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あまねく紡ぐ次代の民藝=「萬画(ミリオンアート)」の世界

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【Webtoon制作会社による】Webtoon制作をもっと効率化するツール開発の話

【Webtoon制作会社による】Webtoon制作をもっと効率化するツール開発の話

スマートゲートのWebtoon制作スタジオ広報担当の砂田です。

9月1日、弊社はプレスリリースにて「Webtoon制作における作業効率化ツールの開発」に着手したことを発表いたしました。

https://www.dreamnews.jp/press/0000286008/

今回のnoteでは、こちらの発表に関して「なぜツール開発に着手しようと思ったのか」「どんなツールを構想中なのか」など、プレ

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Amazonで無料本が150万回DLされると、漫画家の生活はどう変わる? Kindleインディーズマンガの成功事例

Amazonで無料本が150万回DLされると、漫画家の生活はどう変わる? Kindleインディーズマンガの成功事例

今年3月より、Kindleインディーズマンガ(以下、Kindleインディーズ)で絵日記漫画の無料配信を始め、150万回以上ダウンロードされたというぬこー様ちゃんさん。

今、ネットで最も注目を集めるクリエイターの一人です。Twitterでは、30万人以上にフォローされています。

ご自身の体験がキャッチーかつ分かりやすく描かれる絵日記漫画は、思わずぐいぐいと読まされてしまう魅力があります。

そん

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漫画は世界展開が前提になっていく? 少年ジャンプ+編集部が見据える未来

漫画は世界展開が前提になっていく? 少年ジャンプ+編集部が見据える未来

こんにちは、クリエイターのためのお金やキャリア、テクノロジーの事例について紹介する媒体「クリエイターエコノミーラボ」編集部です。

今回は、少年ジャンプ+編集部にご協力いただいての記事となります。

Web・アプリの漫画雑誌サービスとして、「ジャンプを超える」ことを掲げ、創刊から約8年の間、運営されてきた少年ジャンプ+。

編集部ではよりクリエイターの活躍の場を広げるため、積極的に新しいWebサー

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「10年前は銀行口座を晒していた」月額制ファンコミュニティで生活する漫画家は、ファンからの支援をどう得てきたのか

「10年前は銀行口座を晒していた」月額制ファンコミュニティで生活する漫画家は、ファンからの支援をどう得てきたのか

漫画家でありながら、趣味である豪快な料理のブログなど、ジャンル問わずさまざまなコンテンツをインターネットに放ってきた小林銅蟲さん。

1年ほど前に子どもが生まれたこともあり、制作活動ペースを抑えていますが、月額制ファンコミュニティ「pixivFANBOX」を通じたファンからの支援で生活できているそうです。

彼がファンから支援を受けていたのは10年近く前から。当時はネットに銀行の口座番号を公開して

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さいとう・たかをとは|マンガ界にもたらした「劇画」と「ハリウッド式の制作体制」について紹介

さいとう・たかをとは|マンガ界にもたらした「劇画」と「ハリウッド式の制作体制」について紹介

2021年9月24日、さいとう・たかを先生が亡くなった。誰か有名人が亡くなって「あぁ、ちょっと悲しいな」ってのは久しぶりでした。

それは彼がマンガ界にもたらした偉業を存じているからで、水木しげる先生や赤塚不二夫先生が亡くなったときにも感じたが「日本の文化を作り上げた人がまた1人……」という、なんともふんわりした寂しさだった。

大学生のころ「アフリカ!」でおなじみ「アストロ球団」から劇画にハマっ

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【創作】優れた作家、物書きは耳が良いらしい。

【創作】優れた作家、物書きは耳が良いらしい。

いい作家は耳がいい?

まだ、漫画の編集をしていた頃、
大好きな漫画家さんの
デビュー40周年本を
計画したことがありました。

それで、まずは
歴代の編集担当さんに
許可とネタ集めを兼ね
挨拶して回ったことがあります。

その時、ある編集さんは
「あの漫画家は耳がいいからね」
と言ったんです。

私は不意をつかれたというか、
何を言われたか分からず、
しばらく意味を考えました。

たしかに、あ

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漫画家等個人クリエイター向け 政府のコロナ支援策まとめ(随時更新)

漫画家等個人クリエイター向け 政府のコロナ支援策まとめ(随時更新)

