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「もう一度、何度でも。」(詩)

さざめく風に。


取り残されたひとり。


何かに魅入られるように。


歩いて。


かさかさと、

歩いた鳥が飛んでいく。


地から空へ。


木々のざわめきと

風の爽やかさ。


自分のことを考える。


走馬灯でもないけど、

浮かぶこれまで。


セカイは変わった。


まるで、人は変われることを

自らで証明したみたいに。


身体に流れ込む空気と水。


風に舞う種。


巡環と洞窟。


獄から天へ。


死から生へ。


誰かに救われた再生の物語。


自分の無知と無力を知って。


取り残されたセカイで、

何かに魅入られたように進む。


僕は変わった。


まるで、

セカイは何度でも生まれ変わることを

暗示するかのように。


咲いた花は心に宿して。


風に揺れる恋情は、

いつか誰かに与えたい想い。


間違いでも、

かつて僕が救われたように。


足踏みをやめて、僕は飛ぶ。


相手のことを考える。


歩み寄って。

もう二度と、今度こそ。


助けて、

せめて邪魔にならないように。


間違った確かな感情で、

その人を傷つけないように。


せめて自分で、

決断できるように………

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