中田弘司【なかたこうじ】イラストレーター

奈良県出身。1989よりフリーランス、イラストレーター・絵本制作と講師。 絵本や町歩き…

中田弘司【なかたこうじ】イラストレーター

奈良県出身。1989よりフリーランス、イラストレーター・絵本制作と講師。 絵本や町歩きの雑誌コラム等ではイラストに合わせて文章も作成。低山ハイク・観光・仏像・民俗学・昔話・役行者がスキ。「note」ではスキを文字や絵で発信。 http://www.nakatakoji.com/

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『絵本』 オニの おれい 【日本霊異記】より

むかしむかし、 かわの むらの むすめが おもい びょうきになりました。 りょうしんは、 はやく なおるように びょうきを はこぶ やくびょうがみに たくさんの ごちそうを そなえました。 でも、やくびょうがみは やくめがおわって もう いえには いませんでした。 そのひの よる、 エンマさまの つかいの オニが この いえを さがしまわって おなかを ペコペコにして やってきました。 たくさんの ごちそうを みつけると がまんが できずに、 すぐに たべてしまいました。

    • 「日本の仮面」やっぱりおもしろかった! 民博の特別展示、常設展も見れて880円。 ワクワク、世界旅行の気分。 国立民族学博物館 特別展示館にて6/11まで https://www.minpaku.ac.jp/ai1ec_event/46168 美術手帖の記事 https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/28484

      • |低山ハイク|春の二上山、ササッと2.5時間

        2024年4月20日  近鉄「二上山」駅、11時前着。 時期は遅いが、いつものように、 改札出て左の踏切を渡って、突き当たりを右折して登山口へ。 登山口 「岳のぼり」の案内がたくさんあった。 二上山に登る伝統行事だそうだ。 元は、雨乞い的な意味だったようだ。 嶽の権現さんとは? もう通行止めは解除されていた。 管理整備されていて、ありがたいですね。 獣よけドア、鍵をかけて、いつもの心地よい道 遅い出発だから、もう下山の人も数人あり。 池を越え、右折して「銀峰」方

        • 八十八面観音巡礼[長谷寺]、初瀬ダム〜興喜天満神社、残り桜、初瀬街道(てくてくマップ奈良14・後編)

          以前、法輪寺で見つけた「八十八面観音巡礼」 その中の「長谷寺」が特別公開なので見に行く。 スタート地点の榛原駅から、初瀬ダムまでは 前編の記事に 昼食後、初瀬ダムの南側を歩き ここは狼谷の 川上橋 ぐるっと回って、 休憩所を過ぎ、 管理センターへ向かう橋を渡り、来た方向の風景。 名前は「まほろば湖」 ダムを離れ、南へ向かう。 「まほろば湖」の西側、初瀬ダムから流れ出る水路 しばらく歩き、右手には 見廻不動尊(みかえりふどうそん) 空海が、長谷寺から笠山

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          |低山ハイク|榛原駅〜桜の鳥見山・霊畤跡、東海自然歩道〜初瀬ダム(てくてくマップ奈良14・前編)

          2024年4月13日  近鉄「榛原」駅、9時過ぎ着。 てくてくマップ奈良14を案内に、まずは鳥見山公園へ。 北出口、スロープを下り、道なり少し歩く。 宇陀市の案内あり、右折 正面に鳥見山(とりみやま)が広がる。 右手に公園 しばらく歩き、振り返る、結構上っている。 もう下りてくる人が数人有り、地元の人か? 林道歩き、 榛原町(合併して現在は宇陀市)の案内 大きな案内あり、 到着、10時過ぎ 室生赤目青山国定公園の西の端 鳥見山公園、駐車場付近 鳥居をくぐ

          |低山ハイク|榛原駅〜桜の鳥見山・霊畤跡、東海自然歩道〜初瀬ダム(てくてくマップ奈良14・前編)

          |低山ハイク|生駒の神仏「白龍大神」「長尾の滝・天龍院」*くさかコース〜三杉大明神、桜と額田谷

          2024年4月7日  近鉄「石切」駅、9時前着。 少し、霞んでいる。 改札を出て右へ歩き出す、左側には大阪(河内)平野が広がる。 ただ「古事記」の頃には、海がここまで迫っていた。 突き当たりを 右折、だんだん上り坂になる。 白龍大神。 今までも、通る時には見ていた案内版。 フェンスの向こう、近鉄の私有地内の神社、 本日は戸が開いていたので、桜に誘われて参拝。 (参拝者以外立ち入り禁止) 白龍大神鳥居横にはお地蔵さん、 長い階段 鳥居をくぐると、 拝殿(小屋?)

