『月の裏側は地球からは見えない』。とても印象に残った。人は、相対する人によって相手に見せる「顔」が違う。使い分けている。でも、本当の自分とはそれこそ、本当は「ない」のかも。「ある」ことが駄目なのではなく、使い分けることで保たれる社会がある、だけなのかも。
読書感想文。浅倉秋成の六人の嘘つきな大学生を読んだ。我々は人と接するときにその一面を見て人となりを判断しているが、その全てが見えているわけではない。大人になると表面的な付き合いが増え、本音で語り合うことも少なくなるが、その付き合いに何ほどの意味があるのかと考えさせられた。