今年はちゃんと来年の私へ向けたマニュアルを作った。だけど自分の読解力がどれほどなのか、また自分の説明の仕方がわかりやすいものなのかどうかわからない。 来年の私がこれでわかるかどうかは1年後