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【百人一首鑑賞】めぐりあひて見しやそれとも分かぬまに雲がくれにし夜半の月影 紫式部

■めぐりあひて見しやそれとも分かぬまに雲がくれにし夜半の月影 紫式部

(詠んで味わう)めぐりあいて みしやそれとも わかぬまに くもがくれにし よはのつきかげ

大河ドラマ「光る君へ」の主人公、「まひろ」こと紫式部様の歌を取り上げない訳にはいきません。それにしても五節の舞がとても美しく幻想的でした(ため息)

■現代語訳
いつも、田辺聖子先生の『小倉百人一首』から引用しております。

何年ぶりかしら ひさしぶりにあなたに逢うなんて
ほんとうにあなた?
もっとお顔を見せてよ
幼顔が残っている気もするし
なんだかあやふやな
夢のような思いのうちに
あなたはもうはや
雲に隠れる夜半の月のように
帰ってしまったのね

田辺聖子先生も、情緒豊かに訳していただいて💦これ、もうどう考えても藤原道長役の柄本佑さんの顔しか浮かばない!久しぶりにまひろに会いにきたのでしょう?むかしの三郎とまひろの幼馴染関係もドラマではあったから、幼顔っていわれると、そう思わずにいられない🥶

でも、この和歌女友達が訪ねてきたときの話なんだって

紫式部日記などの書物に、解説?的なことが残されていて、
『早くよりわらは友だちに侍りける人の、年ごろを経てゆきあひたる、ほのかにて、七月十日頃、月にきほひて帰り侍りければ』と乗ってるらしい。うん、これは知らなくても良かった情報かも!!

女友達と言われると、さわちゃんを連想する

倫子さんは、お友達っていう感じではないですし、まひろのところに来るような身分でもないし。

と、なんてことを!完全にドラマベースで話していますね💦

鑑賞を!

平安時代に限らず近代まで、夜は本当に月影が頼りだったのですね。これはそういう体験をしないと分からない部分も多いと思いますが。暗い影の中での出来事は、翌朝光の中で思い返しても幻のように思える。それほど暗かったのです。

紫式部のこの和歌からは、本当に友人思いであることを感じ取れます。人のことを良く思い大事にする、そんな女性像が浮かんできました。

私は、式部とうまく友達できる自身あります(笑)

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