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「自分を信じて。」(詩)

夜の小雨。


街から外に出れば、

そこからはなにも見えない。


一歩

また一歩。


荒んだ心に

雨が染みて。


いつか見える光を信じては。


道の果てへ

進む。


僕はただ、道を進む。


社会にはなんも影響がないことで。


他の人には、

無駄に見えるだろう。


学んで、知って、染み着いて。


生きて、足掻いて、努力して。


自らの正しさと自我を確立する。


その全部が、

無意味に終わったとしても。


自らを滅ぼす結果を招こうとも。


それはきっと、

自らの幸福へと繋がっていく。


罪を重ねて、この身体を血で汚しても。


死んでないのなら、

目の前の道は閉ざされない。


現実はフィクションより甘くない。


物語から抜け出せば、

更に黒く、濁り輝く世界だけだ。


何かしても、何もしなくても。


世界は変わっていくし、

現状維持なんて有り得ない。


屈するために、首を差し出すのも。


気持ちが揺らいで、諦めるのも。


味気ないな。

つまんないだけ。


誰もが悔しがるくらい

鮮やかに笑って生きることが。


最高に楽しい無駄を楽しむのが。


この世界を作った奴への。


不幸を手引きした奴らへの。


無力な自分の

唯一できる復讐だと。


そう、信じてるんだ。


だから。


一歩

また一歩。


荒んだ心に

小雨が染みて。


自分を信じては、

道の果てまで進む。


僕は

ただ、笑いながら道を進む。

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