見出し画像

描きたいものが見つからない時にすること

お世話になっております。若林です。

僕は普段、描きたいものが無くなるということはあんまりありません。
いつか描いてみたいなーっていうネタはたくさんあります。
でも、今何か描かなきゃいけない時に、ちょうどいいネタが見つからないということはよくあります。

自分の中に描きたいものが見つからない時は、他人が喜びそうなものを考えるようにしています。

例えばうちの妻はあまり漫画に興味が無い人間です。
最近は海外ドラマか、YouTuberの動画ばかり観ています。
そんな妻でも楽しめる漫画……と考えてると、いろいろとっかかりができて考えやすいんです。

自分が描きたいものより、他人に描いてあげたいものを考えた方が、客観的になれるんですよね。

他人が喜ぶものを考えることをきっかけに、自分の描きたいものに気付くことができますし。
何より、他人の喜びそうな漫画を描いて実際に喜んでくれたら嬉しいので、やる気が出ます。

さらに明確な読者がいると「何をどう伝えるか」「どんな感動を届けたいか」などの企画設計まで考えられるんですよ。

ちなみに編集さんの喜びそうな漫画を考えようとしていい案が浮かんだことは一度もありません。
たぶんその人に喜んで欲しいという気持ちが大事なんでしょう。愛の差ですね。

それから僕は新人さんの相談に乗ってネタ出しに付き合うこともあるんですけど、この作業も大好きです。
「この人がこれ描いたら楽しそう」っていうのを考えるのって、なんか楽しいんですよね。
しかもやってるうちに「この人だったらこう描けばいいけど、僕だったらこう描くな。」っていうのも思いつきます。
みんなもっと相談してくれればいいのにと思います。

そもそも自分の描きたいものをストレートに考えたらいいのかもしれませんが、それだと難しいんですよね。
他人の好みや、どう喜んで欲しいかを考えるとっかかりにした方が、いい案が浮かびやすいです。

漫画はコミュニケーションですしね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?