【12月のAudible読書メモ①】
『ほろよい読書』
織守きょうや・坂井希久子・額賀澪・原田ひ香・柚木麻子
短編で読みやすいのに読後の満足感がどれも高い。
ここに出てくるお酒を一つ一つ飲んでみたくなるほど魅了された。
下戸なのに。
最後に収録されている『bar きりんぐみ』は、zoom飲み会で繰り出される様々なカクテルや映えるお酒のレシピに興味がそそられた。アイスの実とシャンパン、ガリガリ君と赤ワインとか、実際に作って写真を撮ったり、飲める人に出して「どう?どう?」って感想を聞きたくなるようなものがたくさん出てくる。
そして、時事ネタが盛り込まれたストーリーも共感ポイントがたくさんあって、酔っていなくても心があたたまるような話だった。
5人の作家さんのほかの作品も読みたくなる導入剤のような1冊。
『ほろよい読書 おかわり』青山美智子・朱野帰子・一穂ミチ・奥田亜希子・西條奈加
第1弾が良かったので、第2弾があることを知ってすぐに聴き始めた。
こちらもお勧め。最初に出てくる下戸の青年の気持ちに共感を覚えつつも、やっぱり飲めたほうが人生楽しそうと思ってしまう。特に、料理に合わせてお酒を変えたりするのは、私には到底味わえない世界だから。
でも、この短編集を聞き終えるころには、なぜか満たされた気持ちになるから不思議だ。
『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成
心理戦が始めってからは、ヒリヒリしながら読み進める。「これでは、救いがないじゃないか」という気持ちでストーリー展開を追う。伏線回収が始まりラストへ向かうとヒリヒリ、ドロドロからすっきりへ。
今、聴いているのは『三十の反撃』ソン・ウォンピョン。
韓国の作家さんの本は初めて。
住居や食べ物、歴史、就職、様々なことが知れて実に興味深い。
聴き終わったら、きっとこの作家さんの違う作品を探してしまいそうだ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また次のnoteでお会いしましょう。
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