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【読書】1月に読んだ本 5冊

今月は図書館を使わなかっためずらしい1ヶ月。
1月前半は本が進まずペースダウンしていたけれど、ちょっと回復してきたかな。
今年も新しい文学との出会いがとても楽しみ。
2024年も引き続き読んでいきますよー!

はるか / 宿野かほる

「ルビンの壺が割れた」と一緒に買っていたのだけどまだ読んでおらず、実家に帰省しているあいだにサクッと読む用に持ち帰った1冊。
ルビンの壺ほどのわーって感じはないけど、ずっとゾワゾワしている感じは変わらず。面白さで言うとルビン壺のほうがよかったかな。
愛が生む執着はいきすぎるとしんどさしか生まない。


彼女は頭が悪いから / 姫野カオルコ

ずっと読むのをためらっていたけど意を決してページを開いた。物語は東大生5人による強制わいせつ事件を土台にしたフィクション。
身分違いの恋なんてかわいい言葉じゃ形容できない地獄。主人公美咲はただ恋をしていただけの、わずかな希望にすがりたかっただけの女の子。
ひとりぼっちだと自覚したときに、異性に性的な意味を含む言葉をかけられて、まんざらでもない気持ちになることを誰が責められよう。美咲には心から幸せになっていてほしいと思う。
美咲を泣かせてあげた教授のように、この本の向こうで生きる彼女のような人に寄り添える人間でありたい。

リバース&リバース / 奥田亜希子

中学生向けのティーン雑誌の編集部で働く禄のパートと、長野で暮らす中学生郁のパートとが交互に描かれる。
中学生のときにセクシャリティの問題で恋が終わり、友だちも失ったら…と思うととんでもなく息苦しくなる。それでも挫けないで頑張ったことをほめてあげたい。
誰もが被害者で加害者、否定する側ばかりにはいられない、など唸る言葉が並んでいた。
あとね、雑誌のお悩み相談って絶対辞めちゃだめだし、これを辞めようとしてる編集長はどうかしてる!


十角館の殺人 / 綾辻行人

読了した今は、ようやく「あの1行」を体験できた喜びでいっぱい!これを知ってようやく、果たしてこれをどうやって映像化するんだろう?という、話題の疑問を理解できる。
ほんと、どうやって映像にするの??


理由 / 宮部みゆき

一家惨殺事件の被害者は誰で、加害者は誰なのか?ドキュメンタリータッチで書かれているからか、複雑な人間関係もすんなり理解できたし、この長さも気にならなかった。
人ひとりの心の闇はその親、そのまた親からずっと蓄積されている。誰かを掘り下げるってそういうことなんだな。
にしても、往々にしてよくある「私ならこの人を変えられるかも知れない」という思考は若さゆえの愚かさか。なぜ人は自分だけは特別だと勘違いしてしまう生き物なのだろう。



2月に続く。

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