20世紀の歴史と文学(1973年)
一九九九の年、七の月、空から恐怖の大王が降ってくる。アンゴルモワの大王を復活させるために、その前後の期間、マルスは幸福の名のもとに支配に乗りだすだろう。
こんな訳文を書いた五島勉(ごとう・べん)が『ノストラダムスの大予言』を刊行したのが、1973年の11月のことだった。
もともと1555年(=日本は戦国時代)に、『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』としてフランスの医師であり占星術師でもあったノストラダムスが書いた本を、五島勉がノストラダムスの伝記も交えて訳したものである