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トロフィーなど評価頂いた記事

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記事一覧

『作家の手料理』より〜鮪とこんにゃくのりゅうきゅう

『作家の手料理』より〜鮪とこんにゃくのりゅうきゅう

小説や随筆、または詩歌を読みながら
背景となる場所に行きたくなるのと同じように、
話の中に時折登場する料理を、どうしても作ってみたくなる。
読む側のそんな気持ちを丁寧に掬い取ってくれるそんな本に出会いました。

目次を開くなり、この一冊を編纂されたライターの野村麻里さんの作家や作品選びの巧みさにまず心を掴まれ、順不同にあっちへ、こっちへ、とページを開きたくなります。

大好きな作家や脚本家、その生

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海老芋のあったか治部煮

海老芋のあったか治部煮

先日、母と娘を伴って関西に向かいました。

神戸の施設にいる叔母〜母の姉〜が、昨年末の電話で会いたいと言ってくれたのが母の背中を押す形になり、連れて行くことに。

ふたりは父の葬儀以来、コロナもあってなんと10年ぶりの再会でした。
歳を重ねても、何年離れていても、
きょうだいというのは、何とも言い難い格別の絆が在るもの。
二人の背中を見ながらしみじみと感じ、
束の間のあたたかい時を過ごしました。

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チョコレートは、気持ちだけ🤏

チョコレートは、気持ちだけ🤏

バレンタインウィークだった、今週。

ひと頃、夥しい数の友チョコや彼への贈り物などを作るべく、娘やその友人と共に毎年毎年チョコレートまみれで過ごしていた、狂騒曲のような日々がありました。

娘も昨年初夏に独立し、
すっかり静かになった2月を
懐かしさを胸にのどかに過ごしていたところ
件の娘がギリギリになって仕事帰りにうちに立ち寄り、アセアセとチョコレート作りを始めたのです。

その背中を見ていたら

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大豆粉と米粉と、PERFECT DAYS。

大豆粉と米粉と、PERFECT DAYS。

気づけば、歳を重ねた夫婦二人暮らしが始まってもう9ヶ月が過ぎようとしています。

朝起きて飲むもの、食べるものや
夜の食事に大切にしていること、
そんな日々のルーティンも次第に一つずつ定まってきました。

子供達の好みを気にしなくて良くなったぶん、
“二人の健康”がやおら立ち上がり、一番目につくところに鎮座しているよう😊

日々料理する中で、除去ではないものの距離を置くようになったものは、白砂糖

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年明けに〜きもちアジアなコブサラダ

年明けに〜きもちアジアなコブサラダ

あけましておめでとうございます。
…とはいえもう仕事始めを過ぎてしまい、
鏡開きも終え、遅めのご挨拶になりました。

元旦の夕方、おそらく多くの方が家族や親しい人と和やかな時を過ごしているなか、
北陸では、実に激しい地震が何度も起き、
痛ましい事態の年明けになってしまいました。

暖かい部屋で食べたいものを食べ、休みを楽しんでいた自分のいろいろを投稿して何になるのだろう、嫌な思いをされる方もいるの

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冬のくだものとチョコレート

冬のくだものとチョコレート

あれよあれよという間に12月に入り、
真冬の寒さが身にしみる日もあまりないまま、
いつしか街はすっかりクリスマス色に。

気忙しいけれど、楽しくて。
来年に思い馳せつつ、今年に追い立てられて。
そんな季節になりました。

寒くなると、決まってチョコレートが恋しくなる私。
以前訪ねたメキシコのかご展で頂いた、
このスパイシーなホットチョコレートのバー。
夜中に気になってしまうと、もう眠れません。

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晩秋ルッコラのピュレ

晩秋ルッコラのピュレ

一向に寒くならない今年の11月ですが、
雨上がりの朝ならではの、
一面、雨風で散った落ち葉の絨毯。
あたたかい色合いの妙が、
晩秋の風情そのもので、
急ぎ足が はたと止まってしまいました。