          |低山ハイク|生駒の神仏「白龍大神」「長尾の滝・天龍院」*くさかコース〜三杉大明神、桜と額田谷

          大阪花見さんぽ

          心斎橋から、 生國魂神社(いくたまさん) 清水坂を上って 四天王寺(してんのうじさん) 庚申堂の役行者と九頭龍大権現、 三猿堂と桜 ひと区切りついたので、 桜見ながら散歩しました。 #桜前線レポート

          八十八面観音巡礼[海龍王寺][法華寺]、うつくし佐保・佐紀路、不退寺、平城宮跡

          以前、法輪寺で見つけた「八十八面観音巡礼」 その中の「海龍王寺」「法華寺」 どちらも春の特別公開なので見に行く。 2024年3月31日 9時前、近鉄新大宮駅着、隣は奈良駅。 駅前には本日のコースメニュー 北へ歩き、佐保川を超える。 右を向くと東側、東大寺の方角。若草山か? 東大寺から西に延びる道が「佐保路」法華寺まで続き、 さらに西へと延びる道は「佐紀路」と呼ばれる。 ただ特定された道ではなく、平城宮跡、御陵の数々と広がる景色、 西大寺、秋篠寺あたりまでを総称して「

          八十八面観音巡礼[海龍王寺][法華寺]、うつくし佐保・佐紀路、不退寺、平城宮跡

          :妄想歳時記:桜之宮で、間悪う魅いられた

          造幣局の「桜の通り抜け」より少し前、 桜之宮の大川ぞいは、花見の宴で遅くまで明るい。 満開の桜に誘われ、夕方から呑み始めると、 花曇りの空は、だんだん深い色に移る。 昼と夜が入れ替わる逢魔(おうま)が時に、 ふと見上げた桜は、群青を背景に白く透きとおる。 無数の花びらが悪悪(わるわる)う冴えわたり、 ゾッとするほど妖しく美しい。 もちろん樹の下に何かが埋まっているはずもなく、 ただ光の加減と空気の密度、見える角度で姿は変わる。 それも一時のこと。 夜も更ければ、まだ肌寒く

          :妄想歳時記:桜之宮で、間悪う魅いられた

          八十八面観音巡礼[室生寺]、近鉄三本松駅〜大師の道〜妙吉祥龍穴、室生龍穴神社

          以前、法輪寺で見つけた「八十八面観音巡礼」 その中の一つ、室生寺を目指す。 今回は、近鉄の「てくてくまっぷ」 花の郷滝谷から大師の道・室生コース約12kmを行く。 これは、宇陀市のハイキングコースにも同じコースがある。 2024年3月16日 9時、近鉄大阪線「三本松」駅着。 次の駅はもう三重県になる。 初めての駅、無人、トイレ無し? 駅を降り、国道165号を東へ。 振り向くと、額井岳(大和富士)だろうか? 右折し、室生橋で宇陀川を渡る。 水神の石碑、 隣の文字

          八十八面観音巡礼[室生寺]、近鉄三本松駅〜大師の道〜妙吉祥龍穴、室生龍穴神社

          :妄想歳時記:アッチャコッチャの天王寺詣り

          暑さ寒さも彼岸まで。 上方落語「天王寺詣り」では お彼岸に、黒犬の供養のついでに親の供養もする アッチャコッチャの男が出てくる。 善男善女で溢れかえるこの時期。 調子よくしゃべる落語を観光案内にして、 今も残る風景を手がかりに、 四天王寺さんでタイムスリップ。 昼と夜の長さが同じになる春分、秋分は、 真西に当たる西門石島居の真ん中に太陽は沈む。 はるか昔、人々はきれいな夕陽に手を合わせ、 西門の彼方に浄上をイメージしていた。 そして浄上側の東門を、その西門とみなした。 そ

