プリチャード香里
ここに書き留めておきたいと思った本との出会い
というのは名ばかりの、半径5mの見どころと、たまの遠出
日々の暮らしの中で思ったこと、感じたこと
長野県に移住して4回目の春を迎えようとしています。今は小諸市という小さな町に住んでいます。 あっというまに丸3年が終わったと思う一方で、まだ3年かという気もしなくもない。想像以上に初めてのことだらけで、今でも慣れないと感じることもたくさんあります。 そもそもわたしは長野県に魅了されて移住してきた人ではありません。憧れもなければ縁もゆかりもありません。ただ当時お付き合いしていた夫が住んでいたというだけの話です。 今日は、そういう人が長野で暮らしてみて、どんなふうに感じている
ここしばらくで見たドラマを振り返ってみて、ああ、わたしってやっぱりなんの心配もいらないドラマが好きなんだなあって思いました。 それは、見ていてほっとできて、楽しくなって、途中重くなったとしても、テレビを消したときに、軽々ソファから立ち上がれるような、心が弾むドラマのことを指します。 というわけで、最近わたしの心を弾ませたドラマ3選です。 ▷ ペンションメッツァ ある晴れた日曜日、窓からの風を感じながら一気見しました。 舞台が長野県富士見町ってのもいい! 小林聡美さ
もう5月も終わりというところでようやく重い腰を上げて4月に読んだ本をまとめました。 ああ、あっという間に春が終わっていく〜。 拍手のルール / 茂木大輔 最近クラシック音楽勉強中につき(リバオケの影響)、図書館で借りてみた。オーボエ奏者で指揮者、のだめ音楽の監修者である茂木大輔さんの著書。語り口調で読みやすく、思わず吹き出してしまうユーモアも。クラシックは敷居が高いっていうけど、そうじゃないよっていう内容かと思ったら、敷居が高いことを楽しもうと書いてて、コンサートに行くと
みなさん、家族で写真を撮っていますか? 家族で出かけるチャンスは多々あれど、カメラマン役の人はその写真の中には写りませんよね。 パパが撮ればパパは写らないし、ママが撮ればママは写らない。 誰かに頼んで撮ってもらっても、遠慮してちゃんとポーズを取ることなんてできないし、リクエストなんてできるわけもなく。 いっそのこと自撮りしてみるも、背景がちゃんと収まっていなくて、後から見返したときに一体どこで撮ったか思い出せない、なんてこともあるのでは? そんなお悩みこそ、わたしのような出
みなさん、お花見しましたか? このあたりでもいっせいに桜が開花しました。 なんならもう既に散り始めているところもあるくらい。 標高差がある長野では本来なら長く桜が楽しめるはずだけど、今年の暖か(すぎる)い気温のせいで、どうやらそうもいかない様子。 しかもいつもよりも開花がだいぶ早いし。長野で3月中に開花を迎えるなんて、レア中のレアなのでは。 今年は桜を狙って撮影の予約をしてくださっていた方も、予定が合わずに5月の新緑の撮影に切り替える方がほとんど。まあ自然相手なので、なかなか
3月に読んだ本のまとめです。 今月は湊かなえさん月間。1冊読むと、あ、これも読んでなかった、あれも読んでなかった、となり、数珠繋ぎのように湊かなえさんが多くなってしまいました。 重いお話ではあるのだけど、読みやすいのが湊かなえさんの特徴なんだろうなあ。 シャルロットのアルバイト / 近藤史恵 待っていました!シャルロットシリーズ2作目。 元警察犬でお利口さんのシャルロットを通じて、その飼い主の浩輔と真澄が解く、日常の謎。 全編を通して謎は苦め。真澄の優しいんだがなんだか分
さて、先日書いた通り、リバーサルオーケストラにどんハマりしていた筆者。 伏線バリバリのドラマもそれはそれで面白いけれど、わたしは登場人物の心情で物語が進むような、エンターテインメントど真ん中のドラマが好きなんだなと改めて思っているところ。 そして演奏シーンの吹き替えなしで撮影していた事実もすごすぎて。 その道の方が見ると、指の動きがテキトーだったらすぐバレちゃいますよね。でもリバオケは役者さんたちの手元をしっかり映しても大丈夫なように、役者さんたちがちゃんと練習して運指をマ
ああ、またすごい本を読んでしまった。 お気に入りのpodcast「真夜中の読書会〜おしゃべりな図書室〜」でおすすめされていた「生皮 あるセクシャルハラスメントの光景」。 最初に耳で情報を入れたからか、まずタイトルの生々しさにギョッとしたのだけど、読み終わったあとは、生皮というタイトル以外にこの本を体言するのにふさわしい言葉はないな、と思うほど。 これまでいくつか読んだ井上荒野さんの本の中で、いちばんガツンときた本でした。 「生皮 あるセクシャルハラスメントの光景」とは タ
