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#場所
まるで古代遺跡? 緑に飲み込まれた幻の絶景廃村を探す(東京都) #鳩和荘編
(前回)
廃村・廃墟は地図に載っていない。
なぜなら、地図とはいまこの世に存在する場所にたどり着くためのものだから。
というわけで、我々はインターネットの海に漂流する先人たちの記録だけを頼りに、廃村のありかを調査した。
事前におおよその場所は把握できたので、あとは実際に足を運んで確かめるのみである。
我々は5月某日早朝、JR河辺駅前に集合した。
ここで車を借りて、廃村を目指す。
今回の目的
阿佐ヶ谷・とある事件を目撃した神社~東京を念入りに散歩する~
馬橋稲荷神社(阿佐ヶ谷)
東京を、誰よりも念入りに散歩してみようと思う。
はじめての試みなので、個人的に思い入れのある場所から始めたい。
十八歳で上京した僕が、一人暮らしを始めた街、杉並区阿佐ヶ谷である。
若かった僕は、この街でたくさんのお酒を飲んだ。そして、たくさんの人と出会った。「一番街」では何度酔いつぶれたか分かったもんじゃないけれど、楽しい思い出は数えきれないほどたっぷりある。
JR
東京を念入りに散歩する。※散歩リクエスト募集中
東京を誰よりも念入りに散歩しようと思う。
理由を話そう。ちょっと固い話だけれども。
「豚に歴史がありますか?」
「百姓の歴史を学びたい」と言った学生にそう問うたのは、むかし東大で助教授をしていた、平泉澄という歴史家だ。
平泉は大東亜戦争を擁護する歴史観・皇国史観の親玉的存在として知られている。
平泉にとって、歴史は国が消費するべき大きな物語だった。
昨今、ウクライナ情勢などの国際的な揺らぎか