春と秋、どちらも短いのが惜しまれますが、
それでも、桜よりは紅葉の方が
少しだけ長く楽しめて嬉しいのです。

そんな晩秋の今週末、
農家の直売所で見かけたルッコラは
日頃目にするハウス栽培のパック入りの、

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残り野菜でいちょうのお寿司

残り野菜でいちょうのお寿司

秋が来た、と言い切れない日が続いていたけれど、
気づけば銀杏並木は色付きはじめ、
ところによってはまるで黄色い炎が立ちのぼるように美しい眺めを楽しませてくれるようになりました。

落葉樹は自分の身を守るために葉を落としてしまうけれど、
その、いらなくなったはずの葉が こんなにも美しいのは、どうしてなんでしょうね。

さて、今夜のごはん作りです。
仕事で煮物用の切れ端野菜ばかりが余ることが多いので、

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ふた色のとろとろ煮豚

ふた色のとろとろ煮豚

長い豚ばら肉のブロックを縛り、煮込みました。

ブロックは長さを半分に分けて
ひとつは、いつもの煮豚と煮卵に。

もうひとつは、
今年の暑さで大きく育ったボックセージの葉を芯にして巻き、
玉ねぎも丸ごと一緒に煮込んで、ワインのソースで頂きました。

何てことない流れですが、さっくりと流れを書いてみます。

切り分けた豚肉はラップフィルムで挟んで、
麺棒などでたたきのばします。
塩胡椒、ニンニクおろ

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玄米ご飯の気楽なパエリア

玄米ご飯の気楽なパエリア

今日の昼食に、
冷やご飯でフライパンパエリア🥘を作りました。

生米からじっくり炊くのが醍醐味ですが、
玄米入り冷やご飯で、歯応えも生米から炊いてる風、の炊き上がりになっています😅
もちろん、白いごはんでも。オール玄米ならさらに良し、です。

これは、ステイホームの頃からよく炊き始めたものです。
サフランもあまり身近でないので、
香りの似ているオレンジジュースをスープに加え、
色はカレー粉とケ

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栗とアーモンドミルクの秋プリン

栗とアーモンドミルクの秋プリン

朝の空を見上げれば、巨大な雲は小さく千切れ、
すっきりとした秋晴れ。
報道に翻弄され、右往左往していた数日が嘘のようです。

引っ越し先の居住まいにまだ不慣れなうえに、
こんなに海の近くで台風襲来をただ待つ心地に
なかなか落ち着いていられず、
ちょうど買っていた初物の栗1キロの袋を湯につけてしまいました。
こうならばもう、あとへは引けなくなり、
ただただ栗と向き合う時間の始まり。

柔らかくなった

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生落花生と誕生日

生落花生と誕生日

秋生まれのわたし。
今年の誕生日で、
いよいよというか、ついにというか、
第二の人生の始まりともいうべき、還暦を迎えることになりました。 

還暦は厄年でもあると聞きますが、 
まだ歳をとる前だというのに
ここのところなんだかついていない私。
一つ一つはそれほど大きくないけれど、
あまりに重なるのでいささか凹んでいます。 

思えば昨年も、せっかくの誕生日前に胃を壊し、お祝いの美味しいものもお預け

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つるりと頂く、魚と貝。

つるりと頂く、魚と貝。

今回の魚市場の買い出しに
楽しい連れがきてくれました。

一人ではいつも、
早足でくるくる回り、ご飯をかき込んで次に行くだけですが、
美味しいもの好きな旧友と一緒だと、
楽しそうな声が響いて嬉しい時間に。
予定外の大あさりも、ついつい買ってしまいました。

お盆も過ぎたというのに、
ジリジリとした暑さに参ってしまいそうで
夜もなんだか冷たいものが食べたくなります。

で、この大あさりを酒蒸しし、

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自家製コンビーフと夏野菜

自家製コンビーフと夏野菜

今年のお盆休みも、あと少し。
空模様が気になる毎日でしたが、いかがお過ごしでしょうか。

休みのあいだに、
のんびり下味つけていたコンビーフを仕上げました。

牛もも肉が安いときに(塊でなくて角切りでもかまいません。)買って、
塩漬けにしておき、時間のあるときに仕上げることにしています。
時間はかかりますが、コツ要らず。
あれこれ使えて、時間をかけたせいか
無性に愛おしい一品となります。

自家製

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