大好きなドラマ「リバーサルオーケストラ」が終わってしまい、灰と化している今日この頃。 最終回からしばらく経ち、今は玉響(ドラマの中に出てくるオーケストラの名前・正式には児玉交響楽団)に会いたくてしかたないです。そのため、一向に現実の仕事が進みません。由々しき事態。しかもこの記事、4000文字もありますから。長いです。今まで書いたnoteの中で一番長いんじゃないか? こんなロス、いつ以来かな。あまちゃん以来かな。 ▼第9話の前に書いた記事 ※激しくネタバレしているので、今か
門脇麦さんが主演というだけで、毎週録画をセットした今期唯一のドラマ「リバーサルオーケストラ」。第6話の放送前に録画しておいた1話から5話を一気見して楽しい!となり、今やビハインドストーリー見たさにhuluに入るくらいにハマっています。月額1026円(税込)。あのー、解約のタイミングって、円盤が発売されたときでしょうか……? リバーサルオーケストラってどんなドラマ? オーケストラって名前がついているくらいなので、オーケストラを舞台にしたドラマです。 海外で活躍するマエスト
2月に読んだ本のおさらいです。 彼女が私を惑わせる / こかじさら 実家に帰る新幹線の中で読了。 ひょんなことから人気料理研究家に成り上がった佐和子と、彼女に惑わせられた女たちの話。何の取り柄もないのに担ぎ上げられたせいで、少しずつピントがずれていく佐和子。土台がしっかりしていないと、どんないい家を建てても崩れるが人間もそれと同じ。 多角の視点から語られることで佐和子の鈍感さ、痛さ、浅はかさ加減が少しずつ浮き彫りになり、最後の章で佐和子視点になることでそれが決定的になる描
なんだか最近、以前にも増して英語が話せなくなっているような気がしてなりません。 夫はいつも「私の日本語より香里の英語の方が上手だから」と褒めてくれるのですが、いいや、絶対にそんなことはない。おだてたってダメですよ、その手には乗らん。 だって夫はほっといても英語がほぼ分からない日本人(私の家族のような)とも日本語でコミュニケーションが取れるし、まったく初対面のおじさんとスキー場のゴンドラで二人っきりになって話が盛り上がり、連絡先を交換するくらいのことができる人なんだもの。
1月に読んだ本を振り返っていきます。 13冊。結構読んでますね。 嘘つきジェンガ / 辻村深月 山女日記 / 湊かなえ 残照の頂 続・山女日記 / 湊かなえ ショートケーキ / 坂木司 ショートケーキにまつわる5つの連作短編集。絶妙な登場人物の絡ませ方で、少しずつ人物像が立体的になっていき、楽しく読めた。新米ママたちが互助会つくって好きなものを食べ合うの、いいなあ。でも結局1回で終わっちゃうところも。どの世界にも互助会があれば豊かになれそうだ。登場人物がみんないいヤ
車山の記事が今日の注目記事に選ばれました👏ありがとうございます! そしてはじめてこの手のスクショに成功しました🤣
先日、よく晴れた日に車山に行ってきました。 霧ヶ峰最高峰の車山。標高は1925mで、茅野市と諏訪市の境目に位置する山です。 前回の冬の車山の様子はこちら。 ところで、今年は雪が少ないのでしょうか? 北アルプスらへんはモリモリに降っているのかもしれませんが、この辺りは一体いつからまとまった雪が降っていないのかな。 家から見える浅間山はかろうじてうっすら白くなっているけれど、ほぼ裸で、砂糖少なめのガトーショコラといった感じです。 夫が毎シーズン行っているスキー場も、先日やっ
辻村深月さんの本は好きでいくつか読んでいるけれど「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」をなんで今まで読んでいなかったのだろうと、読み終わってパタンと本を閉じた後に、ふぅとため息をつきながら思いました。 ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ、というタイトルに込められた思いたるや。それはぜひ読んで味わってみてください。 辻村さんの女性の内側を抉るような作品は、自分のことを見透かされているようで、刺さりまくってオエっとなることがしばしばあります。辻村さんがわたしと同世代というのもあるのかも。 ここ数年で読