【小説】意図ある【あとがたり】
・あとがたり 好きこそものの上手なれ、とはよく言ったもので、酷く一般的で非の打ち所のない言葉だと思います。好きだから上達が早いとはいうものの、個人差は生じるもので、上達速度が緩やで、徐行のように周りを気にしながらの成長に、ポジティブな感情は果たして存在するのか。大器晩成型というには遅咲きで、蒔かれた場所を疑い、肥料を疑い、自分を疑う。まぁ、自助努力不足と一喝されればそうなのですが、素直に受け入れられるものでもありません。好きと得意は違うもの、これも酷く普遍的であり、皆さんも一