冬のくだものとチョコレート
あれよあれよという間に12月に入り、
真冬の寒さが身にしみる日もあまりないまま、
いつしか街はすっかりクリスマス色に。
気忙しいけれど、楽しくて。
来年に思い馳せつつ、今年に追い立てられて。
そんな季節になりました。
寒くなると、決まってチョコレートが恋しくなる私。
以前訪ねたメキシコのかご展で頂いた、
このスパイシーなホットチョコレートのバー。
夜中に気になってしまうと、もう眠れません。
チョコレートがしばしば「悪魔の囁き」と称される理由に、しみじみ気づく夜更けです。
お湯と共に鍋で煮溶かし、
頂いた木の泡立て器で溶かしてみると、
驚く程よく泡立ちました。
アーモンドとシナモン入りの、
エキゾチックな味わいです。
このチョコレートがなくなったら、ビターなチョコレートにアーモンドパウダーとシナモンパウダーを加え、胡椒を一振りして作ろうと思います。
チョコレートに入ったスパイスが
いい仕事をするかも、と思い立ち
削ったバーに生クリームを加えて湯煎し、とろとろのチョコレートソースにしてみました。
合わせたのはやはり、
スパイスたっぷりにして煮込んだ洋梨。
このスパイスどうしが橋渡しになり、
意外な美味しさに。
洋梨は、かためのラ.フランス。
赤ワインと同量の水に、ブラウンシュガー、さいたバニラビーンズ、シナモンスティック、クローブ、カルダモンなど加えて煮たて、
皮をむいた芯つきの洋梨に紙ぶたをし
弱火でことこと20分ほど煮、そのまま冷ましたものをソースに合わせました。
洋梨のワイン煮は、
飲み残しの赤ワインがある時に
多めに煮込んでおくと、
温かいままデザートスープとしても、
肉料理のソースとしても、
もちろん冷やしてスイーツにもなり、
とりわけクリスマスの時期には
あると嬉しいな、と
さまざまな洋梨をよく手に取るような気がします。
冬のくだものとスパイスで、もう一つおやつを作りました。
紅玉りんごのピザ。
ピザ生地に、クリームチーズとハチミツをぬり、
リンゴを並べてシナモンパウダー、黒胡椒、ブラウンシュガーを振り、
アーモンドスライスをのせて
200℃のオーブンで7~8分焼くだけ。
お好みで、もっとこんがりとりんごに火を入れるのもまた美味しいですが、私はこのくらいが好みです。
悪魔の囁きを仕上げにパラっと加えても。
冬のくだものたち…🍎🍊🍐
煮たり焼いたり、温めたりがほんとうによく合います。
仕上げにスパイスをそえれば、
さらにポカポカに温まり、
部屋中がこの幸せな香りに濃く染まる。
これも、きっと冬の幸せなんでしょう❄️
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