          :妄想歳時記:アッチャコッチャの天王寺詣り

          |低山ハイク|もうひとつの龍田神社、王寺〜神岳神社・三室山〜竜田川

          2024年3月3日  JR大和路線「王寺」駅、8寺半頃着。 駅から、北方向へ歩くと 大和川に突き当たる、 西側、左手には信貴山。 東側。 橋を渡り、住宅地を抜け Googleマップで確認しながら、 案内あり、少し上ると 神岳神社(かみおかじんじゃ)・三室山 階段上り、 左手には、 市杵島神社、弁財天神 絵馬堂 稲荷神社、稲荷大神 正面の景色 参拝。 ここ神岳神社、由緒はよくわからないとのことだが 聖徳太子が飛鳥より産土神をこの地に勧請し、 祭祀されたと

          |低山ハイク|もうひとつの龍田神社、王寺〜神岳神社・三室山〜竜田川

          |低山ハイク|龍田大社〜神降しの風道「龍田古道」〜御座峰(第28経塚行所)

          2024年3月3日  JR大和路線「三郷」駅、9時頃着。 先日、亀の瀬地滑り資料室にて入手した、 龍田古道のマップの 「風の力を感じる龍田山の信仰体感ルート」を 御座峰を目指して歩く。 駅前を右へ 神奈備神社 長ーい階段 ⚫︎龍田大社飛地境内地 神奈備神社(かんなびじんじゃ):神奈備神、坂根天神、今井天神 参拝。 天晴、後ろの木々が綺麗に刈られていた。 神南備とは 住宅地を歩くとすぐ、 龍田大社風の宮 龍田本宮 龍田大社は、 大和と河内の国境の龍田山と深く

          |低山ハイク|龍田大社〜神降しの風道「龍田古道」〜御座峰(第28経塚行所)

          |低山ハイク|葛城二十八宿、第28経塚(後編)〜亀の瀬、龍王社「龍田古道」、河内堅上

          2024年2月24日  近鉄大阪線「関屋」駅を出発し、明神山までの前編、 明神山から矢田丘陵の眺め、 下っていく。 脇道もいろいろありそうだ。 下り道は、 王寺町方面はよく整備されている、コンクリート道。 左折し、藤井ルートへ 途中、階段下りが続き 町中へ、 ルートを間違い、踏切へ出たが良い景色。 鉄道の下をくぐる道と繋がり、 大和川を渡り信貴山の方向へ。 JR大和路線に乗ると、いつも眺める看板の景色。 左折し、住宅地を抜けると「龍田古道」の案内がある 奈

          |低山ハイク|葛城二十八宿、第28経塚(後編)〜亀の瀬、龍王社「龍田古道」、河内堅上

          |低山ハイク|葛城二十八宿、第28経塚(前編)関屋〜明神山「送迎(ひるめ)道」〜

          昔、役行者は生駒宝山寺の般若窟に「般若経」を埋めた。 そして、「法華経」を和歌山の友ヶ島から和泉山脈、金剛、葛城、二上山を経て大和川の亀の瀬まで、山中やその付近の寺社などの二十八ヶ所に埋納したとされる経塚があり、葛城二十八宿という。 経塚とは平安時代の末法思想により,仏教経典を書写し、仏法滅亡後の経典の消滅に備えて地下に埋納し,その上に小さな塚を築いたということです。 そこは最近「葛城修験」として整備され、良くわかるHPもあり、 今回は第28経塚をHPの地図を参考にして歩

          |低山ハイク|葛城二十八宿、第28経塚(前編)関屋〜明神山「送迎(ひるめ)道」〜

          |低山ハイク|生駒の神仏「宝山寺」「龍光寺」*参詣本道〜生駒山〜摂河泉コース

          2024年2月18日  近鉄「生駒」駅、10時過ぎ着。 改札を出て左、陸橋を渡り商店街へ 真っ直ぐ歩き、右折、左折、 左側に、生駒大師堂。 少し歩いて右折、指差し石碑あり。 宝山寺への参詣本道。 ここからは住宅地を真っ直ぐ歩く。 右側に 熊鷹大明神、参拝。 振り返ると 住宅の切れ目、左脇からの眺め 鳥居。 過ぎると 般若窟と呼ばれる大岩壁が見える。 近鉄生駒ケーブル「宝山寺」駅からの交差点。 今では、カフェなどもあり、新しい空気が溢れているが 古くは「大阪の

          |低山ハイク|生駒の神仏「宝山寺」「龍光寺」*参詣本道〜生駒山〜摂河泉コース