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「それだけの弱さが。」(詩)

悲しさの海にうずくまって。


誰かとの関係。


関係。


思い通りにならないだけでこんなだ。


自分を否定しては、

勝手に傷ついている。


仕方ないと言い聞かせても孤独だ。


誰かに認めて欲しいんだ。


甘えられない弱さが己を穿つ。


故郷の写真に甘えては。


文字の中に安らぎを探す。


人恋しくて。


荒む心は傷だらけ。


このままじゃいけないってわかってるけど。


誰かに甘えなきゃいけないだろうけど。


周りが僕を置いていく。


ひとり、またひとり。


泣き崩れはそこにいる。


分かり合いたかった。


助けたかった。


救えない憂鬱に

塞がらない傷。


やがて

誰かのいる前では、

泣けなくなった。


泣き腫らしては息をして。


悲しさの海に沈む。


それでも。


与えられた優しさが

自分を突き動かす。


でも。


鮮やかに生きる僕の夢と

ささやかな復讐を一旦忘れて。


頼りたいんだ。


ただ、誰かの前で泣きたかった。


それだけなんだ。

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