プリチャード香里

長野県在住 ◇ ライター&フォトグラファー。半径5メートルの見どころや、読書の記録、日…

プリチャード香里

長野県在住 ◇ ライター&フォトグラファー。半径5メートルの見どころや、読書の記録、日々の暮らしのこと。たまに仕事について。万年初心者ハイカー。ごきげんに暮らすことが毎日のゴール。 https://www.kaoripritchard.com/

マガジン

  • 読んだ本のこと

    ここに書き留めておきたいと思った本との出会い

  • おでかけの記録

    というのは名ばかりの、半径5mの見どころと、たまの遠出。日帰り登山の記録がメイン。

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    日々の暮らしの中で思ったこと、感じたこと

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香川県から長野県に移住してみたら

2018年の冬に長野県に引っ越し、今は小諸市という小さな町に住んでいます。 あっというまに月日が流れたと思う一方で、まだたったこれだけしか過ぎてないのかという気もしなくもない。長野の暮らしは想像以上に初めてのことだらけで、今だに慣れないと感じることもたくさんあります。 そもそもわたしは長野県に魅了されて移住してきた人ではありません。憧れもなければ縁もゆかりもありません。ただ当時お付き合いしていた夫が住んでいたというだけの話です。 今日は、そういう人が長野で暮らしてみて、ど

    • もう成瀬にはなれないから、成瀬を好きになる / 本屋大賞2024

      さて、わたしもついに「成瀬」デビューしました。 2023年、彗星の如く現れた成瀬あかりに、多数の著名人が夢中になり帯にコメントを寄せているのを見て、そんな面白いの?と穿った目で見ていたのはこのわたしです。 でも結局わたしも成瀬にハマってしまったひとりで、ついにはなんでこの物語が、成瀬あかりが、こんなにも人を魅了してしまうのかなんてことを考える始末。 作者の宮島未奈さんは、柚木麻子さんとの対談で、重くない話を書きたかったと語っていました。 その思いで書いたのが、「成瀬は天下

      • 戸倉キティパークで花見をしながら「成瀬は天下を取りにいく」を読了した / 長野県千曲市

        10日ほど前になりますが、長野県千曲市の戸倉キティパークでお花見をしてきました。 戸倉キティパークは長野県の中でも上位に入る桜の名所。 車で走っていると、そこだけピンクに染まっていて、とってもきれいです。 この日はちょうど満開に差し掛かる頃で、風もなく、そしてまだ散る花びらもなく、絶好のお花見日和。 斜面に沿って桜が植えられていて、駐車場はところどころに点々とあります。 わたしたちが行った日は平日だったのでまだ停められたけれど、土日はすごい人出だっただろうなと推測……。 こ

        • 【読書】3月に読んだ本 11冊

          3月後半から4月頭にかけて、実家に帰っていたり両親が遊びにきていたりと慌ただしく過ごしていました。 先週から日常に戻ったものの、外は桜が咲き始め、なんか浮き足立ってます。毎日お花見に忙しいよ。 め生える / 高瀬隼子 大好きな高瀬隼子さんの新刊。 今作は、根こそぎ髪が抜けてしまう感染症が流行した世界でのルッキズムのお話。 ハゲしかいない世界になったら、ハゲで悩んでいた人の悩みは解消されるが、もう2度と髪の毛がある世界に戻りませんようにと願わない日はない。ごく一部の髪が抜け

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          たくさん使ってくださってありがとうございます🙏

          たくさん使ってくださってありがとうございます🙏

          【読書】2月に読んだ本 14冊

          気づけば2月が終わっていました。雪降ったりあったかくなったり寒くなったりと落ち着かない2月。 今月読んだのは14冊。まー結構読んでました。 170回芥川賞受賞作「東京都同情塔」とっても面白かった! 図書館で借りる本も割とあるので、本の装丁を残したくて、読書記録用のインスタを始めました。 よかったらそちらもチェックしてみてくださいませ〜! 存在のすべてを / 塩田武士 30年前に起こった未だ未解決の二児同時誘拐事件。当時事件に関わった刑事、記者、被害者と加害者関係者が時を

          【読書】2月に読んだ本 14冊

          夢のような雪原 冬の美ヶ原を歩く / 長野県

          さて、先日夫といっしょに美ヶ原に行ってきました。 冬の美ヶ原は意外にもはじめて。 夏はひろい草原に牛さんが点々といて、もしゃもしゃ草を食べている光景が眺められるのですが、果たして冬はどんな感じ? 想像以上にすごかった! 緑萌ゆる美ヶ原もすてきだけど、真っ白の雪原はまた違った趣があります。 こんなに壮大になるとは……! 夏はこの柵の向こう側には牛がいるんです。 柵がだいぶ低くなっているので結構雪が積もっているのがわかりますよね。 右奥に美しの塔が見えています。 美ヶ原の王

          夢のような雪原 冬の美ヶ原を歩く / 長野県

          パルコール嬬恋から冬の四阿山へ / 群馬県嬬恋村

          まっしろの雪。 それは雪なし県民の永遠の憧れ(わたしは香川県出身です)。 どうせ寒いのを我慢するなら、見たことがない景色を見てみたい。 最近はもっぱら雪のある場所ばかりを選んで、夫に連れて行ってもらっています。 そんなわけで2月初旬の大雪、町にもたっぷりの雪が降ったあと。 これだけ降ったなら山にも雪が増えていることだろうと思ってひさしぶりに冬の四阿山へ行ってきました。 前回の記録はこちら▼ 今回も前回同様、頂上を目指すわけではなくて。 目的はとにかく白と青の世界をお腹い

