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「生き汚く、進め。」(詩)

0度の視線。


渇く声。


ただ、求められた水は。


流されるままだった水は

氷になる。


きっかけは、いつも単純だ。


固まった意識が砕かれないように。


向かう風すら

千変万化。


魔法のように

変わる移り気。


(……自分は、何者だ?)


きっと、何者でもないだろう。


遠く離れた理想。


きっと、愛して欲しくて。


ありのままをさらけ出して。


少しずつすり減らしては

やがて消えていく。


黒い影をじっと見つめて。


目を凝らした先には

今まで出会った人が投影されている。


少しの悲しみと、違和感。


もしも。


今までやってきたことが

信じられなくなっても。


命の重さ。


一人一人の血みどろ。


自分を信じるなら

いつか他人を信じれる。


……きっと、信じてすらもらえるだろう。


心の雫と詩。


溶け出した氷と激流。


逆境こそ、突破口だ。


どれだけ沈んでも。


嗚咽のような叫声には。


暗闇の底には

きっと、光が宿る。


身体中を巡るエクソソーム。


意地や信念が

「生きろ」と訴えるから。


後戻りなんて出来ないけれど。


立ち上がった背中に。


万雷の喝采と孤独感の中で。


恐怖と、惑いの中で。


また、一歩踏み出した。

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