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#社会

おなじ

学校ってさ
くだらないとこだよね
みんなおなじ
ひとつの場所に閉じ込めて
うまくやりなさいって
みんなとおなじようにしなさいって
うちらは
ひとりひとり
全然ちがうのにさ
うまくやれるやつらが
みんなとおなじになれない
うちらみたいな人間を
見下して
そのくせ嫉妬したりしてさ
うちらを
自分たちとおなじにしようとするんだよ
おなじじゃないと気が済まないんだよ
ちがうやつがいたら
見下すことで
自分

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負け犬

人を信じるなんてばかげてる
「裏切り」とさえ今は名のつかない
当然のことのように
傷つけること
傷つけられること
親切にされて
笑顔を向けられて
信じるなんて
学習しないバカだけ
ほら、また傷ついてる
こちらが傷つけなければ
傷つけられる
泣いてるやつも
吠えてるやつも
笑ってるやつも
結局

卑屈になって
偉そうにして
疑って
自分に同情して
正当化して
傷つくよりも
傷つけるほうがいいって

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あきらめ

お金ってさ
あきらめだよね
あきらめに
命かけた
誰かさんは
生きること
忘れて
それでも
生きてるって
思っててさ
その誰かさんに
飼われた
女の子は
人生をあきらめて
そいつと
付き合ったんだよ
あきらめで繋がった
それが愛じゃないってことは
ふたりとももう知ってる
それでも
あきらめるしかないんだよね
あきらめる方が
楽だと思った
けどあきらめたら
生きてることが辛かった
だからふたりは

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ひつようなもの

固める時間をください
こねるだけじゃなく
物心ついた頃から
あれこれ指図されて
やりたいのか
やりたくないのか
わからないで
わたしは
わたしが
なんだかわからなかった
なのに
ずっとずっと
その疑問は置き去りにされて
生まれたまま
捨てられたわたしを
誰も見なかった
みんなが見るわたしは
あれこれ指図されて
作られたわたしだった
そして大人になって
わたしの人生を生きている
捨てられたわたしは

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伝える

他者に優しくなるには
自立していることが必要だ
自分が確立していないと
他者と自分を比べて
嫉妬したり
自分のことで精一杯だと
他者に気を配る余裕がなかったりする

他者への配慮ができる
心の余裕があれば
困っている人を見かけた時
当事者の身になって
問題意識を持つことができる

当事者だけが問題意識を持つような社会では
困っている誰かを助ける心の余裕がなければ
世の中をよくすることはできない

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考えれば

こどものころ
こころにえがいた
うみを
世界を
うしなわずに
見るために
あのかおりを
あの音楽を
あのとき見ていた
なにかを

生きること
闘うこと
風に訊くこと
ちがうと言うこと

誰かが信じることに
従うとか従わないとか
そんな話にのらないこと
わたしが信じることを
守るために

世の中に従いたいのは
人の性?
自分が我慢していること
人に強要するのは
道連れ?

社会に属さなければ
生きて

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幸福の切符

悩みや心配事がなくなることなんてない
それでももし
わたしがいま幸せならば
それは誰かの苦しみかもしれない
もし、誰かがいま幸せならば
それはわたしの苦しみかもしれない
この社会のバランスは
まるでシーソーゲームのようで
こんな不安定な土台の上では
ほんとうの幸福などあり得ない
「世界ぜんたいが幸福にならないうちは
個人の幸福はあり得ない」
それは思想的な問題ではなく
事実のはなし
だから、いまの

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からだ

わたしたちは
草や肉や魚をたべ
水をのみ
この躰をつくる
いのちをたべることで
いのちを存える
ではその存えたいのちを
どうするのか

わたしたちは
くうきをたべる
ひかりをのむ
そうして
考えることができる

おいしいたべものをたべ
おいしい水をのむことで
健康な躰ができるように
おいしいくうきをたべ
おいしいひかりをのむことで
健康な考えができる

躰と、考えがあってはじめて
わたしたちはほん

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しるし

生きる詩が必要だ
わたしには
あなたには
世界には
生きるしるしが必要だ

かっこつけないあなたが好きだ
裸の心で
それだけで
傷ついても生きるあなたが好きだ
強くなることを諦めないあなたが好きだ

この世界に言葉はまだあるか
氾濫している文字や音はなにか
考えている、
人間はまだいるか
わたしはまだ人間なのか
これは言葉なのか

中が空洞の
文字や音にしてはいけない
生きなければ
生きるしるしは

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繊細さん

繊細さん

日本という国で
社会と交わり生きていくためには
精神的に抉られるような
心身ともに疲弊するような
ストレスに耐えられる強い精神力が必要で
それがないと
なぜ自分はこんなにも弱いのだろうと
自分を追い詰めないと前にも進めない
そんな地獄のような日々で
そんな社会だからかもしれないけれど
強さが求められる反面
精神的に疲れて弱くなってしまう人が
たくさんいる

それを、
「今の若者は弱い」とか
根性論

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人の気持ちがわからない人

人の気持ちがわからない人

世の中には
常に主語が自分の人がいる
この人と付き合えば自分にとって得か、
この人を怒らせれば自分にどんな損があるか、
常に自分がどう思われるか
どう評価されるか
そんなことばかり考えている
だから、この子には何を言っても反撃してこないだろう、とか
この子に意地悪しても誰も何も言わないだろう、とか
そういうことも考える
相手を見る目が、常に自分主体だから
これを言ったら相手は悲しむだろう、とか

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