2020/4/16最終更新

フリーランスに限らず、網羅的に調べられた情報も出始めました。
・マスク以外に何が補償されるのか調べてみた
・マネーフォワード社による個人(法人も)向助成金まとめサイト

私のほうは、漫画家・フリーランスに絞った記事として、引き続きです。

----以下、本文

個人事業主のクリエイターが使えそうな政府のコロナ支援策をまとめてみました。ほぼ≒でフリーランスの方にも参考に

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2020年の目標とか

2020年の目標とか

あけましておめでとうございます。若林稔弥です。
今年もよろしくお願いします。

今年の目標は「生産量を上げる」です。
去年はだらだら仕事することに慣れてしまって、すっかり生産量が落ちてしまいました。
このままでは、死ぬまでに温存されてるアイデアを形にすることができません。

今年は4月までに週8P、8月までに週16P、12月までに週24Pを目指します。
現状、下書きに時間をかけすぎているので、適当

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令和時代の漫画家たちはどう生きるか -原稿料、印税に次ぐ第三の収益源は何か-

令和時代の漫画家たちはどう生きるか -原稿料、印税に次ぐ第三の収益源は何か-

最近は、「令和時代の漫画家たちはどう生きるか」というテーマで漫画家さんのこれからの生き方について考える機会が増えた。

僕が取締役をやっているナンバーナインという会社でも電子書籍配信代行サービスや漫画家限定確定申告代行サービスなど、「漫画をつくる」以外の領域において漫画家たちの強力な武器になるような事業を展開していることから、自然と漫画家の立場に立って物事を考えることが癖になっているのだと思う。

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キャラが何考えてるのかわからない問題

キャラが何考えてるのかわからない問題

お世話になっております。若林です。

新人のネームでよく見る問題の一つに「キャラが何考えてるかわからない」というものがあります。

「何を考えてその行動をしたのかわからない」
「どういう気持ちでこの表情をしてるのかわからない」

僕も新人の頃、こんなようなことをよくやったような気がします。

じゃあキャラの考えてることを台詞や心の声で描けばいいと思うじゃないですか。
もちろんそれで解決する場合もあ

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「理想を眺める描き方」と「現実を投影する描き方」について考えてること

「理想を眺める描き方」と「現実を投影する描き方」について考えてること

お世話になっております。若林です。

僕はキャラを描く時、「こんな人達がこんなことしてるのを眺めたい」っていう思考と「自分自身を投影させた人物を動かしたい」っていう思考で描く時があります。
「徒然チルドレン」の時は前者の「理想」で描いていて、「幸せカナコ」では後者の「現実」で描いています。

僕が漫画を描けるようになったきっかけは、二つあります。

一つは「影響を受けた漫画」のコラムでお話しした、

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売れるためにやってる最低限のこと

売れるためにやってる最低限のこと

お世話になっております。若林です。

僕は売れてる作家さんに「どうすれば売れますか?」ととりあえず訊いてみることがよくあります。
大体は「わからない」とはぐらかされますが、たまに真面目に答えてくれる先生もいます。

逆に僕も訊かれることがあります。
僕は「わからない」って答えるタイプです。

どうせ面白い漫画を描くしかないんだろうなって思ってます。

ただそんなこと言ってもえなりかずきですし。

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描きたいものが見つからない時にすること

描きたいものが見つからない時にすること

お世話になっております。若林です。

僕は普段、描きたいものが無くなるということはあんまりありません。
いつか描いてみたいなーっていうネタはたくさんあります。
でも、今何か描かなきゃいけない時に、ちょうどいいネタが見つからないということはよくあります。

自分の中に描きたいものが見つからない時は、他人が喜びそうなものを考えるようにしています。

例えばうちの妻はあまり漫画に興味が無い人間です。

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自分の「漫画家になりたい理由」をランキングにしてみた

自分の「漫画家になりたい理由」をランキングにしてみた

お世話になっております。若林です。

漫画家になりたい人ってどうして漫画家になりたいんでしょう。
もちろん「漫画を描くのが好きだから」なんでしょうけど、それが一番の人ってどれくらいいるのかなと。

そこで僕個人の「漫画家になりたい理由ランキング」を発表します。
1位…毎朝満員電車に乗らなくて済む
2位…面倒な人間関係を避けられる
3位…勉強・就活しなくて済む
4位…売れれば人気者になれる
5位…売

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