古典100選(64)随所師説
今日も、江戸時代の作品『随所師説』(ずいしょしせつ)を紹介しよう。
この作品は歌論書であり、香川景樹(かがわ・かげき)という人の論考だが、当時は、保守派からものすごく批判された。
1768年に生まれた香川景樹は、1843年まで75年の人生を過ごしたのだが、彼の意見は批判されこそすれ、今の私たちからすれば、なるほどと思う部分もある。
では、原文を読んでみよう。
①文章はただ義理の解(わか)るを本(もと)とし侍れば、誰が聞きても、少しも聞きまどはぬが上手なり。
②古今序、