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noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
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2023年2月の記事一覧

「衝動と生きて。」(詩)

「衝動と生きて。」(詩)

貴方の全てを喰らい尽くす。

いいとこ全部食べて

成長期。

気に入った悪いとこ

つい移る。

滅茶苦茶な常識ハズレ

理解を求めない餓鬼っぷり。

泣き腫らした顔が

清々しい。

貪欲な衝動。

所謂「エス」は

身を焦がすほどだ。

畢竟高等理想主義。

理想は遥か彼方。

揺れ動く身体と想い。

何処へ向かうでもないが、

僕は進む。

運命と少しの狂気と

後、理性に身を委ね。

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「固定概念のゼロ。」(詩)

「固定概念のゼロ。」(詩)

「知ったかぶるなよ。」

大人が子供に言う。

「しらないふりしないでよ!」

子供が大人に言う。

常識と言う名の固定概念。

いつしかみんなは

サンタクロースはいないと勘違いする。

「タイムスリップは出来ない」

と述べる。

誰がそんなことを決めたのか?

決めたのはきっと、誰かの常識だ。

決められたレールの上で

何故かそう信じ込んでしまう。

そんなの、誰も見たことないから

知ら

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「青空」(詩)

「青空」(詩)

お昼休みに

窓から外を見た。

外は綺麗な青空で包まれていて。

不満なんてなかったのに。

中は何かに支配されてる気がした。

狭い世界から金糸雀が旅立った。

青空へ旅立った。

きっかけを掴んだ悲しみ。

苦しくなって

支配に気付いた今に耐えられなかった。

苦しくてもよかった。

寄りかかる術がなくてもよかった。

外に出ることすら

確かに少しだけ怖いけど。

この中じゃ

幸せには

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「本能と理性の中で。」(詩)

「本能と理性の中で。」(詩)

満たされない!

まだまだ足りない!

荒れる衝動を飼い慣らして。

自らを追い詰めて

本気の自分を解き放つ。

[求めるものはなんだ?]

これが自分の求めるもの。

見つめてはじっと、

考えている。

何度も、何度でも。

闇も障壁も切り裂いて。

それでも、押し潰されそうになる。

[自分に足りないものはなんだ?]

ただ、考えて。

前を見据えて、その先は迷宮。

目の前には

ただ立

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「それだけの弱さが。」(詩)

「それだけの弱さが。」(詩)

悲しさの海にうずくまって。

誰かとの関係。

関係。

思い通りにならないだけでこんなだ。

自分を否定しては、

勝手に傷ついている。

仕方ないと言い聞かせても孤独だ。

誰かに認めて欲しいんだ。

甘えられない弱さが己を穿つ。

故郷の写真に甘えては。

文字の中に安らぎを探す。

人恋しくて。

荒む心は傷だらけ。

このままじゃいけないってわかってるけど。

誰かに甘えなきゃいけないだ

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「白紙の頁に。」(詩)

「白紙の頁に。」(詩)

口を塞いで、言葉を隠した。

言ってはいけないことがある。

吐き出せないことが苦しい。

楽になりたいと思うけど。

自身の幸福と、誰かの幸福を天秤にかける。

耐えれないけど、耐えなければならない時。

きっと、

自分ひとりじゃどうにもならない。

ここに吐いて終わろう。

自分は

とっくの昔に決めているんだ。

まだ、自分は生きたいと。

運命が

死を運んでくるまでは……

静謐。

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「自分を信じて。」(詩)

「自分を信じて。」(詩)

夜の小雨。

街から外に出れば、

そこからはなにも見えない。

一歩

また一歩。

荒んだ心に

雨が染みて。

いつか見える光を信じては。

道の果てへ

進む。

僕はただ、道を進む。

社会にはなんも影響がないことで。

他の人には、

無駄に見えるだろう。

学んで、知って、染み着いて。

生きて、足掻いて、努力して。

自らの正しさと自我を確立する。

その全部が、

無意味に終わっ

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「生き汚く、進め。」(詩)

「生き汚く、進め。」(詩)

0度の視線。

渇く声。

ただ、求められた水は。

流されるままだった水は

氷になる。

きっかけは、いつも単純だ。

固まった意識が砕かれないように。

向かう風すら

千変万化。

魔法のように

変わる移り気。

(……自分は、何者だ?)

