古典100選(85)神皇正統記
今日は、知る人ぞ知る『神皇正統記』(じんのうしょうとうき)の紹介である。
北畠親房(きたばたけ・ちかふさ)によって、南北朝時代(1339年)に書かれたものだが、これはご存じの人もいるように、南北朝対立の中で南朝の正統性を書き綴ったものである。
実は、昨日の記事で紹介した『水鏡』と同じように、『神皇正統記』も初代の神武天皇からの記述があるのだが、今日は、平氏滅亡(=第81代の安徳天皇の入水による死)の後の第82代の後鳥羽天皇に関する記述を紹介しよう。
では、原文を読んでみ