          パルコール嬬恋から冬の四阿山へ / 群馬県嬬恋村

          蓼科牧場から霧氷を見て、車山へ / 長野県

          冬の車山(霧ヶ峰最高峰。標高は1925m)に行ってきました。 過去の車山の記事も貼っておきます。 ▼2023年 ▼2022年 今年は(も)雪が少ないので、この日はアイゼンもスノーシューもつけずに行きました。 ただ溶けた雪が凍っている箇所が結構あって、何度かツルッといきそうになったので、その辺は自己判断ってことで。 後頭部打ち付けないようにそろりそろりで行きましょう。 毎年冬の車山に行くときって信じられないくらい風が吹いていてとにかくめちゃくちゃ寒いのですが、めずらし

          蓼科牧場から霧氷を見て、車山へ / 長野県

          【読書】1月に読んだ本 5冊

          今月は図書館を使わなかっためずらしい1ヶ月。 1月前半は本が進まずペースダウンしていたけれど、ちょっと回復してきたかな。 今年も新しい文学との出会いがとても楽しみ。 2024年も引き続き読んでいきますよー! はるか / 宿野かほる 「ルビンの壺が割れた」と一緒に買っていたのだけどまだ読んでおらず、実家に帰省しているあいだにサクッと読む用に持ち帰った1冊。 ルビンの壺ほどのわーって感じはないけど、ずっとゾワゾワしている感じは変わらず。面白さで言うとルビン壺のほうがよかったか

          【読書】1月に読んだ本 5冊

          ガトーショコラこと浅間山を見に行ってきた / 長野県小諸市

          昨年購入したっきり寝かせていたアイゼン。 今年は雪が降ったら絶対使いにいくんだ!と決めていたので、お天気が良かった先日、早速使ってきました。 行き先は我がローカルマウンテン、冬の浅間山。 これまで何度も行った山ですが、この日が今までいちばん混んでいたかも。雪山初心者でも登れる山というのもあるでしょう。 登らずとも近くでスノーシュー散策もできるし、スキー場もオープンしているので駐車場はパンパン。 運良く停められたけれど、次はもうちょっと早い時間に行かねば。 家の近くだとどうし

          ガトーショコラこと浅間山を見に行ってきた / 長野県小諸市

          【読書】2023年に読んだ本リスト 81冊分

          今年はトータルで81冊の本を読んでいました。 ここ数年の中で、冊数だけで言えば私の中では結構読んだほうです。 ただ印象に残っているものはごくごくわずかってのが玉に瑕…。 たくさん読むことがいいことではないので、今年はもっと1冊1冊を丁寧に読みたいなと思います。ちなみにヘッダーの画像は、とくに好きだった5冊。 あと、今年は読書会をやりたいのです。対面で。 図書館とかにチラシ貼るのがいいのかしら?それともSNS経由…? 1月(13冊) 嘘つきジェンガ / 辻村深月 山女日

          【読書】2023年に読んだ本リスト 81冊分

          【読書】12月に読んだ本 6冊

          今年はもう読了できなさそうなので、ちょっと早めですが12月に読んだ本のまとめをやっておきます。 やっぱり高瀬隼子さん大好き、となった12月。 今だけのあの子 / 芦沢央 女同士の友情を描いた短編ミステリ集。親友だと思っていた人から結婚式の招待状が届かない、ママ友とうまくいかない、夢を共有していた友人が冷たくなった…など。世の中の人間関係は、本当のことをちゃんと伝えていればこんなふうに拗れることはなかったのにな…っていうことだらけなんだと思う。わかりあう努力をするか、諦める

          【読書】12月に読んだ本 6冊

          【読書】11月に読んだ本 7冊

          11月は何かとバタバタしていましたが、意外と本を読んでいました。 去年は仕事が繁忙期に入った瞬間本が読めなくなっていたけれど、今年はいい感じのペース。 というわけで11月に読んだ本のまとめです。 落日 / 湊かなえ 新進気鋭の映画監督長谷部から、新作の相談を受ける新人脚本家の千尋。15年前に起きた引きこもりの青年が妹を刺殺し、放火して両親も殺害してしまった事件を映画にしたいという。 ちょっとずつ明らかになっていく過程がなかなかキツく、想像すると苦しくなった。これとこれは繋

          【読書】11月に読んだ本 7冊

          【読書】10月に読んだ本 3冊

          10月前半はコロナでヒーヒー言っていたのでほぼ本は読まず寝てばかり。 ようやく読み始めた後半で高瀬隼子さんと出会って衝撃を受け、今年出た新刊2冊を本屋で買い、現在積読中。 というかあまりに楽しみすぎて、付箋を貼りながら大事に読みたくて、読むタイミングを見計らっているのです。どうしよ。いつ読も? そんなわけで今月も読んだ本をまとめていきます。少なめの3冊です。 おいしいごはんが食べられますように / 高瀬隼子 日本の社会の縮図を見ているかのような気持ちにさせられた。頑張っ

          【読書】10月に読んだ本 3冊

          頭も心も柔らかくありたい / デイヴィッド・ホックニー展

          先日、11月5日まで東京都現代美術館で開催中のホックニー展に、ギリギリ滑り込んだ。 わたしのような人が多かったのか、3連休前の平日にも関わらず多くの人でごった返していた。 ひと足先に展示を見ていた夫に(わたしはコロナ罹患で留守番していた)「絶対行くべき!」と言われたり、知り合いの何人かも「すごくよかった!」と言っていたりで見る前から非常にハードルが上がっていたのだけど、さすがホックニーともなれば、そんなハードルはいとも簡単に超えてきたのであった。 ホックニーは何枚もの大き

          頭も心も柔らかくありたい / デイヴィッド・ホックニー展