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喫茶/カフェ

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地域の個人商店みたいなマンションを建てたい

地域の個人商店みたいなマンションを建てたい

私が生まれ育った東京の下町・荒川区には元気な個人商店が並んでいます。

地域に根を張り営まれてきた店構えは、もはやこの地から生えてきたような馴染みっぷり。新参者が一朝一夕で真似できるものではありません。そういうお店はどこかご店主のキャラクターが乗り移ったような雰囲気もあって、消えたら二度と生まれない存在。

これって、個人商店だけでなく、マンションなどの建物にも当てはまるんじゃないかと思います。

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元建築家が自宅をリノベして考えた、「リノベーションの教科書」

元建築家が自宅をリノベして考えた、「リノベーションの教科書」

4年ほど前、中古マンションを買いリノベーションをしました。

僕は、大学で意匠設計(わかりやすく言うならデザイン)を学んだ後、設計事務所に勤めていました。

建築をやる人にとって「自邸」は相応の思い入れがあります。というのも、自邸はとにかく「自分の好きにやれる」から。著名建築家の中でも、少なくない数が自邸の設計が話題を呼び、名を知られるようになっています。

正直、僕は建築の道を突き詰められない…

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140万のECの海を漂いながら、 わたしが「当たり前」をわかりやすく書く理由

140万のECの海を漂いながら、 わたしが「当たり前」をわかりやすく書く理由

「あの瞬間、都心の一等地のビルとうちみたいな郊外のお店の立地条件がリセットされたように感じたんですよ」

幾度となくそんな話をこの1年は重ねてきたように思う。
そう。ここでいうあの瞬間とは2020年4月7日。
政府がはじめて緊急事態宣言を発令したあのタイミングのことだ。

都市の主要な駅近くの商業施設は休業を余儀なくされ、小さなお店を営む個人事業主である自分も、そもそも営業を続けるのか、ネットスト

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カレー屋だけど、ただのカレー屋じゃない。「良い出会い」を生み出すカレー屋で、一緒に働く仲間を募集します

カレー屋だけど、ただのカレー屋じゃない。「良い出会い」を生み出すカレー屋で、一緒に働く仲間を募集します

土曜日、朝9時55分。
東住吉区、山坂神社の近くで隠れ家のようにひっそりと佇む場所。
(ガラ・・ガラガラ・・・バン!)
店主らしき男性が、店から出てきてシャッターを開けた。一面ガラス戸になっているため、朝の光が店の中にいっきに差し込む。

もともと倉庫として使われていたために高い天井、粗いながらも開放的にリノベーションがされているその場所は、中に入ると少し香辛料の匂いが漂ってくる。店主はテーブルを

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無職になってから半年、人生を耕す

無職になってから半年、人生を耕す

1年しかいなかった正社員を辞めて、半年以上が過ぎた。
適当に食い扶持を稼ぎつつ、無職と名乗りながらバーに立った。
決して誇れる状況じゃないが、金も仕事もないこの期間が、
光り輝くほどに価値があった。何ものにも代えがたい貴重な経験を次々にできた。

これはそんな思い出を作ってくれた人たちへの言葉と記録。
こんなにいいことだけだった時間を長く過ごせたことはなかった。

フリーターを経て、1年間在籍

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「喫茶ランドリー」はどうしてヤバい?市民の能動性を引き上げ、受け入れる。グランドレベルの壮大な実験がはじまりました。

「喫茶ランドリー」はどうしてヤバい?市民の能動性を引き上げ、受け入れる。グランドレベルの壮大な実験がはじまりました。

グランドレベルの企画・運営で、昨年2017年12月にプレオープンし、2018年1月5日にグランドオープンした、ちょっとだけ話題となっている「喫茶ランドリー」は、ただのランドリーカフェではありません。そこには、0歳児から高齢者までの、たとえばこんな自由な使い方、過ごし方が展開されています。

代表の田中がグランドレベルという会社を設立したのが、2016年9月。それ以前から会社設立の話は方々にしていた

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小1起業家 〜900円借金して、コーヒー屋を家庭内起業〜

小1起業家 〜900円借金して、コーヒー屋を家庭内起業〜

これは、小1の息子がおこづかいを増やしてポケカを買うためにとった行動が結果的に、彼にとって「数字/お金/仕事」の学びにつながった話です。

1:おこづかい講座小1になった息子はポケモンカードゲームにハマっていました。おこづかいは月に100円。ポケカは強化拡張パックで150円。もっといろんなポケカが欲しい。

どうしたらおこづかい以外で稼げるか悩んでたので、100円払ってもらって「おこづかい講座」を

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『土鍋で珈琲を淹れたら色々解決した』 主婦の楽園「百合珈琲」の話

『土鍋で珈琲を淹れたら色々解決した』 主婦の楽園「百合珈琲」の話

兵庫県宝塚市には「小林」という駅がある。

「小林」と書いて「おばやし」と読む。

阪急電車の創設者であり、元テニスプレーヤーの松岡修造さんの曽祖父、小林一三さんに縁があると思いきやそんなことはない。

映画にもなった有川ひろさんの小説「阪急電車」で舞台になったことがあるものの、本当に知る人しか知らない駅である。

宝塚といえば「宝塚歌劇」

県外の人からは華やかなイメージが先に立つけれど、それは

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