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意味の図画と言葉の工作、このふたつで僕は文章をつくる

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図画とはクリエイティブであり、工作とはエンジニアリングである。実用に資する公的に正しい文章は、伝達と行動を企図した徹底的な他者志向から生まれる。 文化人や知識人は世の言葉の乱れ… もっと読む
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2022年10月の記事一覧

10本論文について

修士課程の大学院生だった頃,指導教員の授業を取ると「10本論文」という課題をやらされた.自分の好きな分野で論文を10本読み,個々の論文の関係をまとめろという課題である.論文の関係というのは,例えば「著者が同じ」「研究室が同じ」「引用関係にある」「後続の研究である」などである.全ての論文を読んで,こういった関係をノードとエッジで作図し,プレゼンするというのが課題である.作ってみると木構造になりがちで

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オノマトペとデザイン

オノマトペとデザイン

こんにちは!

ポケモンと漫画が好きなデザイナーの園田です。
今日は漫画好きの方には馴染みが深いかもしれない、オノマトペについて書いてみます。

オノマトペって?
オノマトペとは、さまざまな状態や動きなどを音で表現した言葉のことです。(擬音語・擬声語・擬態語を包括的に言います)

例でいうと某漫画でよく出てくるドン!とかですね。

種類
オノマトペには種類があって、以下のように分類されます。
・物

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noteの記事の9割は「説明」です

noteの記事の9割は「説明」です


1.noteの9割は”広い意味”で説明である

noteにおけるほとんどの記事が「何かを説明する」ものです。

👇👇手順の説明

👇👇言葉の成り立ちの説明

👇👇夫婦円満の秘訣(?)の説明

ここで私がいう「説明」とは、広義の説明です。
広義の説明は、

を含みます。

noteのトップページに行って、記事の一覧を見たら、「ほとんどが説明だ」と思われるのではないでしょうか。

2.社

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ネタにはするよ?そのほうが何かと面白いからね。

→こんな自己中な事を言う物書きを、誰が信用するものですか。
そんなマネをしているから、人が離れていくのですよ。

世の中がそんな物書きばかりだったならば、世も末です。

思い浮かぶことを文章にまとめられない(文章を書く心がけ)

思い浮かぶことを文章にまとめられない(文章を書く心がけ)

質問結城先生、はじめまして。

恥ずかしながら、私は文章を書くということがまったくできません。

いくつか思い浮かぶことがあっても、それらの関係性を考え、論理的なひとつの文章にまとめることがどうにも苦手です。完成まで何とか持っていけたとしても、そのためには途方もなく時間がかかります。

このような状況を克服するために有用な練習方法をおうかがいしたいです。

現在は、人の文章から構成を読み取ってそれ

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歌詞を飲み込んで人生が潤った話

歌詞を飲み込んで人生が潤った話

「こちら神なのでお願いします」

メンバーにサクッと投げられた動画。それとともに添えられたメッセージ。

「言葉の使い方がめちゃくちゃ参考になるから、標語力や抽象化力的にもみんなに見ておいてほしい」

前置きはこのくらいにして、言葉を味わう2分間へいざ。

歌って何も考えずに聞くと、「歌がうまいな」とか「メロディがいいな」くらいで終わってしまうものです。そこで、「歌詞に着目する」と随分違って聞こえ

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文章にとって、一番限られているリソースは読者の思考体力

文章にとって、一番限られているリソースは読者の思考体力

文章を読んでもらう時、一番意識する要件。
大体の人は、読みやすさって答えると思うし、俺も以前だったらそう答えると思う。しかし、なぜ読みやすさが重要か、もう一段掘り下げて考えるようになった。

文章は読みやすくないといけない、その本質は読者の読解するための体力は有限のリソースだからで、特に過労不眠不休が蔓延している日本社会では、読解体力とでも言うべき思考能力は枯渇しているのが標準だ。

これは半分は

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大阪と東京で笑いのツボが違うのは「失礼」の基準の差かもしれない

 Twitterでバズったのでせっかくだからちゃんとまとめてみます。本記事は投げ銭形式です。

筆者の違和感 筆者は18まで兵庫県育ち、大学は27まで京都で、そこから5年くらい仕事で東京にいた。いまはひょんなことから関西圏に戻ってきている。
 東京では笑いが通じない。そのことは知っていた。だが想像以上だった。
 会社の同僚を笑わそうとしていろいろなことをしたが全くリアクションがなくて逆に驚いた。例

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「する」を置き換えると、文が変わる【文章術042】

「する」を置き換えると、文が変わる【文章術042】

僕のnoteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うためのポイントを解説し、練習課題を出していく。

今回は、万能な動詞の「する」に頼らず、物事に合わせた動詞を選ぶことで、文の雰囲気を変えていきたい。

ついつい「する」に頼りがち「する」は便利な動詞だ。大抵の動作において、「〜をする」と言う表現を使えば、文として成り立ってしまう。

ゲー

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