20世紀の歴史と文学(1944年)
第二次世界大戦が終わる1年前となった1944年、日本は完全に劣勢に立たされていた。
1941年12月に、ハワイの真珠湾攻撃と同時に行われたマレー半島(=今のマレーシア)上陸作戦では、日本を甘く見ていたイギリス軍が降伏し、勢いに乗った日本軍は、その先のシンガポールも翌年に陥落させた。
一方で、アメリカは当時フィリピンを間接統治していたのだが、そこで自国軍とフィリピン軍の指揮を執っていたのは、あのダグラス・マッカーサーであった。
だが、1942年の年明け早々にマニラが陥落し