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「青春。」(詩)

きっかけは些細なことで。


誰かに背中を押されて。


僕は天国へも地獄へもいける。


手探り寄せた唯一が、

誰かに誉められた時。


頑張ったことを、

誰かに認めて貰えた時。


誰かが、

自分を必要だと言ってくれた時。


僕はそれに打ち込んだ。


マフラーから吹き荒れる風。


ちぎれたメモを拾う。


(……そこに、何が書いてある?)


きっかけは

ほんの些細なことで。


何かが背中を押したから、

人は変われるんだ。


窓の外は、新たなセカイ。


扉の向こうは、僕の未来。


桜は散って。


三年、また3年。


色々あって、

僕らは変わって。


色々あって、

世界も変わる。


苦しみ、痛み、悲しみ。


これだけの表現じゃ、

まだまだきっと。


足りないだけの、キズだらけ。


夢に見た恋には、

「゛」なんてなかった。


手に掴むものにも、

自信があった。


揺らぎ、後悔、捨てきれない。


全部自分だ。


「ソレ」も、「アレ」も。


全部自分だ。


きっかけなんて、

些細なことだ。


何より、自分が嬉しかったからだ。


そこから

全部、はじまったんだ。


下らなくてもいいんだ。


小さな石でも、

水面に波紋が広がるように。


強い意思は、

やがて星すらも穿つ。


そんな空想と、

理想論ばっかでした。


きっと、ずっと。

恥ばっかでした。


身体に残る

傷痕ばっかでした。


……それでも、確かに僕の青春でした。

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