きっと、何者でもないだろう。

遠く離れた理想。

きっと、愛して欲しくて。

ありのままをさらけ出して。

少しずつすり減らしては

やがて消えて

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「ジョーカー·アステロイド。」(詩)

心が灰になれば。

僕の全てが、

やがて星を穿つならば。

夢が鮮やかになる。

強くありたいだけと願う心は。

例えば。

誰かに恋をするだけで、

簡単に自壊する。

散々既に。

解っていた筈なのに。

閉ざされた退路には、

一つだけの扉。

そこには、僕が望む幸せがある。

空を飛ぶ夢を見る扉。

身体が灰になれば。

誰かの中に

灰の欠片があれば。

やがて、どこかで花が開く。

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「焦土の意思。」(詩)

「焦土の意思。」(詩)

明るい部屋。

暗い部屋。

スイッチ一つで切り替わって。

きっかけ一つで暴かれて。

空間、存在、座標、位置……

今、ここに自分がいること。

思考は遥か彼方。

心の中。

自滅専用破壊兵器は

安らかに朽ち果てていく。

衝動はいずれは

鳴りを潜めて。

心も穏やかになって。

鮮やかに微笑んだ。

やがて、

喪失は「生きる糧」になる。

何処かで聞いた言葉を懐かしむ。

一見した更

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「青春。」(詩)

「青春。」(詩)

きっかけは些細なことで。

誰かに背中を押されて。

僕は天国へも地獄へもいける。

手探り寄せた唯一が、

誰かに誉められた時。

頑張ったことを、

誰かに認めて貰えた時。

誰かが、

自分を必要だと言ってくれた時。

僕はそれに打ち込んだ。

マフラーから吹き荒れる風。

ちぎれたメモを拾う。

(……そこに、何が書いてある?)

きっかけは

ほんの些細なことで。

何かが背中を押したか

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「もう一度、何度でも。」(詩)

「もう一度、何度でも。」(詩)

さざめく風に。

取り残されたひとり。

何かに魅入られるように。

歩いて。

かさかさと、

歩いた鳥が飛んでいく。

地から空へ。

木々のざわめきと

風の爽やかさ。

自分のことを考える。

走馬灯でもないけど、

浮かぶこれまで。

セカイは変わった。

まるで、人は変われることを

自らで証明したみたいに。

身体に流れ込む空気と水。

風に舞う種。

巡環と洞窟。

獄から天へ。

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「運命の先へ。」(詩)

「運命の先へ。」(詩)

幸せの権利。

蔑まれても、疎まれていても。

認められなくても。

意志と願いがあるのなら。

誰にも奪えない

自分だけのもの。

荒廃したポストアポカリプス。

薄暗い景色と

明けそうな空の中。

反撃の狼煙を上げて。

知識、武器、状況、覚悟。

あらゆる自分の全てを使って進む。

囚われた鎖を断ち切って。

「立ち向かうんだ。」

自分は、きっと。
この出来事を忘れることはない。

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「失うということ。」(詩)

「失うということ。」(詩)

望み、不安、寂しさ。

暗がりの洞窟を抜けた先には。

きっと、目映い光が目の前を照らす。

その先に何が待っていても。

自我に自身を殺されても。

「進む」

……きっと、僕は頑固になっている。

何か、意地になっている。

たくさんのものを失った。

たくさんのことを託された。

たくさんのことを引き継いだ。

その分だけ、僕は。

その全部を、立派にこなして。

自分すらも、幸せにしようと

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