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野苺の実る頃

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わたしがやっとエッセイの書き方を分かってきた頃。 エッセイになれたもの。
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青春を自粛しないで

青春を自粛しないで

10月1日木曜日。

毎年この日はやってくるけれど、今年の10月1日は例年とはちょっぴり違う。
今まで、触れるか触れないかすれすれのところで生きてきたわたしが、その「社会」の中にあとちょっとで飛び込んでいくんだって自覚する日。

内定式の日だった。

今年の内定式はオンラインでの開催が多いらしい。わたしが入社する企業も例にもれず、式が始まってからずっと画面の上の人から話を聞いたり、これから同期にな

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これからも素敵なところへ連れてって

これからも素敵なところへ連れてって

「ニュースをお伝えします。今週末、特別警報級に発達すると見られる台風10号が九州に―――」

9月の初め頃、こんなニュースを何度も耳にした。

大学に入って一人暮らしをするようになってからも、何度か台風が来たことはあったが、今回は何といっても「特別警報級」。

スーパーに行っても、何となく家の近くを歩いていても、どこにいても、いつもよりすれ違う人たちの心がどこかざわついているように感じた。

私も

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「私らしい」を追いかけて

「私らしい」を追いかけて

「好きな色、何色?」
小さい頃からよくされる問いかけ。

私はいつもすぐに、
「水色かな!」と答えていた。

夏生まれの私にとってぴったりの色。

この色の服を身に纏えば、必ず「似合うね」と言ってもらえる特別な色。

水色という色は、いつもわたしの心に自信を持たせてくれた。
これからもずっとずっと水色一途で生きていくんだと思っていた。

それなのに。

2年前からわたしは赤という色が素敵だと思い始

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3年間のバイトで貯めた100万円の使い道を見つけた話

大学1年生の6月に、私ははじめてのアルバイトを始めた。

高校の頃からずっと憧れていたアルバイト!

「たくさんお金を貯めて、
友達といっぱい旅行したり、
かわいいお洋服やコスメを買ったり、
大好きなジブリのグッズに貢ぐんだ〜!」

私はこんなことを考えながら、私はいつもルンルン気分で働いていた。

時間が長く感じてしまう日がないわけじゃないけれど、
雑貨が好きな私に100円ショップでのアルバイト

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親友から手紙をもらった話〜その手紙と私の思い〜

親友から手紙をもらった話〜その手紙と私の思い〜

【一つ前のnoteで、その友達との関係や手紙をもらうまでの簡単なストーリーについて書いていますので、そちらを先に読んで頂けたら嬉しいです!】

手紙を開けると、最近はなかなか見る機会のなかった、その子らしい、小さくて美しくてどこか繊細な文字が、2枚の便箋にぎっしりと詰まっていた。

はじめの方には、私と出会ったときのことや、大学受験とかサークルのことを振り返ってのことが書かれていた。

出会ったと

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親友から手紙をもらった話〜手紙をもらうまで〜

親友から手紙をもらった話〜手紙をもらうまで〜

先日、22歳の誕生日を迎えました。

今から約2年前、私が20歳のとき、22歳の誕生日を迎えた先輩が、

「22歳になった途端、急に歳が増えるのがあまり嬉しくなくなったよ」
と言っていたのを聞いて、

「嘘だ〜!20代前半でそんな風になるはずがない、ましてや誕生日大好き人間の私ならなおさらだ!」

なんて思っていたのに、今回の誕生日ではなんだか少しだけその気持ちが分かった気がして、これが大人になっ

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今まで何となく手を出せなかったものに手を出してみる

今まで何となく手を出せなかったものに手を出してみる

数年くらい前から、Twitterで綺麗な写真を見かけることが増えました。

写真を本業にされている方や、週末カメラマンのような方まで、
本当にたくさんの方が、その方らしい素敵な写真を投稿されています。

私は、個人的に星とか夜空とかの写真が好きなのですが、

ベッドに寝転がってその写真を見ていると、
その日1日の疲れが癒されるのはもちろん、
なんだがその星空が夢に出てきそうな気がして、寝る前の自由

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就活を終えて

就活を終えて

先月の中旬頃、私は大学3年生の9月から第一志望だった企業から内定を頂き、就活を終えました。

今年はコロナの影響もあって業界によってはなかなか進まない方も多く、自分が報告することで焦らせてしまうのは悪いと思い、同じく就活の年の人たちにはほとんど言わずひっそりと過ごしてきました。

内定を頂いた当初はとても嬉しく、私はこれから長いことここで働くんだと思ってとてもわくわくしていました。

でも今になっ

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わたしの文章の書き方改革!

わたしの文章の書き方改革!

noteを始めてから、私は今までよりも、明らかに文章を読む量が増えました。

今までは、TwitterでバズったツイートとかYouTubeとかばかり見ていたのに、

最近ではフォローしている方の文章を読みあさってみたり、小説を読んでポロポロ泣いていたり‥‥
私にとっては革命!といっても言い過ぎではないくらい大きな変化です!

今日は、その中で最近感じた文章の書き方についてお話していこうかなと思いま

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日常の幸せ度をあげる魔法の言葉

日常の幸せ度をあげる魔法の言葉

私は最近、何気ない日々をちょっとだけ幸せにする、魔法の言葉を見つけた。

「本当はそうしたいっちゃろ?」
(本当はそうしたいんでしょ?)

「本当はそれがいいちゃろ?」
(本当はそれがいいんでしょ?)

これです!

何か特別な呪文というわけではないが、これを心の中で唱える、もしくは、いっそのこと口に出してみる。

「もう、あなたがそうしたい/それがいいってことはもう1人の自分にはバレバレなんだよ

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私は他人を怒ることができない

私は他人を怒ることができない

突然ですが、
私には、今までの人生の約半分である、約10年間も抱え続けている悩みがあります。

それは…

他人を怒ることができない。

人を叱ることができない。

もしかしたら、中には
「自分はすぐカッとなってしまうタイプだから、うまく感情をコントロールして、怒らずにいられるだなんて大人だよ」
なんて思う人もいるとは思います。

ただ残念なことに、私の場合は自分の中に生まれたマイナスの感情を、

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電卓を叩く音

電卓を叩く音

私は毎月最終日になると、その月に使ったお金の総計と、項目別の合計を電卓で計算します。

最近では家計簿アプリを使っているという人も多いみたいで、実際に私の周りで家計簿をつけている人もアプリを使っている人がほとんどです。

実は私も何度かアプリに移行しようと思ったことはあるのですが、結局未だに電卓のままです。

アプリとかエクセルの方が効率がいいのにと思う方もいると思うのですが、私がこれらに移行しな

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