小山和之 / designing

designing編集長 / weaving代表取締役|デザインを伝える仕事をしていま…

小山和之 / designing

designing編集長 / weaving代表取締役|デザインを伝える仕事をしています。 ex-Apple Retail、建築設計事務所、デザインコンサル。ご連絡:contact[at]weaving.co.jp

最近の記事

designingが考える「コンテンツの資産化」という可能性

先日、サイトリリースと合わせて、こんなnoteを出しました。 この中で、designingのメディア事業の注力点・提供価値に、コンテンツの「資産化」という表現をしています。 リリースに合わせて語るには少々伝えたいことが多すぎるので、詳細は端的にしたのですが、この「資産化」に関してポジティブな意見をいくつかいただいていたので、裏話的なその背景と、実際に見えてきている事例(すでに出しているもの以外を含めて)をまとめてみようと思います。 「質」を評価できないジレンマ「資産化」

    • 2020

      毎年、書こうと思いながら書けない振り返りを「今年こそは・・・」と思い、23:20から書き始めた。もしこの記事を読む人がいれば無事に形になったのだと思う。 (※結果、書き終えたのは2日の夜中なので、全く間に合ってない) 皆まで言わずとも、社会情勢的に大変な1年でそれなりに山あり谷ありだった。トピックをいくつか挙げながらまとめていきたい。 関わらせてもらった仕事のことありがたいことに、今年も書き手として、編集者として本当にたくさんのコンテンツに携わらせていただいた。あくまで

      • 元建築家が自宅をリノベして考えた、「リノベーションの教科書」

        4年ほど前、中古マンションを買いリノベーションをしました。 僕は、大学で意匠設計(わかりやすく言うならデザイン)を学んだ後、設計事務所に勤めていました。 建築をやる人にとって「自邸」は相応の思い入れがあります。というのも、自邸はとにかく「自分の好きにやれる」から。著名建築家の中でも、少なくない数が自邸の設計が話題を呼び、名を知られるようになっています。 正直、僕は建築の道を突き詰められない…と思った人間なので、その道でキャリアを積んでいる方と比べては大した知識もスキルも

        • 「写真お願いできます?」と聞かれた編集・ライターに贈る、予算別カメラレコメンド

          「いやいや、プロにとってもらった方がいいと思いますよ?」と思いつつ、予算やスケジュールの兼ね合いで、編集者・ライターが撮影することは少なくありません。 依頼する側も、「まぁプロじゃないから」という気持ちで依頼はしてくれているはずですが、かといって「え、スマホ?」というクオリティのものを出すわけにはいきません。 あ、もちろん、プロに任せれば技術で機材をカバーできるので、スマホでもいい感じのカットを撮ってくれるかもしれません。でも、我々は素人。機材で技術をカバーするしかないん

        designingが考える「コンテンツの資産化」という可能性

          30㎡→3.8㎡のオフィスに移転したので、机周りを最大限すっきりさせた

          2月、オフィス移転を機にデスク周りのもの一式を再度整理し直した。前に借りていた物件とは環境もオフィス自体の目的も大きく変わったため、今回はその経緯とともに、アップデートしたオフィスの机周りを紹介したい。 この記事はnoteではおなじみ、Go Andoさんによる『デスクをすっきりさせるマガジン』の提供でお送りします。(提供とは) 30㎡→3.8㎡へ移転した理由弊社はほぼ個人事業主に近いかたちで、何人かのパートナーさんとご一緒しつつ仕事をしている。なのでオフィスといってもほぼ

          30㎡→3.8㎡のオフィスに移転したので、机周りを最大限すっきりさせた

          自分と向き合う“手段”を知る

          昨日、ハワイ行きの航空券を買った。 前回いったのはちょうど4年前。設計事務所3年目のころで、1週間丸っと休みをとり、ゆっくりと自分自身のこと、これからのことを考えた。帰国後、すぐに転職活動を始め、3ヶ月後には前職のデザインコンサルへ転職した。 同じく、1年程前ドイツへ旅行へ行った。デザインコンサル3年目で、1週間同じく丸っと休み、ヨーロッパの街並みを楽しんだ。この期間で、自分はデザイン領域にフォーカスをしようと心を決め、ニュルンベルグのホテルで、朝一にこんなnoteを書い

          自分と向き合う“手段”を知る

          長く付き合える“モノ”を見つける技術

          本記事は昔書いていたブログから転載したものです。 2016年、スウェーデンでは、モノを新品で購入するよりも修理して使い続ける方が安くなるよう、修理にかかる付加価値税(VAT)を約半額にする政府予算案が提出された。 買い換えず、1つのモノを長く使い続けるのは良いことで、モノとの付き合い方としては疑いようもなく正しい。まさしく“正義”だと思う。他方で、世の中には修理して長く使い続けられないもの、使い続けるべきでないものが多数存在しているのも事実だ。 世の中には「計画的陳腐化

          長く付き合える“モノ”を見つける技術

          「書き手の頭をいかに刺激するか」も編集の仕事である

          編集の介在価値を学んだ話。 --- 僕の所属するinquireでは、月次で代表のモリジュンヤさんと面談する機会がある。基本的には前月の振り返りと課題発見、整理、ネクストアクションの設定をもとに次月の目標作りなどをしていく。 人によって内容は違うと思うが、僕が今月課題感を感じ相談していたのが、編集力の向上とタスクマネジメントの話だった。 タイトルは、その面談の中でジュンヤさんから聞いた言葉。 僕としてはかなりの金言だったので、内容を元にしつつ、自分の中で解釈を入れなが

          「書き手の頭をいかに刺激するか」も編集の仕事である

          「書く」価値は、原稿でなく思考の中にある

          今年1年、さまざまなところで「書くこと」について話す機会があった。以前からやっているco-baの講座や今年から始まった情報発信の内製化支援、法人向けのライティングワークショップなど...。多分、ほかにもある。 その中で、よく話すことが、「書くことの価値」だ。ライターは原稿を作りお金をもらう仕事であり、「原稿」のためにそのプロセスを重ねているようにも見える。しかし、実際はそのプロセスを経る中で積み重ねなる「思考」が「書く」ことの価値だと僕は思っている。 1年間、色々考えつつ

          「書く」価値は、原稿でなく思考の中にある

          僕が思う、AppleのAppleらしさ

          昔、Apple Storeで働いていたことがある。 ちょうどiPhone4からiPhone5sまでの2年半ほど。日々Appleに対する世間の注目が変化していくのが肌で感じられた素晴らしい時間だった。 これまで、あまりRetailで働いていたことは話してこなかった。 ただNDAも切れたので「働いていたこと」自体は話しても良いかなと思い、その前提でnoteを書くことにした。 AppleはいまもAppleだただRetailで働いていたから知りうることなんてたかが知れている。

          僕が思う、AppleのAppleらしさ